地図が読めない女のハイキング日記

山と温泉と季節の草花と

富山~山梨・小淵沢~東京       11.05.05~06

2011-05-09 21:11:11 | 甲信越
GWもいよいよ終盤。富山から東京へ戻る。
ドライバーが一人なので、山梨・小淵沢で一泊し、ゆっくり帰ることにする。
富山~松本への道は、奥飛騨の山や川を眺めながら走る、自然豊かな道。
助手席で景色を楽しむには、季節もよく、最高~♪
いま朝ドラで人気の安曇野では、北アルプスがきれいに見えた。 


八ヶ岳のふもとにある原村。のどかな里山、いい感じ~。

中央道に入り、地図を見ていたら、目的地・小淵沢の近くに、「原村」があった。
なんという偶然!
前日、popokiさんがツイッターで、
「原村のギャラリーこっとん村で、8日まで工房木音の展示会開催中~」とつぶやいていたではないか。


ギャラリーこっとん村                       2Fからの眺め

工房木音は、popokiさんのお父さまがやっていらっしゃる工房。
以前、木のスプーンをいただいたが、使いやすく、見た目にも温かみがあり、
他にも作品を拝見してみたいな~と思っていたのだった。

ケータイで、ギャラリーこっとん村を検索し、カーナビに住所を入れる。
方向音痴の私でも、知らない場所にたどり着ける。いい時代になったもんです。


1Fの展示                            2Fの展示

ギャラリーこっとん村の1Fには、木のスプーンや器、小物入れが、
2Fには、小さなおうちや、クリスマスツリー様のクラフトが展示されてました。
工房木音さんの作品、どれもいい。
いつか工房にも訪ねて、お仕事ぶりを拝見してみたいなぁ。



あてのない旅なので、小淵沢に向けて車を走らせては、
眺めのいいところで、しばし休憩~。



小淵沢近辺は、ちょうど桜が見頃。
今年は春が遅かったおかげで、ずいぶんあちこちで桜を見られたなぁ。



宿泊予定の「ルラシュ癒しの杜」にチェックイン後、
夕食まで時間があったので、信玄棒道を歩いてみる。
信玄棒道は、武田信玄が北信濃攻略のために整備した古道だそうで、
八ヶ岳のふもとをほぼまっすぐ走っていることから棒道と呼ばれているそうだ。



そんな歴史をもつ道を散歩していたら、ふいに乗馬した人が現れたのでびっくり!
聞けば、近くの乗馬クラブの方が「外乗」しているのだとのこと。
馬で古道を歩くなんて、おもしろそうだなぁ。いつかやってみたい~。



翌朝、朝食前に、宿のまわりを散歩してみた。
このあたりは、いわゆる「別荘街」で、すてきなお宅がたくさんある。
どのお宅も、庭木がきちんと手入れされ、春の花でいっぱい。
道端にも、かわいい春の野花が咲いてました。



八ヶ岳方面、久しぶりに来ましたが、人気があるわけだと納得。
山梨の山に登りがてら、またぜひ遊びにきたいなぁ。

6日午前の中央道、首都高はスイスイで、うちまで2時間半で到着。
東京~仙台~富山~東京、ぐるり一周する7日間の車旅は、こうして無事終了。
ドライバーさん、お疲れさまでした~。
またいつか、時間がとれたら、ゆっくり日本をまわりましょう。


●宿泊
ルラシュ癒しの杜   山梨県北杜市小淵沢町10195-2
カラダに負担となる白砂糖、卵、乳製品、動物性の原材料は一切使用しないマクロビオティックベースのお料理が食べられるということで、夫がぜひ泊まってみたいと熱望していた宿。夕食は以下のとおり。お部屋のベッドはシモンズのオリジナル、掛布団はハネス・カウフマン社のハンガリアングース、シーツなどリネン類はシルクのような肌触りをもつ超長繊維綿…とのことで、セレブな気分を満喫させていただきましたが、どうも性に合わないというか、落ち着きません。せっかく八ヶ岳に泊まるなら、もっと自然のぬくもりのある宿のほうがいいなぁ。たぶん夫も同感だったことでしょう。


カブの前菜 苺ドレッシング                   山菜のクリアス ープ


イタリー風豆腐の白和え                     ウドと高野豆腐のグラタン


春キャベツのさっぱり丼                     豆腐クリームケーキ


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富山・尖山     11.05.03

2011-05-08 09:57:58 | 東海・北陸
このGW、夫が富山に行きたいと言い出したのには、理由があった。
古代のピラミッドかと言われている尖山(とがりやま)に登りたかったからだ。



尖山は、富山県立山町にある標高559mの低山。
円錐形をしていて、UFOの目撃情報も多いなど、なにやらあやしい山なのだが、
くわしいことは、そのうち夫がブログに書くはずなので、そちらにお任せする。



ネットで調べたところ、
正規ルートを通った場合、上り40分、下り30分。
しかし今回は、夏椿峠経由ルートを使ったため、
予想外に歯ごたえのある急登を、必死で登るはめになるのだが…。

「夏椿峠」という美しい響きと、登山口付近に咲く椿の花に誘われて、
こちらのコースを選択したときは、まだその厳しさを知らないのであった。



夏椿峠登山口を入ると、いきなりけっこうな上りだ。
でも、まわりには椿やモクレン、ツツジが咲き、新緑が萌え、
傾斜のきつさも、さほど気にならない。



熊よけの鈴もつけてるし、夫はサポートタイツで装備も万全だし、
すべり出しは快調。気持ちいい~。


このあたりは、まだ幸せでした~(笑)

歩きはじめのころは道がはっきりしていたのだが、
ひとつ小山を越えたあたりから、道が不明瞭になる。
木に巻きつけられた赤いリボンを頼りに、
ここがルートと信じて歩いていたのだが、次第にひどい藪こぎ状態に…。


ユキグニミツバツツジ。関東で見るミツバツツジより、少し色が濃い?

枝をまたぎ、くぐり、道なき道を歩くうちに、ルートとおぼしき道を発見!
そこには、「夏椿峠」という札。
安堵とともに、見上げれば、目の前には円錐形のお山。
しかし、実はここからが本当の難所だったのだ…。



頂上へと、一直線に登る道だったのだろう。
ロープが設置されているのが、せめてもの救い。
いや、ロープがなかったら、登るのがむずかしいほどの、急登につぐ急登。

緊張でへんなところに力が入っているのか、ふくらはぎに乳酸がたまってきた。
あのとんがり部分をまっすぐ登ってるのだから、さもありなんと思いつつも、
これ以上つづいたら、たまらんなぁ…と弱気になっていたところで、階段状の道に合流。
助かった~~。


頂上からは富山平野が一望…。って、黄砂で見えないっ!

頂上につくと、360°視界が開けており、立山連峰もきれいに見える。
しかし、この日は黄砂でめちゃめちゃ視界が悪い。

そして、頂上は古代のピラミッドだとは信じがたいほど、
ファミリーハイキングのほのぼのムードでいっぱい。
正規ルートなら、小さな子供でも楽に登れる山なのだから当然か。


後ろには雄大な立山連峰!肉眼ではうっすら見えてたけど、黄砂のせいで写真には写ってないのね。

40分程度の上りでは物足りないと思い、夏椿峠経由ルートを選択したため、
気の抜けない道をみっちり1時間歩くはめになったワタクシたち。
山頂では、磁石が狂ってなかなか合わないなどの怪奇現象も起こるらしいのだが、
そんなことを試す余力もなく、もくもくとお弁当を食べるのだった。


登山道脇の木には、こんな案内が。親切だなぁ。

帰りは楽にいきましょうよ~ということで、正規ルートを下る。
いやはや、こちらの道はなんてラクチンなんでしょう。



途中、雪が残っている箇所や湧水でぬかるんでいるところもあったけど、
ぜんぜん問題ありませーん。
なんだか別の山を歩いてるみたい(笑)。


キクザキイチゲ                          キブシ

春の花をめでながら、ゆるゆる下れば、30分で登山口に。
上りの厳しさがウソのようです…。



UFOや怪奇現象に出会うことはなかったけど、
尖山登山、なかなかおもしろかったです。

山の近くに、「レストラン尖山」という店があったのだが、
そこのおばあさんのUFO目撃談もおもしろいらしいと、帰京後に知る。
「尖山湯豊富温泉(UFOにかけてるらしい)」なるものもあるらしい。
調べれば調べるほど、ちょっと笑える。
夫はいろいろやり残した感があるようで、再訪を希望しているけど。うーむ。


