半ぐれ行政書士の徒然日記-Ⅱ

信州は小諸の半ぐれ行政書士
仕事のこと、地域のこと、様々な出来事を徒然なるままに書き記します

娘と憲法と修学旅行

2006年05月18日 | 感じたこと、云いたいこと
 小学6年生になる娘が最近学校から帰ってくると呪文のように黄色い紙に書かれた文章を一生懸命に読みながら、暗唱をしている。
 “なんだろう?”不思議に思って覗き込むと『日本国憲法前文』が書かれている。
 “どうしたの?”と聞くと、娘は「来週、東京に修学旅行に行くの。担任のS先生の提案で、国会議事堂を見学する時に、6年2組全員で国会の庭で議事堂に向かって憲法前文を暗唱することになったの。」とのこと。
 そういえば先月末の授業参観のときも憲法の勉強をしていたし、“6年2組憲法”なるものも教室に掲げてあったなどと思い出す。
 「なかなかS先生は味なことをやるね!しっかりやりなさい。」と娘に言うと、娘は不思議な顔をしていた。
 
 司法試験受験時代、私にとって憲法は好きな科目のひとつであった。それは単に受験科目であることにとどまらず、欧米や我が国の憲法が経てきた歴史、権力は常に濫用される危険性を孕んでいること、何故人権が尊重されなければならないのかなど勉強をすすめていく中で、自分なりの憲法観ができたこと、その後も自分が政治や社会を考えるうえで大局的な判断基準となっているからだ。

 憲法は“不磨の大典”ではない、現在の憲法が米国の“押し付け”ではないかなど改憲論議が古くからあること、現実との様々な矛盾があるのではないかという議論なども承知している。しかし、戦後60年以上経った現在も日本国の憲法であることに違いない。

 どれだけの大人が憲法を読んだことがあるだろう?
 政治家と呼ばれる人たちがどれだけ憲法を勉強しているだろう?

 娘たちがどれだけ憲法前文を理解し暗唱するのかは別にして、いつか時間が経って小学校時代を振り返った時「国会で憲法前文を暗唱した。」という思い出と共に今彼らが勉強している憲法の精神のひとつでもその意味を理解することができたなら、それば素晴らしいことだと思う。



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