朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

朝から繁昌亭

2009年10月28日 05時25分10秒 | 落語・講談・お笑い
昨日は朝から繁昌亭へ。
開演10分前くらいに着いたが、案の定、余裕で座れた。
ざっと100人くらいかな。

開演前に朝太郎の前説・抽選会。
米朝が文化勲章を受章する、など。
抽選会を開演前にやるのは初めてだったが、
終わった後に客が疲れるので良くない。


「犬の目」(生寿):△

何か落研くさい。丁寧に喋ってはいる。
ただ、科白が多いように思う。(松喬のがそうだが)
「犬の目を代わりに入れる」ところがぼやける。
あと、目をくり抜く仕草がいい加減。マンガチックと言えばそうだが。

この人、初めて見たが、あまり華がない。
まあ、きっちりした人のようなので、
妙におさまったところがなくなれば、今後良くなるような気はする。


「動物園」(石松):△-

愛嬌はあるが下手。
マクラがウケない。
これも、面白いと感じたことを伝える技術が不足しているためだと思う。

ネタも雑。
ライオンの仕草だけ丁寧だが、
そこだけやれば良いネタでもあるまいに。
案の定、世話してくれる男(河村さんだったかな)と園長の違いなんか分からないし、
動物園の条件の説明が客に伝わらず、ウケない。

最低限「伝える」技術は必要だと思うのだが。


「まんじゅうこわい」(八天):△-

トチリ多し。
恐いものの尋ね合いをしている中で
何度も「好きなもの」と言ってしまうのは、
根本的にネタの世界に入っていないためではないか、と思う。

怪談なし。
饅頭を食べるところは楽しそうで良かった。


「お笑い手品」(朝太郎):△

客と絡みながら進めていく。
ただ、芸が小さ過ぎる。
まず、繁昌亭全体にはっきり聞こえる声でやるべきだと思う。
ぼそぼそ喋り過ぎ。
うだうだ言っている雰囲気は面白いのだが、
初めて見た人には、声が聞こえないとその面白さが伝わらないだろう。


「住吉駕籠」(小染):○-

ということで、ここまででは「来なけりゃ良かった」と思う落語会だったのだが、
「住吉駕籠」でどうにかペイしたかな、という感じ。

茶店の親父、侍、酔っ払い。
酔っ払いメイン。
ただ茶店の親父も、感情の起伏をはっきりと見せていて
オーバーだが面白かった。

侍はまあまあ。

酔っ払いは流石。
口調は最初だけ乱れているが、後はあまり乱さず、
仕草や表情で酔いを表現している。
雰囲気が良い。見ていてあまり不愉快にもならないし。

全体にオーバー気味ではあるが、
それでも雑だと感じないのは、
やるべきところ、抑えるべきところはきちんとしているからだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする