北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

都政を革新する会2012団結旗びらき

2012年01月29日 | 日記
都政を革新する会2012年団結旗びらきが、95人の結集で開催されました。例年にない厳しい寒さの中、旗びらきにかけつけてくださった多くの仲間のみなさんにお礼申しあげます。
長谷川英憲代表の主催者挨拶に続いて、私より「都政を革新する会は2012年をどう闘うか」と題した提起をしました。昨春杉並区議会議員選挙について、原発絶対反対を掲げて「政治休戦」「自粛」を撃ち破って情勢を切り開いた階級的意義をはっきりさせ、しかし議席を死守できなかった都政を革新する会の組織としての課題をしっかりと見すえることを約束しました。国債暴落―国家破産の時代情勢のなか、朝鮮半島・ホルムズ海峡での戦争の現実性はきわめて切迫しており、沖縄・辺野古新基地建設を軸とする日米安保の強化・実戦化もその現われのひとつです。この情勢に対決して世界中で労働者階級の大反撃が始まっていて、都政を革新する会としても国際的団結の一翼を担う闘いが求められていること、その闘いを2本柱として打ち立てる決意を述べました。すなわち、非正規職撤廃を掲げた東京西部ユニオンの闘争と組織強化の先頭に立つこと、NAZEN西部の活動に責任をもって取り組むことによって反原発闘争の先頭に立つこと、この2本柱です。そしてその底流を支える闘いとして、動労千葉を支援する会・東京西部とともに国鉄全国運動を推進すること。そのうえで昨春杉並区議会議員選挙の総括をかけて、都政を革新する会をたんなる後援会組織や相互扶助組織ではなく、杉並における強靭な政治的団結体として建設していくことを結論としました。年頭からの国会解散―総選挙情勢という政治の流動化に対して、都政を革新する会として真っ向から対決していく姿勢をはっきりと打ち出しました。
乾杯の後、動労千葉からのメッセージ、三里塚現地闘争本部からのアピールと続き、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会からの特別報告です。旗びらきには郵政で働く非正規の青年労働者も初めて参加してくれていたのですが、鈴コン分会の闘いは大きな感動と激励で会場全体を満たしました。さらには地域の医療機関や労働運動をはじめ様々な運動体からの発言が続き、杉並における闘いの豊かさをあらためて実感させられました。とりわけ全学連・斉藤委員長からの発言は、福島大を先頭にする次代を担う学生の闘いの前進を語り、文字どおり「老若男女」からの圧倒的な喝采を受けるものでした。最後に革命的共産主義者同盟東京西部地区委員会からのまとめの発言を受け、東京西部ユニオン・吉本委員長の団結がんばろうで大盛況のうちに幕を閉じました。
地域に階級的労働運動の軸をしっかりと樹立することができれば、広範なあらゆる人民の結集点を創りだすことができる、それを参加者全体のものにすることのできた都政を革新する会旗びらきになったと確信しています。

改憲阻止闘争をどのようにイメージするか

2012年01月27日 | 日記
私の重要な活動任務のひとつとして、反戦共同行動委員会(正式名称:自衛隊の海外派兵に反対し,二度と侵略戦争を許さない共同行動委員会)の事務局長を務めています。今年前半期の活動方針を討議するなかで、「改憲阻止闘争をどのようにイメージするか?」をめぐって議論になっています。具体的イメージとして結びやすいのは、憲法改正国民投票で改憲反対派をいかにすれば過半数にすることができるか…という闘いでしょう。しかしこれでは、改憲阻止闘争を憲法改正国民投票運動に切り縮めてしまうことになります。野田政権が次々に繰り出している諸政策は、「復興特区」にしろ、沖縄辺野古新基地建設=日米安保の実戦化にしろ、原子力政策にしろ、これはまさしく実質的改憲攻撃です。こうした攻撃を一つひとつとりあげて叩き潰していく闘いが必要で、こうした闘いこそ改憲阻止闘争だととらえることはまちがいではないでしょう。ただし、改憲阻止闘争はこうした闘いだとしてしまうのは…どうなんでしょうか?あらゆる意味で埋没しがちな改憲問題―改憲阻止闘争を、常に浮き彫りにさせながら闘いを形づくっていくことが重要です。もっともっと議論しましょう。

「日の丸・君が代」訴訟最高裁判決のねらい

2012年01月24日 | 日記
先日出された「日の丸」不起立・「君が代」不斉唱処分に関わる最高裁判決は、教育労働者の不起立・不斉唱闘争の粘り強い継続に追いつめられた日本帝国主義が、最高裁判決という形で闘いの陣形に分断を持ち込み、その闘いの圧倒的な勝利の地平を貶めようとする策動です。停職・減給の一部は取り消しましたが、戒告という処分は正当だと認めている判決なのです。しかも根津・河原井両氏の間に分断を持ち込むだけでなく、この闘争がただの「内心」に関わるものでしかないと、「実力」闘争であることを否定してみせました…だから停職・減給は裁量権の逸脱で、戒告は妥当なのだと。メディアの解説や被処分者の中からも、「これで不起立闘争がやりやすくなる」「大阪の橋下市長の動きに制動をかけるもの」などのコメントや評価がありました。これは全然まちがっています。現に橋下・大阪市長は「ルールは守らなければならないと言っていただいた」と、“処分条例”制定に向けてさらに凶暴な姿勢を露わにしています。また、「戒告でしかないんだから不起立をやろう!」と呼びかけたところで、新たに闘いに決起する青年教育労働者が生み出されるわけがないじゃありませんか。教育労働者として、人間としての誇りをかけて、ある意味で人生をかけて闘いに決起しようと決意しないかぎり、闘いきることができないのではないでしょうか?最高裁判決に表現された闘争解体・絶滅のねらいを断固としてはね返す闘いを!

