女装子愛好クラブ

女装小説、女装ビデオ、女装動画、女装記事などを紹介していきます。

女の美しさはむしろ体の動きで決まる? ~斎藤薫著『美人だけが知っている100の秘密』から、

2022年12月13日 | 私的読書日記
承前です。
斎藤薫さんのエッセイを読んでいましたら、これまた奥が深いことが書いてありました。
これもご参考としてアップします。

女の美しさは、むしろ体の動きで決まる?
だからひとつひとつの動作を丁寧に心を込めて

 自分の体の動きは、みんなほとんど把握していない。一体どんな不自然な、野暮ったい動きをしているのか、幸か不幸かそれさえ自分には見えないが、まずは体の動きに自覚を持つことなのだ。本来は所作しだいで、女はいくらでも変われる、いくらでも美しくなれるという普遍的な法則があるのだから。
 そこでふと気づいた。この人素敵! この人のようになりたい! 少なくとも自分の場合、そういうふうに憧れてしまう人の中には、仕草や身のこなしなど、体の動き自体が美しい人がじつはとても多いこと。10代の頃、憧れていた女生徒は、後で知ったのだけれど、バレリーナを目指す人たった。いつも背筋がピンと伸びていて、指先の1本1本までが優雅に見える人だった。自分が憧れるのは、体の動きの美しさに魂が宿っている人、この事実にも気づくのだ。

 ひとつ、決定的なことを言うなれば、キビキビとした動作は確かにカッコよくて知的。早口のように、スピード感あふれる体の動きで仕事をあっという問に片付ける女性は、もちろん素敵。素敵だけれど、キビキビした動きはそれが本当に板についていてスマートでないと、瑞から見ていて、どうしてもイライラしているように見えてしまう。ともすると乱暴に、ガサガサとがさつに見えてしまう。そういう意味ではとても損なのだ。

 逆にひとつひとつの動作をゆっくりゆったり行うと、それだけで穏やかな、心の整った女に見える。もちろんただのろいのとは違う。所作はゆっくりゆったり流れるようなのに、それでもきちんと物事は片付いていくという、まさに冷静だからゆえの動作こそ、人目を奪うのだと思う。だからともかくまずは、動作を意識してゆったりと、を心がけてみてほしい。努めてゆっくり動くと、自分が今までどんなに乱暴に所作を済ませていたのかが、逆にわかってくるから。

 もっと言うなら、ゆっくり動くとひとつひとつの動作に自覚がこもってくる。動きに気持ちが入ってくる。つまり心がこもってくるのだ。心をこめると、それだけで動作はまた自ずと美しくなるもの。つなぎがなめらかになるもの。特にテーブルに物を置いたり、人に物を渡したり、そういう所作を意識してゆっくりと丁寧に行うと、それだけでその人の印象は明らかに変わってくる。すべてのことに心をこめる人に見えるから。
 だからたった今からこの本のページをめくる動作もゆっくりと丁寧に。それだけであなたの印象はもう変わってくる。
出所:『美人だけが知っている100の秘密』斎藤薫著


>だからともかくまずは、動作を意識してゆったりと、を心がけてみてほしい。
>努めてゆっくり動くと、自分が今までどんなに乱暴に所作を済ませていたのかが、
>逆にわかってくるから。

お化粧を上手、お洋服の着こなしも上手。
でも、どこかに「おとこ」を感じてしまう。
いままでお会いした女装子さんのなかにもこういう方が何人もいらっしゃいました。
(いや、これは仕方がないことです。クロスドレスしようとして努力しているのですから)
この斎藤さんのエッセイを読んで、そのポイントがよくわかりました。
ゆったりした動作、ゆったりとした仕草でした。
「おとこ」のスビートで動くのではなく、「おんな」のスピードにシフトチェンジしてみる。

デートの時、コーヒーを飲むときの動作をゆったりとしてみる。
ホテルの部屋で、彼のグラスにビールを注ぐとき、おとこの飲み会のスピードではなく、ゆったりとゆっくりと注いでみる。
そして自分のグラスについた口紅をティシュでゆっくりとゆっくりと拭いてみる。
すると彼がたまらなくなって、せっかちに唇を寄せてくるかも......。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする