秋の日はつるべ落としといいますが、18時過ぎにはもう暗くなりますね。
日中は30℃超えですが、日暮れが早くなるとやはり秋の訪れを感じます。
そしてなにかもの哀しくなります。
そうしたなか、『くいーん』のバックナンバーに切ない「女心」を綴った慶子さんの文章を見つけました。
石川県にお住いの慶子さんは素敵な男性と出会い恋に落ちました。
しかし忙しいその方とはなかなか会えない。
恋しい心をせつせつと描かれています。
『くいーん』1994年6月号からです。
(お写真もです♪)
『あなたなしでは生きてゆけないわ』
石川県/慶子
“今日、おいでなのか” "今日、おいで なのか”とお風呂に入って、きれいにしてたのに、おいでのない時の悲しさと いったら・・・・・・。あなたお分かりになるかしら。
今朝、あなたからお電話があったので、 今晩こそは、絶対お会いできると、喜びいさんで、お風呂に入り、お化粧して、あなたのお好きなお刺身をつくって、お待ちしていたのに。
リリーン、リリーン
“ハーイ、○○です”
“行かれない”
“どうしたの”
“明日、仕事終ったら行く”
ガチャン。
お待ちすること三日。明日は四日目になるのよ。
本当においでになるのかしら。
待つのってすごく辛いわ。
初めて、あなたとお会いしてもう五ヶ月。
慶子にとって、この五ヶ月は四十七年の人生で全く経験したことのないことばかりなのよ。
振り返ると「あっ」という間の五ヶ月ね。
Q誌を通じて、お知り合いになったH子さんが、遠い金沢までおいで下さり、名園、兼六園を散策して、夕食を食べながら、ホテルのラウンジでカクテルを飲み、H子さんの女装論をお聞きして、すごく感激しましたわ。
スナックに、旅行にとエンジョイしているのね。
その後、H子さんのご紹介お会いした丫子さんも、Sさんも女装で旅行されて、女装ライフを楽しんでいられるのね。
彼女たちとお会いして、今までの隠花的な考えが恥かしかったわね。私も楽しもうと思ったわ。
そうして、ひとり外出を楽しんでいたところ、あなたからお手紙を頂き、もう驚きももの木。
だって男性とのお付き合いなんて、夢にも考えていなかったのよ。
恐る恐るお会いしたあなたは、すごく素敵だったわ。
ホテルの角っこのソファーでゆったり座っていられたお姿は、今でも目に焼きついているわ。
初めてお会いして惚れてしまうなんて。
素敵なお車に乗せて頂いて、ドライブしながら、あなたとお話しして、私がお会いした数々の男性の中でも、あなたのような素敵な方は初めてだったわ。
“ああ” この方なら お付き合いしてもいいわと安心したの。
あなたも私を気に入って下さったし、すごく嬉しかったわ。
慶子さんの切ない心が伝わります。
続きます。
日中は30℃超えですが、日暮れが早くなるとやはり秋の訪れを感じます。
そしてなにかもの哀しくなります。
そうしたなか、『くいーん』のバックナンバーに切ない「女心」を綴った慶子さんの文章を見つけました。
石川県にお住いの慶子さんは素敵な男性と出会い恋に落ちました。
しかし忙しいその方とはなかなか会えない。
恋しい心をせつせつと描かれています。
『くいーん』1994年6月号からです。
(お写真もです♪)
『あなたなしでは生きてゆけないわ』
石川県/慶子
“今日、おいでなのか” "今日、おいで なのか”とお風呂に入って、きれいにしてたのに、おいでのない時の悲しさと いったら・・・・・・。あなたお分かりになるかしら。
今朝、あなたからお電話があったので、 今晩こそは、絶対お会いできると、喜びいさんで、お風呂に入り、お化粧して、あなたのお好きなお刺身をつくって、お待ちしていたのに。
リリーン、リリーン
“ハーイ、○○です”
“行かれない”
“どうしたの”
“明日、仕事終ったら行く”
ガチャン。
お待ちすること三日。明日は四日目になるのよ。
本当においでになるのかしら。
待つのってすごく辛いわ。
初めて、あなたとお会いしてもう五ヶ月。
慶子にとって、この五ヶ月は四十七年の人生で全く経験したことのないことばかりなのよ。
振り返ると「あっ」という間の五ヶ月ね。
Q誌を通じて、お知り合いになったH子さんが、遠い金沢までおいで下さり、名園、兼六園を散策して、夕食を食べながら、ホテルのラウンジでカクテルを飲み、H子さんの女装論をお聞きして、すごく感激しましたわ。
スナックに、旅行にとエンジョイしているのね。
その後、H子さんのご紹介お会いした丫子さんも、Sさんも女装で旅行されて、女装ライフを楽しんでいられるのね。
彼女たちとお会いして、今までの隠花的な考えが恥かしかったわね。私も楽しもうと思ったわ。
そうして、ひとり外出を楽しんでいたところ、あなたからお手紙を頂き、もう驚きももの木。
だって男性とのお付き合いなんて、夢にも考えていなかったのよ。
恐る恐るお会いしたあなたは、すごく素敵だったわ。
ホテルの角っこのソファーでゆったり座っていられたお姿は、今でも目に焼きついているわ。
初めてお会いして惚れてしまうなんて。
素敵なお車に乗せて頂いて、ドライブしながら、あなたとお話しして、私がお会いした数々の男性の中でも、あなたのような素敵な方は初めてだったわ。
“ああ” この方なら お付き合いしてもいいわと安心したの。
あなたも私を気に入って下さったし、すごく嬉しかったわ。
慶子さんの切ない心が伝わります。
続きます。