ブログ 古代からの暗号

「万葉集」秋の七草に隠された日本のルーツを辿る

謎解き詠花鳥和歌 残菊と白鳥 8 今年もありがとう

2014-12-26 10:34:29 | 日本文化・文学・歴史
平成26年もあと少し、12月中にホータン生まれ?の兜跋毘沙門天と日本のかかわりをテーマに
更新したいと思っていましたが、どのように構成したら良いかと迷っているうちに一月過ぎてしま
いました。

前回のブログで話題にしたかぐや姫の求めた仏鉢があったというペシャワールで先日起きた虐殺事件。
人間の知恵から生まれた科学は素晴らしく進歩したのに、人類の心は一向に進歩しているようには見
えません。人類を滅ぼしかねないウィルスが虎視眈々とねらっている昨今闘うべき相手は人間ではな
いはずです。とは言うものの、かつて偶然出会った「秋の七草」の暗号解読に挑戦しようと思って調
べはじめ、本質が日本の成り立ちを伝えようとしていると気がついて以来、古代史を学ばねばと思い
ました。
最近はこれまで関心のなかった中国や西アジアなどの歴史にもふれてみると、それは戦いの歴史であ
り覇者の歴史であるとつくづく思います。日本は島国ですがアジア大陸は広大でしかも多様な民族が
覇権を争って王朝を築きますが国力が衰えると又新たな覇者が現われ新しい王朝が出来ました。
しかも漢王朝高祖・劉氏の祖は回紇(ウイグル)。五胡十六国時代の前涼は漢系、後涼は氐、南涼は
鮮卑、北涼は匈奴、後趙は蜀、前秦は氐、後秦は羌、西秦は鮮卑、前燕も後燕も鮮卑、北燕は漢、夏
は匈奴、成漢は氐、後魏・北魏は鮮卑、近世の元は蒙古、清は満州族の王朝でありました。

ウイグルはトルコ系、氐、羌はチベット、鮮卑は東胡系ですが、最近は朝鮮半島にあった高句麗や新
羅の歴史の中にも北方騎馬民族が侵入し支配者になったという説もあります。
日本列島には朝鮮半島から多くの渡来者があったことは記紀にも記されており、私たちの体内には広
くアジア大陸の多様な民族の血が流れていると思われます。

四方が海に囲まれている日本列島ですが、平安時代以降積極的に海外に進出せず江戸時代には長い間
鎖国までした日本は独自の日本文化を形成し争いを好まない日本人を作り上げた半面、井の中の蛙と
も思える歴史観を持たざるを得なかったことでしょう。神話としか受け止められていませんが、海幸
彦が勝利していたらまたちがった日本が成立していたかもしれません。

来年も面白い視点でブログを続けたいと思っていますので、また訪問してくださいませ。
一年間ありがとうございました。
来る年が幸多き年でありますように。                     草野 俊子
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