こまっちの住んでいる所から、JRを利用して旅をしようと思えば、本当に不便だ。
例えば広島に行くとする。
この場合車なら、2時間半もかければ行けるのに、JRご利用となれば4時間はかかる。
これだけの時間があれば、或る駅まで車で一時間、その先は伯備線の特急・新幹線を利用すれば、新大阪まで行っちゃう。
但し、全部JRを使うということになれば、話しは別です。
昔のJRの旅は良かった。
座席に向かい合わせに座ると、見ず知らずの人から、
「おまえさん、どこまでえかっしゃんすかね」
「あなた、どちらまでおいでですか」
「はあ、ちょっこし、まっちぇのほうまでえきましが」
「はい、一寸松江までね」
「はあ、そらまー、とえとこまでごくろうさんで」
「はあ、それはまあ、遠い所へご苦労さんです」
などと、余分な話しがはじまり、親しくなって、
「おまえさん、これくーてみて、おちの畑でとれたもんだどもね」
「あなた、うちの畑で出来た物ですが、これ食べて見て下さい」
なんて、お茶の時間になったりしたものです。
そのほかにも、こんな光景も見られましたね。
近頃は、話しかけようものなら、胡散臭い奴がと思われる、下手をすれば、刃物が出て来たりして、まったく恐ろしい世の中です。
くわばら、くわばら。
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