考えるのが好きだった

徒然でなくても誰だっていろんなことを考える考える考える。だからそれを書きたい。

英作文の授業あれこれ

2009年04月20日 | 教育
 英作文の授業がけっこう好きである。英語ができないにもかかわらず。(笑)これが正しい表現だから覚えなさい、と教える気がないからだろう。(苦笑)
 from now on というよくある表現が出てきた。このon意味は?と聞くと、みんな知らないようだった。辞書を引かせて探させた。ノートに用例を書かせる。書いたら、向こう三軒両隣で、どんな例文を書いたかのおしゃべりタイム。しばらくしたら、違う人とのおしゃべりタイム。でも、これって、人と同じ辞書だと、あまりおもしろくない。このおしゃべりタイムは、けっこう昔からやっている。低学年でやっても楽しい。ただ、辞書を引きなれていないと、ものすごく時間がかかる。ときに、言われた単語だけこれをすればいいと解釈する生徒がいるのは困る。
 で、今回は、次にkeep -ing とkeep on -ingの違いを考えさせる。(板書にkeepがあったし。)辞書によっては、たぶん、違いが書いてあるんじゃないのかと思う。でも、たった今学習したonの用法から、自分で考えさせる。仮説を立てるのである。違っていてもかまわない。気がついたときに、後で修正すればいいだけの話である。指名したら、それなりのことを言ってくれた。でも、大事なのは、とにかく自分で考える、仮説を立てることなんだ、と強調した。勉強は、どんな勉強も仮説を立てることから始まる。でないと、本物の勉強に通じない。
 「自分の書いた作文を何でもかんでも先生に添削してもらうようでは本当の力はつかないよ」と言っておく。いちいち持ってこられるのは、第一面倒だし、好きでない。(と、書くと、私の単なる「好み」の問題としか捉えない方がおられるだろうが。)生徒には、「この授業は、自分で自分の作文の添削ができるようになる方法を教えるつもりでいるからね」と言っている。「だって、大人になったとき、先生がいないとき、頼れるのが自分の力だけの時、これができなかったら困るでしょ?」というと頷いてくれる生徒がいるのは大変嬉しいことである。
 それで、自分で添削する能力を高めると、自動的に、英語の力そのものに応用力がついてくるものである。英語の感性が豊かになってくるんだろうな、と思う。
 今までもこのようなことは言っていたが、断言できるのは、昨年の添削地獄のお陰だろう。

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