考えるのが好きだった

徒然でなくても誰だっていろんなことを考える考える考える。だからそれを書きたい。

邪道(?)の進路指導

2006年10月24日 | 教育
 とってもアタマが良さそうで、研究者向きじゃないかと思う女子がいるが、たぶん親御さんや親戚は大学に行っていないと思う。本人は、大学に行く気はあまりない。というか、大学に行くのは、実業のための「資格」を取るためだと思っている節がある。(世間一般でもその傾向はあるだろうが。)だから、大学で自分がしたいと思うことはないし、など、大学進学にはやや消極的。かつ、なかなか器用で、アクセサリー作りやお菓子作り、料理なども好きなようで、卒業後は専門学校へ行って、お菓子職人か料理人になりたいとも言う。たぶん、彼女の身近にあるもので、彼女の興味関心をひくものがそういうものだけだったのだろう。

 ああ、もったいない。(←進学校教員の下品)模試の成績だって、とってもいいんだよ。(易しい旧帝大を狙っていけるほどである。)

 しかし、話を聞くと、「上を狙いたい」から進学校である本校に来た。そのために勉強をしたらしい。

 よし。
 ならば、と・・・ついに言ってしまった。(大学へは、資格のためだけに行くわけではないよ、はもちろん言いましたが、それ以外に。)

 男だったら、旧帝大を狙えと絶対に言う。就職に有利だ、というのがその理由である。しかるに、女の子の人生は、なんだかんだ言って、なかなか一筋縄にはいかないのが現実である。いろいろ左右される部分がやはり大きいのである。
 しかし、実は、女子が「とても良い大学」に行くと、「人生が大きく変わる」ことになる場合がかなりあるのだ。特にこの子の場合は、そうなる可能性が高い。最終的にはお菓子職人や料理人を目指すにしても、高卒でなるのとは全く違う歩み方で、苦労しても(苦労はどんな場合にもつきものであろう)人生を大きく広げてうまくやれる可能性が、かなりの確率で生じるのだ。(まあ、仕事だけが人生ではないということである。)こーゆーことは、男性教員は、まず気が付かないと思うけど。
 えっ? もちろん、本人には気をつけるべき点も含めて(笑)露骨に言いましたよ。


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