朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

毛抜

2009年10月15日 10時01分53秒 | 歌舞伎・文楽
連休中、東京に行ってきた。
後輩の結婚披露の会に出席するため。

それだけってのも勿体ないので、大阪を早めに出て歌舞伎座へ。
7時発で10時前に着く。
丁度良い時間だった。

序幕の「毛抜」を見る。
もっと荒唐無稽と思っていたのだが、意外にそうでもない。
特にハラがどう、という芝居でもないが。
三津五郎の粂寺弾正がお茶を出してくれた若衆や腰元に戯れかかるところ、
明るく、さらっとやっていて面白かった。
ちょうど、前後の「良い家臣と悪い家臣の対決」の息抜きになる感じ。
# 「お茶」が隠語、ってどの程度一般常識なんだろう。
 私は確か「柳多留」で知ったのかな。高校時代。

「毛抜は踊るが煙管は踊らない」など、
妙に科学的なところも可笑しい。
このあたりの仕草など、もっと大仰でも良いかも知れない。

全体には満足して、正午頃に出た。
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私権の制限は困難ではないか?

2009年10月15日 08時46分26秒 | 社会
「医療の限界」(小松秀樹)読了。

「医療にはリスクが伴う」感覚を私は持っていなかったので、
その感覚を持てたのはプラス。
手術や検査が身体への「侵襲」である、というのも、
言われてみるとなるほど、と思う。

ただ、「死生観」や「アメリカ的価値観」といった点は、
若干話を広げ過ぎた感じ。
また、しょせんは右翼的言説の一変種か、と感じてしまう。
患者が主体的に判断するための
「インフォームド・コンセント」や「セカンド・オピニオン」といったところ、
あるいは「医療には限界がある」認識を(知識レベルで)国民が共有するあたりが
手の付けられる限界なのでは、と思う。
# 中西輝政なんぞを引用されると、
 眉に唾をつけてしまうし。
 まあ、オバマの医療改革が
 アメリカのかなり根深い部分に手をつけている、と感じられたのは
 想定外の収穫だったが。

右翼的言説の中で、
「私権を制限する」類の話を時々見るのだが、
現実には難しい気がする。
一度手にした既得権を手放すのには抵抗が大きい。
実際、「私権を制限せよ」と言っている連中だって、
ミクロ・個別具体的に自分の権利が取り上げられることになると
激しく抵抗するだろう?
新聞社の「価格維持」への執着を見ても感じる。

それとも、自分の権利は常に至高の権利で、
他人の権利は取り上げても構わない
レベルの低い権利だ、とでも言うのかねえ?
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