☆ いんくる~しぶ・は~つ ☆ 

  Inclusive・Hearts いま、ここから。

わかつど

2007-11-18 23:24:28 | ともに生きる
       豊中で23年間続いてきた「わかつど」が、幕を閉じた。

       「わかつど」
      「『障害』をもつ仲間とともに歩む豊中若者の集い」が正式名称

      クラスの友達。
      その友達の一人が、ちょっと手助けを必要とする。
      それだけ。
      当たり前に普通に一緒にいる。

      その子たちが、中学校を卒業し、高校に行ったとき
      大学に行ったとき
      社会に出たとき

      ふとあたりを見回すと、障害のある人が、周りにいない。
      保育所のときから、一緒だったり、
      小学校、中学校で一緒に、泣いたり、笑ったり、怒ったり、困ったり。。。
      そんな風に一緒にいることが、なんでもないことだったのに
      それが、「豊中」という特殊な(?)地域に限られていると知って
      ショックを受ける。

      先生になった人もいる。
      なのに、自分の勤める地域の学校では、
      障害のある子どもだけが別の教室で学習している。。

      「何で最終回なの?」

      市の財政事情で、いままで予算化されていた活動費が出なくな
      る?????

      生徒会活動のシンポジウムとリンクさせて、
      もっと活動を広げていけばいいと思っていたのに。。。
      なんか「聞くに聞けない」状況があるらしいが、
      「豊中の宝」を守れなかった無念が残る。

      問われるのは、私たち自身。

      いままでずっと中心になって企画、運営、
      そして、いろんな人の人生相談に乗ってこられた先生の思いはいかほどかと思う。

      実行委員の子達は、いえ、人たちは
      中学校を卒業しても、こだわり続け、活動し続け、
      この「わかつど」を作ってきた。
      中学生と
      どうしたら、「楽しい学校」が作れるか、
      どんなことに悩んだり、感動したりしているか、
      そしてどうしたら、いつまでもつながっていけるか、
      ずっと考えてきた。

      年一回の総会開催なので、23回続いたと言うことは
      23年の月日が流れているということになる。
      1985年から。ずっと。

      進路保障委員会というところの枠から出ると言う意味で
      「最終回」だったけれど、
      彼らは、このままでは終わらない。

      それぞれ大人になって、社会の矛盾にも気づき、
      いかにすみにくい世の中であるか、身をもって知っている。
      それぞれの生き様の中で、
      新たなる活動を開始する。

      「いま、ここから」なんだかこのフレーズが
      ぐるぐる頭の中を回っていた。

      私って言うばっかりで、なんにもできていないなぁ。。。

      「わかつど」が手がけている「歩道調査」にも協力しようと思った。
      豊中市じゅうの歩道を車イスで歩いて、危険箇所を指摘し、
      バリアフリーをめざそうというものだ。
      調べていると、おかしなところいっぱいで、
      歩道橋しかなくって
      向こうに見える町に行けないってところもあるとのこと。

      それは、車イスの人のためだけにしているのではなく、
      誰にも住みやすい町を作ろうとする運動なのだ。

      だって、車優先、経済発展優先でいままで突っ走ってきた。
      そんな時代を
      自分たちの生活優先に切り替えていくことで
      安心して住むことのできる町ができるのだ。
      安心して歩ける道は必要。


      「わかつど」から「ひこうきぐも」は生まれた。
 
      「わかつど」のこころは終わらない。

      今回の大会スローガンは

      「ともに歩もう・これからも」

      だった。