北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

構造改革論者の「次」が出てきた

2009年05月31日 | 日記
橋下大阪府知事のブレーンである上山信一(慶応大学教授)の『自治体改革の突破口』を読む。この本の後半1/3ぐらいは、世俗的な経営コンサルタントのアイディア開陳といった形でおもしろくも何ともないのですが、冒頭の第1章は「おっ!」と思わされました。こんなことを言っています…
「『官から民へ』とは必ずしも『民営化』や『民間委託』を意味しない。地域の住民の自助、共助に任せていくという選択肢もある」
「公共サービスの受け手はそもそも『顧客』なのかという根本的な疑問もある。彼らは受益者、利用者であると同時に『納税者』『有権者』でもある。支払いの対価としてのサービスを一方的に求めるだけの存在ではない」
「『公共課題の解決を行政とNPOで分担する』という考え方への疑問がある。確かに行政ができることには限界がある。NPOは現実にそれを補ってくれる。だが行政の限界の全てをNPOが担えるわけではない」
…などなど。小泉構造改革政治流の新自由主義者ではなく、新手のファシストが登場したという感じでしょうか。橋下打倒の闘いがきわめて普遍性をもった闘いであることが、こうしたことからもハッキリしてきますね。

高校生と国鉄闘争について語る

2009年05月30日 | 日記
当ブログにもよく登場している高校生のG君から、動労千葉の組合員の話を聞きたいという相談がありました。秋の文化祭で研究発表する計画なんだそうです。“ネタばれ”はよくないので詳細は書きませんが、「なぜ電車は遅れるのか」という切り口から、国鉄分割・民営化にまでさかのぼって研究したいとのこと。まずは…ということで、『甦る労働組合』『動労千葉29号』を貸してあげました。彼とゆっくり話すのは初めてであり、そもそも高校生と対話する機会をもつこと自体がなかなかないことなので、私にとってもとても勉強になりました。夏休みになったら、一緒に動労千葉を訪問できるようになるといいですね。

6・14-15国鉄1047人解雇撤回・改憲阻止・法政大弾圧粉砕集会へ

2009年05月29日 | 日記
6・14-15闘争への組織化の環は、やはり法政大学生に対する大学当局・警察権力の弾圧への怒りと、戦争と革命情勢であるという鮮明な時代認識ですよね。その意味でも、わが機関紙『前進』で勝負するということです。
そんな観点もあって、『グローバル恐慌―金融暴走時代の果てに』(浜矩子)を読む。いわゆる“処方箋”にあたる第5章の展開はつまらなかったのですが、恐慌情勢を解説する記述はとてもわかりやすく、勉強になりました。時代認識を確立することにとって、情勢全体を体系的にとらえることと、歴史的パースペクティブのなかでとらえることが重要だと思うのです。学習の必要性は尽きませんね。

今日は1日限りの区議会臨時議会です。通常の議案は議会人事(議長・副議長選挙など)なのですが、今年は臨時人勧による自治体労働者の夏季一時金0.2ヵ月削減と、それを正当化するための区長・議員など特別職の同様の一時金カットが議案となりました。私は数日前にもブログに書き込んだ予定どおりに行動し、一般職労働者の賃金カットに反対を貫くうえで、それに連動する後者にも反対しました。物事の現象面に幻惑されることなく、階級的な立場から路線的に物事を見すえていくことの重要性を感じています。

終日の雨を吹き飛ばして日逓中野K闘争全一日行動

2009年05月28日 | 日記
日本郵便輸送(旧日逓)中野営業所での朝の職場ビラ、マイク情宣、職場包囲デモ(これはその場での思いつきでしたが、なかなかのヒットでした)。その後最寄りの中野坂上駅での情宣。私がつきあえたのはここまででしたが、20人を越える西部ユニオン&西部交流センターの仲間たちは、新宿郵便局→日本郵便輸送東京支社へと抗議行動を貫徹しました。JP労組の体制内組合としてのあり方の唾棄すべき様がよ~くわかりましたね。許しがたい!K青年部長の今月末解雇を阻止できなかったとしても、来月からは就労闘争に決起あるのみです!
写真は日本郵便輸送中野営業所前。坊主頭のような物体は、私の存在証明である親指です。

区議会常任委員会の所属をめぐって、文教委員会の枠を多数会派が独占し、少数会派とりわけ「つくる会」教科書採択に反対する議員の排除をねらったものと報告しました。今日になって、公明党が1枠を少数会派に譲ることが明らかになりました。これで、文教委員会所属を希望していた私と、無所属区民派・K議員による抽選となりました。私は一般質問の一番乗りをねらう抽選が強いのには定評があるほどなのですが、委員会所属をめぐる抽選は2連敗以上の惨状を呈しています。しかし!今回は断固勝利しました。今年1年間は文教委員となりました。「つくる会」教科書採択阻止決戦の年ではありますし、「教育基本条例」の動向が決せられる年でもありますので、文教委員としての責任は重大です。しっかりとがんばります!

労働相談に取り組む

2009年05月27日 | 日記
25才の青年労働者から労働相談がありました。協力関係にある診療所からの紹介です。ハローワークで見つけた医療事務の仕事でしたが、就職してわずか3週間で即日解雇され、解雇予告手当も支払われないというのです。彼女はひとりで使用者とやりあったり、労働基準監督署に相談しにいったり、がんばっています。監督官の勧めもあり、簡易裁判所への提訴をしているという現状です。いろいろと政治討論をしたいとも思いますので、簡裁の第1回公判を傍聴する約束をしました。