北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

総選挙―山本太郎選挙が労働現場に与えた影響

2012年12月23日 | 日記
総選挙の投票率は、全体で戦後最低の59%だったものの杉並では64%と高く、投票数にして2万票が上積みされた結果となっています。従来選挙に行かなかった20~30代の青年層が投票所に足を運んだ結果と推測され、山本太郎選挙がもたらした青年層の政治的活性化がもたらしたものと言ってよいと思います。杉並区内の介護施設で働いている東京西部ユニオン青年部組合員に聞くと、山本太郎選挙について職場での大きな話題になっていたとのことです。労働現場における政治的活性化が生じているひとつの証と言えます。また、労働者のほぼ全員が20代の非正規労働者というアパレル職場では、自民党・安倍政権の登場について、「もう生きられないよ!」という憤激の声があがっているそうです。職場における自分の存在と生活が政治と完全に深く関わっているという実感が、総選挙をうけて急速に職場の青年たちに生み出されていると、東京西部ユニオン青年部の仲間は話してくれました。これらの話は特異なエピソードではないと思います。その職場に階級的視点をもった労働者が存在すれば、きわめて普遍的な状況としてつかむことができるはずです。社会状況が一気に動き始める予兆を感じます。

バイク検問で止められる

2012年12月20日 | 日記
夜の青梅街道をバイクで疾走している途中、制服警官にバイク検問で止められました。飲酒運転とバイク窃盗の取り締まりだとかで、免許証の提示やナンバープレートと所有者の確認などに、“善良なる市民”として協力したのです。ところが、他に止められるバイクは次々に検問が終了して走り去っていくのに、私については延々と無線でやりとりをしています。そして、「確認がとれるまでPBに来てください」と言うのです!さすがに“善良なる市民”も怒り、「絶対に行かない!帰るからすぐに免許証を返せ!」と声を荒げざるをえない事態になりました。公安方面にまで連絡が行ったのかもしれませんが、結局15分間も寒風吹きすさぶ路上に止められてしまいました。許しがたいですねえ。これは超反動・安倍政権誕生、ないし猪瀬都政スタートを象徴するような事件です。

高齢者介護施設で働く東京西部ユニオン組合員N君の第2回団体交渉。夜勤に関わる賃金計算の誤りを施設側が認め、2年8ヶ月前に遡って未払い賃金の支払いを約束させました。これは計算上のミスではなく、法令解釈の誤りにもとづくものであり、そもそも変形労働時間制導入がもたらした事態です。もとよりN君ひとりのみならず、該当するすべての非正規労働者(退職者を含む)を対象にする措置で、いわば集団的勝利です。組合として立って、組合として質したことによる成果で、大勝利です!

総選挙の結果から見えてくることⅡ

2012年12月18日 | 日記
総選挙にしろ都知事選挙にしろ、社共ブロックの凋落(議会主義的にも!)は目を覆うばかりの底なしです。これだけ自民党政治・民主党政治の破産が明白になっても、対抗勢力としてまったく認知されていません。久々の“革新統一”候補の形成に何らかの意味はあるのでは…と思ってもみましたが、勢いの片鱗を見ることもないままの惨憺たる結果でした。これは、連合・全労連の体制内労働運動としての破産でもあります。連合東京は猪瀬支持で延命を図ろうとしましたが、みずから墓穴を掘ったにすぎませんでした。いよいよ階級的労働運動-闘う労働組合の再生こそ、こうした事態に対する労働者人民の回答でなくてはなりません。
維新の会へのマスメディア評価については、ある種の懸念をもちます。確かに小選挙区・比例ブロック(とりわけ東日本-東京で)とも、選挙戦前の下馬評とは大きな隔たりのある結果でした。しかも自公が圧勝したことによって、キャスティングボウトをめざしたねらいも雲散霧消してしまいました。しかし、「だからたいしたことない…」といったマスメディア評価(これは日本経団連の評価でもあるのでしょうが)は、かつてナチス登場を軽視したドイツ・ブルジョアジーの感覚に似かよったものを感じます。現代日本の労働者階級は、再登場する極右・安倍政権と串刺しにして、ファシスト橋下-石原を撃破していきましょう!

総選挙の結果から見えること

2012年12月16日 | 日記
衆院選の結果を商業新聞の見出し風に言えば、「自民圧勝、民主壊滅、維新伸長…」といったところでしょうか。この結果からわかることは、日本の政治はいよいよ後のないどん詰まりにきたということです。政治・経済・社会…あらゆる分野での自民党政治の矛盾が、とりあえずの民主党政権を生み出し、当然ながらそれが破産したところで迎えた総選挙でした。そこで議会制度―選挙制度的には自民党に先祖返りするしかない…これがさらなる大破産をもたらさずに済むわけがありません。その意味で「どん詰まり」です。「憲法変えて戦争やるしかない」…これが安倍自民党の政権復帰だし、橋下―石原維新登場の意味するところでしょう。脆弱さと凶暴さという日本帝国主義のありようが、これまでを数層倍する形で表面化してくるはずです。階級闘争の正念場がやってきます。
山本太郎さんはよく獲りました。本物の労働者の党が必要です!

NAZEN杉並阿佐ヶ谷デモが山本太郎さんと大合流

2012年12月13日 | 日記
「原発廃炉」「IAEAは福島に来るな!」を掲げたNAZEN杉並恒例の阿佐ヶ谷デモ。ちょうど阿佐ヶ谷駅頭で宣伝活動をしていた山本太郎さんたちと、エールの交換―大合流を果たしました。いい構図でしたねえ。東京各地のNAZENをはじめとする反原発グループの参加もえて、デモ自体も大いに盛り上がりました。IAEA×日本政府の福島閣僚会議弾劾行動には、NAZEN杉並からもSさん・N君のふたりが参加します。山本太郎選挙の状況を福島に伝えてもらうとともに、共同診療所を含めた現地の報告を期待しましょう。