のはらにもうみべにも
まちかどにもへやのなかにも
すきなものがあって
でもしぬほどすきなものは
どこにもなくて
よるをてんしとねむった
〜谷川俊太郎「希望に満ちた天使」〜
仕事
の
帰り途
赤いセーター
の
ママ
と
サンタクロース
の
コスチューム
を
纏った
小さなレディ
が
手
を
繋ぎ
愉しそう
に
歩いている様
を
何故か
見届ける使命
を
与えられた
気
がして
いつまでも
眺めていた
彼女ら
に
笑顔
を
贈られるヒト
は
さぞ
シアワセ
な
クリスマス
を
迎えるコト
でしょう
雨の日
の
赤信号
は
ルビィ
だよ
って
大好きな
マッキー
が
唄ってた
フタツの願い
は
ヒトツしか
叶わない
そのヒトツ
は
ボク
が
決めなくちゃ
とも
いまなら
其れ
が
よく
判る
切ったばかり
の
爪
が
寒そう
に
震えていた
から
深紅
の
ペディキュア
を
塗ってあげた
死化粧
の
ように
不自然
だけれど
不思議
と
少しだけ
生気
を
取り戻した
みたい
で
いじらしくなった
早く
に
床についたモノ
だから
こんな
真夜中
に
目
が
醒めてしまった
喉
の
燥き
を
イタダキモノ
の
大好物
で
潤す
なんて
贅沢
な
真夜中
なんだろう
きっと
この
赤
は
即効性のある
ココロ
の
ビタミン剤
と
なるだろう
ヒト
は
自身
に
ナイ
モノ
に
惹かれ
足りないモノ
を
無意識のうち
に
取り入れる
と
いう
あぁ
いま
ワタシ
が
欲しかった
のは
こんなにも
シンプル
で
わかりやすい
熱情。
だった
の
か
そうか
ただ
真っ赤
に
過ぎない
情熱。
だった
の
か
