祖母が聴いた玉音放送

おはようございます。
秋田県横手市十文字町の地産地消デリカテッセン「紅玉」の「何にも専務」です。

今日は「終戦記念日」です。
未曾有の激戦により、命を無くされた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

私の祖母が終戦時の記憶として語ってくれた「玉音放送」。

じりじりと陽が差す日中、町中の広場に集められてラジオの前にかしこまり、「天皇陛下からの重要な放送」を待っていたそうです。

やがて放送が始まり、頭を下げながらラジオの放送を聴いたのですが、雑音が入り非情に聴き難かったとのことでした。

しかし、祖母は何となく「戦争が終わった」という意味として聞き取ることができたのですが、周りの人はむしろ「みんな一致団結して困難を乗り越えて闘おう」と言う意味の励ましに聞き取ったとのことです。

「みんな、戦争が終わったど」という祖母に、「何を馬鹿なこと言うか」という者もいて、新聞報道がされるまでに、充分な伝達がされていなかったとのことでした。


戦争が終わり、暫くして、祖母は商売を始めました。
実家が呉服店ということもあって古着の呉服を販売し、後に新品の呉服を販売するようになりました。

女性が本来持つ華やかさを取り戻しつつあった時代の転換期、私の祖母は逞しく動き始めたのでした。

私の祖母の名は「タマ」。
そして家内の名は「紅」。

二人の女性の名を合わせて「紅玉」。
女性が時代を継いで伝えていく「華やかさ」と「逞しさ」、そして「暮らしの『あそび』を大切にする心」。

これを引き継いでいきたいと思っております。


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