迷いは成長の証

公立入試まで１００日を切りました。
ついに今年も入試までの日々が２ケタになってしまいました。いままではちょっとのんびりぎみだった皆さんも、だんだんと入試に向けて緊張感が出てくる、そんな頃になりましたね。

この頃になると同時に起こってくるのが志望校の問題。
「この学校でいいかな？」と思ってはいたものの、実際にその学校へ行って見て、「やっぱり何か違うな～」と思うようになったり、周りの人が目指している学校を聞いて、自分と比べてしまったり、目標とする学校のレベルには届きそうもなかったり…
いろんな要因があって、志望校を変えようかどうか迷ってくる人も多くなって来る時期でもあります。

私は『迷いは成長の証』だと思っています。
迷いが生じるとは、「いままで見えたいなかった何かが見え始めた証拠」でもあるからです。

「いままで聞いたこともない学校だったけれど、とても自分に合っていそう」
「将来の夢が決まった。この夢を実現させるためには、この高校へ進みたい」
「自分の好きなことを高校時代にやりたい。だからこの学校へ行く」

いままでの曖昧だった自分のことが見えてくると、ときにパッと視界が開けたかのように新しいことが見えてくるときがあります。
こんなふうになりたいという未来を描くことができるようになるときがあります。
でも、そんなときに邪魔をするのが「いままで」というものです。

「いままでは〇〇高校を志望校にしていたのに、急に変えて何か言われないだろうか」
そんなことを思う人もいるようです。
たしかに、今までいっていたことを変えるわけですから、整合性はありません。人によっては、「前は〇〇って言ってたよね」などと言ってくる人もいると思います。

もちろんそういってくる人は、心配をしていってくれているので無碍にはできません。でも、そういう声に耳を傾けながらも、いまの自分の気持ちに素直になることが大切かなと思います。

そして、いつまでも迷っていているわけにもいきません。いつかは決断をしなくてはならなくなります。そのときに今までとは違う決断をしても、それは自分が成長した証だと信じて、その決断を信じて、前へと進んでいって欲しいと思います。

迷いはその人が成長した証。
もし、この塾で進路などで迷っている人がいたら、私はその生徒さんの成長として見ていきたいと思います。決して「えー、なんで。前は〇〇って言ってたじゃん」とは言いません。大人の都合を振り回すこともしません（とはいっても限界はありますが…）その人が成長した証として、前向きにとらえていきますので、皆さんがもし迷ったら、いつでも声をかけてくださいね。