結局、昼も夜もとろとろと眠り続け、食事もままならない。
日によったら、5時間の間に、目を開けたのは3回だけ。
もちろん腰も浮かせられない。
このままだったら、本当に寝たきり老人になってしまう。
かろうじて意識がはっきりしているとき、体を動かしたそうにしている。
意識低下のときは腰も浮かせられない。
痛い痛いと訴える。
でも、いたかったことも忘れているときもある。
そこで、病室の手洗い場のところまで挑戦!
約2メートル。
そろりそろりとベッドからおりた。
そろりそろりと立つ。立てた!
そろりそろりと足を出す。歩けた!
でも腰が砕ける。
そしたら、看護師さんが飛んできた。
「危ないじゃないですか!いつもお嫁さんがいるとは限らない。
一人で歩こうとしてこけて転倒したらどうするんですか!!!!」
と怒られた。
意識混濁・昼夜逆転・体が動かせないのは
絶対薬と病院のせいだと考えた私は、
退院させることにした。
お医者さんからの退院許可は出ていない。
1日でもながく病院に置いておくと、
ほんとうに立てなくなる。歩けなくなる。意識も戻らなくなる。
そう考えて、介護用ベッドを、うちにセッティングしてもらうことに。
義理の父は足が悪いので、絶対介護は無理。
これしかない。
でないと、寝たきり、療養型病院への転院しかあとがない。
そして最初の入院から16日後。
母を、まずは今まで住んでいた家に連れて帰った。
玄関マットの上で、ごろんと横になったまま動けない母。
玄関マットごと、蒲団の敷いてある部屋にずりずりと引っ張って行った。
ここまでくると、家で看ると言い張っていた父も観念した模様。
その日の午後には、うちに連れてきた。(つづく)
次回最終回。
日によったら、5時間の間に、目を開けたのは3回だけ。
もちろん腰も浮かせられない。
このままだったら、本当に寝たきり老人になってしまう。
かろうじて意識がはっきりしているとき、体を動かしたそうにしている。
意識低下のときは腰も浮かせられない。
痛い痛いと訴える。
でも、いたかったことも忘れているときもある。
そこで、病室の手洗い場のところまで挑戦!
約2メートル。
そろりそろりとベッドからおりた。
そろりそろりと立つ。立てた!
そろりそろりと足を出す。歩けた!
でも腰が砕ける。
そしたら、看護師さんが飛んできた。
「危ないじゃないですか!いつもお嫁さんがいるとは限らない。
一人で歩こうとしてこけて転倒したらどうするんですか!!!!」
と怒られた。
意識混濁・昼夜逆転・体が動かせないのは
絶対薬と病院のせいだと考えた私は、
退院させることにした。
お医者さんからの退院許可は出ていない。
1日でもながく病院に置いておくと、
ほんとうに立てなくなる。歩けなくなる。意識も戻らなくなる。
そう考えて、介護用ベッドを、うちにセッティングしてもらうことに。
義理の父は足が悪いので、絶対介護は無理。
これしかない。
でないと、寝たきり、療養型病院への転院しかあとがない。
そして最初の入院から16日後。
母を、まずは今まで住んでいた家に連れて帰った。
玄関マットの上で、ごろんと横になったまま動けない母。
玄関マットごと、蒲団の敷いてある部屋にずりずりと引っ張って行った。
ここまでくると、家で看ると言い張っていた父も観念した模様。
その日の午後には、うちに連れてきた。(つづく)
次回最終回。