食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『夢追人、パピーの蝮 (マムシ)騒動』

2013年07月13日 17時17分27秒 | 趣味

ビーグルのパピーは山が好きだった。訓練は夕方と休みの日によく出掛けた。

今日も近くの山に行こう!団地の中を横切り公民館からすぐの山に入れる。兎は

夜行性で昼間は低木や草むらに寝屋を作り、そこで寝ている。この時間はもう兎

も起きている時間で。もし動き回っていたら臭いは強いから犬は直ぐに臭いを取

ることができる。陽は落ちてから一時間は経っている、サーチライトを頼りにいつも

のコースとするか。

我先に行くパピーを呼び戻し、行き先を指示する。心得たものでそこから笹の中

へガサガサと入って行く。50メーターも行かない内に『キャウーン』と変な声がした。

おかしいな、普段聞きなれないし兎に会った声でもない『パピー』と呼ぶが返事は

ないし降りてもこない。気になり上がつてみると片足を上げ、頻りにそこを舐めてい

る。電池を照らしてみた。よく見ないと判らないが2ヶ所から薄らと血が出ている。傷

は見えないが、この様子からするとマムシに噛まれたのだ。辺りを探したがマムシ

の姿はなかった。

あまり動こうともしないし、自力で歩こうともしないから抱きかかえて山を降りる。普段

でも温かい身体が心なしか余計に温かく感じる。

家に着く頃は僅かな時間しか経っていないのに毒が回り元気なく苦痛に耐えてい

様子が伺えた。我が家の玄関は犬にとっては高級ホテルか床の間に値する。

そこに寝かせてやったが、ただただジッとしているだけだ。

人の出入りが気になるのか落ち着いた様子ではなく、激痛を堪えるには静かな所が

よさそうなので小屋に移してやる。足は見る々間に腫れ上がり見るも無残な姿

続けて『連れて来ても、抗生物質を打つだけで大した効果はない。医者が喜ぶだけ

だ』と商売気のないつれない返事。

それもそのはず、この獣医さんとはツーカーの中で、杯を交わす仲だ。ある時は、一

緒に酒を呑んでいたら交通事故に遭った犬が急患として連れて来られた。

『丁度いい、手伝え』とばかりにいきなり助手に任命された。

足の骨折、患部の毛を剃り切開、折れた骨どうしに針金のような金属を入れて

縫い合わせる。雑な治療だがこれで十分だという。酔っ払いの先生に酔っ払いの素

人助手による手術は、救急治療を成功させたのである。

2~3日経つと喉のところに大きなコブのようなものができている。まるで瘤取り爺さん

のような大きなこぶで触ると中に水が入っているようにタポンタポンしている。毒素が何

かに換えられたのか毒素を取るための免疫剤でもできているのか。あれほど食べ物に

貪欲なパピーも暫くは食事に見向きもしなかったが、徐々に食べるようになり、4~5日

で元気を取り戻した。

皮が伸びきるほど腫れていたこぶは無くなり、傷口は2本の牙で噛まれた跡が小さく見

えた。傷が完治し何年経っても、噛まれた場所に毛が生えることはなかった。


『野生カブトムシ激写』

2013年07月13日 17時05分18秒 | 日記

最近のカブトムシは養殖されたものがホームセンターやデパートなどで販売されて

いるから、子供たちはそうした虫は買うものだと思ってしまう。私たちが子供の頃、夏

休みの恒例行事は朝、早起きしてブナや楢の木に集まるカブトムシやクワガタなど

を獲りに行くことで、人よりも早く行かないとお宝は手に入らない。

またブナや楢の皮が剝れたり傷ついたりして樹液が出ている木でないと、虫たちは

寄ってこないから、そうした木をマイウッドとして誰にも内緒にしていたものだ。それ

ではブナや楢に傷をつければ簡単に虫を呼べるのではないかと思いきや、そう簡

単なことではない。樹液が出るように傷をつけることは至難の業。皮を剥いだり穴を

開けたりしても樹液が出るまで至らず自分で治癒してしまう。だから樹液の出る木を

マイウッドに出来る人は極少数ということになる。

こうした木に集まったクワガタは簡単に獲ることができる。木を思い切り蹴る。

するとクワガタはビックリしてか木の上の方からボタボタと落ちて来る。

こんなことを自然は子供たちに教えてくれる。

これから本格的なシーズンになるとスズメバチ、コガネムシなどが場所を巡って凌ぎ

合う。力関係からカブトムシ、クワガタ、スズメバチの序列のようだが、このクラスは拮

抗しておりコガネムシだけが美味しい液の出る場所から追いやられている。

時代は移り変わり先述のようにカブトムシたちは買うものになってしまったものの、自

然の中では虫たちが一生懸命に生きており、それを見て楽しむことも出来る。

今年も山小屋の側にある樹液の出るブナの木に虫たちのシーズンがやってきた。

クワガタは未だ時期的に早いらしく、小クワ1匹だけ姿を見せていたがこれからは牙の

反りまがった立派なミヤマが出て来るので楽しみにしている。

ここの虫たちは孫たちに見せることはあっても家で飼うことはさせていない。自然繁殖

を守ればまたここに帰って来るから・・・・

 

                         コクワガタ

                 本日はカブトムシ5匹のお出まし


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