ヘトヘト
に
なって
最終から
ひとつ手前の
電車に
揺られ
たった
二駅なのに
うっかり
寝過ごしそうになる
心配そうに
微笑んでくれる
車掌さん
に
黙礼して
降り立った
いつもの駅
には
ヒトも
灯りも
疎らで
一段と
濃くなった
冬の気配
と
高く瞬く
オリオン座
を
深呼吸
と
ともに
仰ぎ見る
Pコート
の
襟口
を
引き寄せながら
数年毎に
新調しているほど
(古着だけれど)
無類のPコート好き。
だ
軽くて
機能的なモノ
が
沢山あるのに
何処か
時代に逆行したがるのは
何故でしょうね
いまは
疎遠になってしまった
大好きな友達
と
大好きな
槇原敬之サン
の
冬の唄
を
聴きながら
「まゆみちゃん。って
Pコートのイメージだよね」
そう云ってくれたコト
を
憶い出す
彼女
は
どうしているのかな?
こんなふうに
ワタシのコト
憶い出してくれるのかな
たくさん
話したいコト
が
あるよ
あれから
いろんなコト
が
あったよ
でも
いまはまだ
変わらず
此処にいる
時々
は
感情を
押し殺しながらも
いつも
シアワセを
願って
笑ってる
なんでもない時間こそ
振り返ると
とても
意味があるんだね
なんでもない時間でも
一緒だと
豊かに想えるヒト
こそ
なかなか
出逢えないモノ
なんだね
「まゆみちゃん。」
ワタシを
そう
優しく呼んでくれるヒト
大切にしていきたいな
今夜
は
自身のコートのポケット
を
手袋代わり
に
してるけど
ココロ
は
いつも
寄り添っているんだ
この惑星
の
奇跡
に
感謝しながら
ひとり
歩く
冬の帰り路
冬のコインランドリー 〜 槇原敬之 〜
洗濯物をかかえて君と
冬の真夜中散歩に出る
缶コーヒーを2つ買って
蛍光灯の明かり目指す
僕はダッフルとスエット
君は紺のピーコート
とりとめのない言葉を
白い息にかえながら
乾燥機がしばらく回って
いくらか暖かくなると
ポケットのコーヒーを出して
プルタブ引く音が二つ響く
洗濯物が乾くまでの
ほんの3、40分程の間
それが僕らにとっての
とても大事な時間だ
切り出しにくいことでも
ガラスに映る互いになら
素直な気持ちになって
なんでも話せるから
今日まで僕らこの場所で
いくつ話をしただろう
普段なら甘くて飲まない
缶コーヒー何本空けただろう
誰にも言ったことのない
夢をうちあけた雪の夜
その夢がかなうまで一緒に
頑張ろうと言ってくれたのを覚えてる
洗濯物が乾くまでの
ほんの3、40分程の間
それが僕らにとっての
とても大事な時間だ
ふかふかになった気持ちと
タオル冷えないように
二人
ぐるぐる巻きのマフラーで
歩く冬の帰り道
洗濯物が乾くまでの
ほんの3、40分程の間
それが僕らにとっての
とても大事な時間だ
ふかふかになった気持ちと
タオル冷えないように二人
ぐるぐる巻きのマフラーで
歩く冬の帰り道
今年の冬は少しくらい
雪が降るのかな
僕らの冬の帰り道に