見えない海 消えない想い出

よしだ屋を

昔から

知っている

お客様や

大将に

時々

その頃の

情景を

伺うコトが

あります


道向かいは

海岸だったコト

店の前には

行商の露店が

立ち並び

賑やかだったコト

中には

その海で

泳いでたよなんて

話も・・


今では

埋め立てがすすみ

この二、三年では

大型商業施設や

高層マンションが

ベイエリアを

賑わすらしい・・

なんて話も

聞こえてきています


変わらないモノ

だけが

美しい

真実なんだと

見えないモノを

擁護したく

なるけれど


移りゆくモノの

潔さや

吹き込まれる風も

きっと

時には

必要なのでしょうね


まだまだ

それでも

この町には

昔ながらの

船笛の音

微かな潮風の匂い

やさしい人々の

少しだけ

ゆったり流れている

時間が

在ります


訪れる人々が

打ち寄せる波のように

ここへ来ては

元気を生み出し

また

引き潮のように

それぞれの

向き合う場所へ

戻っていけるような

場所であり

店であれるよう

今日も

祈りながら

一日は

始まって

いくのです


今日も

みなさまの

お越しを

ココロより

お待ちしております