放射能に汚染した養生シートについて杉並区からの回答

2012年01月23日 | 日記
昨年末に区長と教育長宛に出した公開質問状(学校で使用していた芝生養生シートが高濃度に放射能汚染していた問題)に対して、杉並区から回答が郵送されてきました。「木で鼻をくくる」というのはこういうのを言うんだろうなと思うのと、区の見解と異なるマイナス意見には耳を貸そうとしない姿勢に徹しているということです。以下はその回答です。


23杉並第53349号
平成24年1月19日

すべての原発いますぐなくそう!全国会議・東京西部 御中
事務局・北島邦彦 様

杉並区危機管理室危機管理対策課長 寺嶋実
杉並区教育委員会事務局庶務課長 北風進

公開質問状の回答

公開質問状は、区長あてと教育長あてに同一内容のものをいただいており、区の放射線量等測定に関する全般的なことを所管する危機管理対策室危機管理対策課長と、学校の運営管理を所管する教育委員会事務局庶務課長から回答いたします。
区立学校で使用している芝生養生シートの測定結果は次のとおりです。
堀之内小学校での測定結果は、シート上の1mで、時間1.13マイクロシーベルト、同1cmで時間3.95マイクロシーベルトでした。
その後、同様に校庭が芝生となっている20校について調査・測定を行いました。
測定の結果、国において除染を行う指針が示されている、地上1mにおいて時間1マイクロシーベルト以上となった学校は他にありませんでした。
区では、高さ1cmで時間1マイクロシーベルトを超えた芝生養生シートについて、倉庫に保管しております。

1、これまでに行った全ての校庭の測定結果から、芝生養生シートから高い値が出ることは想像しておりませんでした。
2、芝生養生シートは、倉庫や体育館脇などに保管されていました。通常、長時間にわたりその場に留まることなく、芝生養生シートから距離をとることで、空間放射線量は他の地点との差異はありませんでした。なお、汚染の実態を把握するため、芝生養生シートを広げた状態も測定を行いました。
3、芝生養生シートを広げた状態では、他の測定地点と同レベルの低線量であり、特定の場所に滞留していたことが原因とは考えておりません。
4、文部科学省は、可能な範囲で簡単な除染の実施を求めていますが、その内容は、水による洗浄やブラッシングの実施です。区ではサンプルを取って手もみ洗いを実施しました。また、土壌については、区ではこの間、南相馬市の例を参考に効果を測定するために、試行的に除去作業を行ったところです。
5、堀之内小学校の芝生養生シートについては、別の区施設で保管しており、周囲への放射能の影響がないことを確認しております。また、その他の7校では、現在シートは、倉庫に移し土のうで囲み、施錠を行い厳重に保管しております。学校に対しては、児童生徒が近づかないよう措置をお願いしています。倉庫外部での放射線量は、他の地点と差異がないことを確認しております。
6、内部被ばくについては、これまでの校庭の測定結果から、健康への影響は心配ないものと考えています。御質問で引用された考えの通り、ほこりとして放射性物質が舞い上がった量は少なかったと考えております。
7、これまで学校・保育園・公園等の約600箇所の測定を実施しており、地域的に高い数値は確認されておりません。局所的に放射線量が若干高かったり、低かったりする場所があると認識しております。現在、改めて学校・保育園において追加測定を行っております。シートについては、広げれば他の場所の測定値と同レベルの数値しか測定されておりませんので、放射性物質の滞留があるとは考えておりません。
8、これまでも保護者の方々の不安を少しでも和らげようと、多くの場所で測定を行い、区内の安全性を確認してきました。今後も、時機をみた再度の測定や新たな場所での測定を行ってまいります。また、除去方法に関しましては、先に述べたとおり試行的な作業を行ったほか、区の考え方をホームページ上で公表しているところです。

担当 危機管理対策課危機管理担当 佐藤 電話3312-2111内線1584
   庶務課経理係 湖澤 電話3312-2111内線1607

部落解放同盟全国連合会杉並支部旗開き

2012年01月21日 | 日記
今年の杉並支部旗開きは、若々しい新支部員を多数迎えるなかで開催されました。激しい路線闘争・党派闘争、そして3・11以降の反原発闘争をはじめとした大衆闘争との切り結びにおいて達成した地平です。路線闘争・党派闘争も、本質的には組織建設において“決着”がつけられるということですね。しかしもっと大事なことは、この地平は大衆的なある種のムーブメントに乗っかったものではなく、学習会運動としての「解放講座」の粘り強い展開がもたらしたものだということです。都政を革新する会の組織建設においても、しっかり学んでいかなければなりません。

 

解放闘争においても12年は大決戦であり、狭山闘争も全面的証拠開示について具体的な激しい攻防になる情勢です。さらには西郡・八尾北でも、住宅追い出しと医療センターつぶしとの正念場です。この闘いは3月にも現地大闘争が組まれており、ここは連帯をかけてかけつけねばと思っているところです。民営化=公共資産の売り飛ばしとの対決にとって、この事態はきわめて典型的かつ凶暴な攻撃としてあります。地域の医療拠点をつぶして居住環境の劣悪化を図り、同時に住宅追い出しの恫喝も見せつけて、住民の追い出しと西郡のそのものの更地化を推進する…とてもわかりやすい“ショック・ドクトリン”じゃないでしょうか。この攻防は、橋下・大阪市政との対決においても重要な位置をもっています。