函館北方民族資料館

函館のベイエリアに、北方民族資料館があります。アイヌ民族の生活風俗に関わる展示品が多数あり、とても興味深いミュージアムになっています。シベリアからアリューシャン列島に至る北方民族が紹介されていて、大きな文化圏からアイヌ民族見るという視点は理解できるところですが、北海道―日本におけるアイヌ民族の位置という課題…和人との交流ほとんどが差別の歴史であったことが見えにくくなっているように思いました。実際にも、そうした事実に焦点を当てた展示はありません。また、シャクシャインの乱をはじめ、和人の抑圧に対するアイヌ民族の戦いの歴史も語られません。なぜこうなってしまうのか？そのような感想もいだきつつ、アイヌ文化の奥深さを体験した資料館でした。いつか、日高にあると聞いているシャクシャイン記念館に行ってみたいものですね。


聖ハリストス正教会。


旧函館区公会堂。


ＣＭや映画でおなじみの八幡坂。広い坂の向こうに港が見える。