地図が読めない女のハイキング日記

山と温泉と季節の草花と

熊本・阿蘇 仙酔峡 ~ 荻岳   10.05.14

2010-05-19 00:50:39 | 九州
ハイキングチームLAMNの春山企画で、阿蘇~くじゅう2泊3日の旅に出かけた。
初日は、阿蘇中岳、高岳登山。
阿蘇パノラマラインにさしかかると、車窓に緑のじゅうたんが広がる。
野焼きから約2カ月。今年は春先寒かったせいか、緑がまだ浅い。



今回の旅は、私が幹事。
私自身は、以前、仙酔峡からロープウエイを使い、火口東から登ったことがあるので、
今回は、火口西から砂千里ヶ浜を通って、山頂をめざす計画をたてていた。
しかーし!
中岳火口からは硫化ガスが出ているため、風向きが悪いと立ち入り禁止となる。
草千里のレストハウスで状況を聞くと、
いまは風向きが悪く、ロープウエイも止まり、立ち入り禁止だという。



あきらめきれず、阿蘇山上のロープウエイ乗り場まで行き、聞いてみたが、
風向きがいつ変わるかは予測できないと、つれないお返事…。

この状況、幹事としては大ピンチである。
ここで待っていても、時間が惜しいので、代案を繰り出さなくては。
「そうだ! 仙酔峡からロープウエイで登ろう」と思いついたのだが、
こちらはロープウエイが故障で動いていないという…。



ロープウエイを使わずに登るのは、時間も体力も厳しい。
登山は、やむなく断念することになった。
とはいえ、仙酔峡はミヤマツツジがちょうど見ごろ。
ピンク色に染まった斜面を散策できるだけでも贅沢だ。



ミヤマキリシマは、通常のツツジより、花が小ぶり。
高山の厳しい環境で生きているから、大きくなれないんだろうか。



仙酔峡の散策を終えても、まだ午後2時。宿に行くまで時間がある。
次なる代案を繰り出さなくては…。うーん。うーん。
あ、お天気もいいことだし、荻岳に行ってみよう!



荻岳は、阿蘇市にある標高約850mの低山だが、
平地にぽつんとあるので、展望を遮るものが何もない。
山頂からは、くじゅう連山、祖母山系、阿蘇の山並みが見渡せる。
しかも、人があまり来ない、なかなかの穴場なのだ。

 
ウマノアシガタ                           オグルマソウ(Mさん、情報ありがとうございます)

下の駐車場に車を止めて、歩くこと15分。
荻岳山頂に到着。ぐるり360°緑の山並みが広がっている。


山頂からの眺め / 西側には阿蘇山


山頂からの眺め / 南側には祖母山系


山頂からの眺め /北側にはくじゅう連山



吹きあげてくる風がさわやか~。
山歩きには、ベストシーズンですね。
アクシデントもありましたが、なんとか無事、初日終了。
2日めは、久住登山。週間天気予報では下り坂。さて、どうなりますことか。

●宿泊
レゾネイトくじゅう     大分県竹田市久住町有氏広内1773
自然と共鳴(レゾネイト)がコンセプトの高原リゾート。くじゅう連山を背にした土壁の建物は、目前に広がる草原に溶け込んでいる。客室は、漆喰や木材などの自然素材を生かした、くつろぎの空間。温泉は心地よく、食事はおいしく、接客はきめ細やか。またぜひ訪れたいと思う、満足度の高い宿。星空もきれいだったなぁ…。1泊2食 14,000円。




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