ほしいもの
が
ある
の
ほしいもの
は
ただ
ひとつだけ
なの
口にすれば
叶う夢
と
溶けてしまう夢
が
あって
まだ
それを
たしかめる
勇気
が
ないから
いまは
まだ
いまは
ただ
ココロ
で
願うだけ
なの
でも
わかっているの
もう
わかってしまったの
それは
一生モノ。
だって
見上げた空の写真
はらはら
舞い落ちた一葉
まるく
削られた硝子
渡されたボタン
それらが
謎解きのツール
に
なって
それらが
時間の断片
と
なって
どんどん
ワタシ
を
強くする
あらゆる
壁を
よじ登り
あらゆる
季節を
見送り
あらゆる
感情に
慄き
RPGみたいには
いかなくても
すこしずつ
すこしずつ
進むの
手に手をとれる場所
まで
だれにも
気づかれぬよう
シアワセになれる場所
まで
ひとつだけ 〜 矢野顕子 〜
欲しいものは たくさんあるの
きらめく星くずの指輪
寄せる波で 組み立てた椅子
世界中の花 集めつくる オーデコロン
けれども今 気がついたこと
とっても大切なこと
欲しいものは ただひとつだけ
あなたの心の 白い扉 ひらく鍵
離れている時でも わたしのこと
忘れないでいてほしいの ねぇ おねがい
悲しい気分の時も わたしのこと
すぐに 呼びだしてほしいの ねぇ おねがい
楽しいことは ほかにもある
満月の下のパーティー
テニスコートを 駆けまわる
選びぬいたもの 集めつくる 中華料理
けれども今 気がついたこと
とっても大切なこと
一番楽しいことは あなたの口から
あなたの夢 きくこと
離れている時でも わたしのこと
忘れないでいてほしいの ねぇ おねがい
悲しい気分の時も わたしのこと
すぐに 呼びだしてほしいの ねぇ おねがい
離れている時でも わたしのこと
忘れないでいてほしいの ねぇ おねがい
悲しい気分の時も わたしのこと
すぐに 呼びだしてほしいの ねぇ おねがい
離れている時でも わたしのこと
忘れないでいてほしいの
ねぇ
おねがい
ねぇ
おねがい
ねぇ
おねがい
