鳴り物入りで結成された「日本維新の会」とその政策綱領である「維新八策」。これが衰退―崩壊する日本の救世主でもあるかのように持ち上げるメディアも多いところです。しかしその内容たるや、資本主義体制が経済的にも政治的にも崩壊しつつあるなかで急浮上した新自由主義、しかもそれさえもパンクしている破綻した新自由主義政策の羅列でしかありません。体制護持者たちによってこれまでいろいろと無責任に言われてきたことばかりで、まったく新味はありません。道州制を導入して地方を切り捨て、一方で首相公選制によって独裁的首相を登場させる。これが矛盾なく併存するためには、道州制＝地方分権推進などという大嘘を自己暴露する以外にないってことです。そしてその“妨害勢力”である自治体労働者と教育労働者の労働組合を解体し、公務労働者の首切りと民営化・外注化・非正規化を全面展開しようというのです。さらには憲法まで改定して、戦争にさえ訴える外交・安全保障などと宣言しています。この「維新八策」についてとりわけ深く考えもせず、ただただ議員バッジが欲しい有象無象が群がっているのが現状で、こんなものは絶対に許さない！これが労働者階級の回答じゃないでしょうか。とりわけ都議会・維新の会の相談役として、かの山田宏・前杉並区長が東京に戻ってくるというのですから、返り討ちにしてやろうじゃありませんか。