北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の緒戦における勝利

2012年02月29日 | 日記
東京地方裁判所は鈴木コンクリート工業に対して、解雇した3人の組合員に今後1年間賃金の仮払いを命じる仮処分決定を出しました。きわめて重要な緒戦における勝利です。雇い止め=解雇を否定する地位保全の仮処分は認めなかったものの、解雇の正当性については重大な疑義があると裁判所さえ認めざるをえなかったわけで、鈴木コンクリート資本が大きな打撃を被ったのは明らかです…ちなみに本日予定されていた団体交渉は、「会社側弁護士が雪で来られないから」という会社の“謝罪”つき(へえ〜!)申し入れで中止となりました。浮間舟渡っていったいどんな山奥なんだよ、会社の動揺と打撃がありありです。もとよりこれは仮処分で、係争としても本訴に移行していくわけですし、この1年間—それも早い時期における労働組合側の闘い如何で勝負が決します。ますます意気高く元気な分会の仲間たちとともに、支援連帯の陣形づくりや現場闘争をはじめとした闘いに全力で突入しよう!


「3・11福島」と「3・11東電デモ」

2012年02月28日 | 日記
3・11原発いらない!福島県民大集会に向けて、当初は及び腰だった連合・全労連も形態は様々なようですが、一斉に郡山集会への動員を取り組み始めているようです。これはどうした変化でしょうか?また、3・11にあえて福島現地ではなく、東京電力デモ(前)の方針を打ち出しているグループもあります。福島からの呼びかけを横によけるのはなぜでしょうか?もちろん、いろいろな理由で福島現地に行くことができないケースは多々あることでしょうし、だから自分が住んでいる場所で反原発を闘うということはとても重要なことです。それを否定するつもりはまったくありません。ところがこれらの動きに関わる組織幹部たちの思惑は、いずれも3・11福島集会の“戦闘化”を異常に恐怖しているということです。そこで一方では介入し、他方では無視ないし意義を貶める方向で激しく動きだしたのでしょう。「3・11福島集会は反原発集会ではないから行ってもしょうがない」などの言葉が、原発事故で初めて政治(社会)運動に参加してきた若い人たちにささやかれているという情報もつかみました。いずれの動きも本当に情けない!「3・11」以前の古くさい党派的対応とでも言えばよいのでしょうか。結局こうした思考様式の元凶は、“絶対反対”思想の欠如ということです。だから「福島」がその視点から脱落してしまうんでしょうね。

三里塚産直総会

2012年02月26日 | 日記
毎年恒例の三里塚産直総会ですが、今年は「3・11」以後初めての総会となり、きわめて重要な意義をもつものになりました。初めて参加する会員さんや会員さん候補もあり、放射能被害をめぐって生産者と消費者とで“本音”の議論ができたのではないでしょうか。確かに原発事故による農作物の被害については本当に許せないし、まずはこうした事態を引き起こし続けている政府と東電(資本)に対する怒りを爆発させようということなのですが、この事態を産直運動の団結強化の契機にしている運動の力強さを感じることができました。「いわゆる基準値を超えたら野菜の出荷を停止するけれども、農家の生存を支えるために野菜代金をお願いします。」「野菜が来なくなってもお金は支払いますので、がんばってください。」「基準値を超えても野菜を送ってください。」こうした意見交換がなされ、無農薬野菜を取ることで三里塚闘争(農民)を支えてきた産直会員さんたちの強さが印象的でした。

反原発★反失業高円寺デモ

2012年02月25日 | 日記
人数は50人もいなかったのですが、反原発★反失業高円寺デモを断固貫徹しました。50分程度の短いコースではありましたが、注目度は圧倒的なものがありました。デモ前の高円寺街宣でのビラの受け取りからも言えることです。量と音で周辺地域を圧倒するのではなく、しっかりとメッセージが届いた実感がありますね。これは参加者に共通する感覚だと思います。デモ後の交流集会では定期的にデモをやろうという意見も出て、今回参加できなかった多くの人とともに行動できる闘いのあり方を模索しなければなりませんね。今回のデモにビラを見て参加した女性が、私たちと一緒に3・11福島に行くことになりました。重要だ!


自動車メーカーの明暗

2012年02月21日 | 日記
今日のニュースでちょっと注目したのは、自動車メーカーのマツダが1000億円の増資と700億円の劣後ローンによる融資を受けると発表したことです。この間の円高で電機などの輸出企業が膨大な赤字を計上しているなかで、生産の海外依存度が他の自動車メーカーの半分以下というマツダの経営悪化の結果だと報じられています。
私は山口県岩国市の出身なので、小学校の社会見学で広島市にあるマツダの工場を見学し、ロータリーエンジンについての説明など聞きましたっけ。その時に覚えているキャッチフレーズは「技術のマツダ!」。今日のニュースでも「新型エンジンや小型ディーゼルエンジンの開発など、技術力には高い評価があるが…」といったコメントが、枕詞のように使われていました。これは理論的にはどういうことかと考えると、「自由な市場における自由な競争によっても、必ずしも“よい商品”が勝ち残るわけではない」ってことです。新自由主義の欺瞞がここにはあるんじゃないでしょうか?これはいまに始まったことではなく、「ベータvsVHS」をはじめ数多の事例があります(その勝者VHSや今いずこ?)。資本主義における「独占と競争」についての根本的(本質的)な矛盾を見ている気がしますね。


下田港に水揚げされた「むつ」のにぎり