●コース概要
所要時間 2時間
夏椿峠経由登山口11:00-尖山山頂12:00(昼食)-正規登山口13:00

●おまけ
登山翌日、氷見の民宿「すがた」へ。
うまいもん好きのいとこが予約してくれ、総勢9名で魚を食べに繰り出す。
久しぶりにみる舟盛、テンションあがる~~。
Yっちゅ、ありがとう!!


こんな舟盛が2つ。他にも次々と魚料理が…。      氷見では海越しに立山連峰が見えました。こちらは高速からの眺め。


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イラスト提供=M/Y/D/S クリップアート集。転載不可。


新潟~富山     11.05.02

2011-05-07 09:39:31 | 東北
麒麟山温泉に泊まった翌日は、一路、富山へ向かうつもりだったが、
母から、「午後、鍼灸に出かけるので、夕方着くように来て!」と連絡が入る。
ならば、ゆっくり観光しながら行こうではありませんか~。

観光については、とくに調べていなかったので、宿の仲居さんに相談したところ、
「たきがしら湿原にミズバショウが咲いてますよ」とのこと。
そこで、車を40分ほど走らせ、いそいそ訪ねてみたら、
湿原へ登っていく車道の入り口に、なんと、「通行禁止」の札!
役場に電話してみると、
「今年は雪が多く、除雪ができていないから、開園はまだ先」と、つれないお返事。
東京に帰って、ネットで調べてみたら、なんと翌日開園しており、ミズバショウも咲いていた…。

がっかりしてても仕方がないので、 
気を取り直し、五泉市のチューリップを見に行くことにした。



このあたりのチューリップは、農家の方が球根を出荷するために栽培されているもの。
でもせっかくなので、出荷するだけでなく、見て楽しめるように、
市が農家に依頼して、チューリップの畑を、五泉の巣本地区に集めて、
チューリップまつりを開催しているのだそうだ。



約3haの畑に、150万本のチューリップ。
あったかい春の風にゆらゆら揺れて、なんだかのんびりいい感じ~。



農家の方が、チューリップの花を落とす作業をされていた。
球根に栄養がいくように、花が散る直前に、手で花を落としていくのだ。
ということは、このチューリップの絨毯も、そろそろ見納めか。



好きなチューリップを球根ごと抜いて、10本500円だったので、
母へのおみやげとする。
富山の実家に着いてから、花は切り花として生け、
球根は母がプランターに植えていたけど、春に植えていいんだっけ?
ま、園芸好きの母がすることなので、任せておきました。


水仙も栽培されてました~

実家に帰ると、庭にも春の花がいろいろ咲いていました。
花の名前は、母の記憶なので、違ってるものもあるかもしれませんが、
備忘録として。


牡丹                                山芍薬


シャガ                               オダマキ


アマドコロ                             ?


ドウダンツツジ                          シロヤマブキ



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東京~仙台~新潟        11.04.30~05.01

2011-05-06 17:44:23 | 東北
「今年のGWは、2人の実家がある仙台と富山を車で巡ろう!」
夫から珍しく提案があり、
東京~仙台~富山~東京と、ぐるり一周する車旅に出発した。

GW初日、東北道はボランティアや帰省の人で40kmの大渋滞だったが、
翌30日の早朝は渋滞もなく、4時間半で仙台に到着。
早く着いてしまったため、老父母はまだ寝ているだろうと、仙台市内で時間をつぶす。

仙台市内で津波の被害がなかったエリアは、古い建物にヒビが入ったりはしているが、
ライフラインも復旧し、だいぶ日常を取り戻しつつある。
しかし、津波の被害があったエリアは、報道で見たとおりの状況…。


青葉城址の伊達政宗公はご無事でしたが、手前にある鷹の像は壊れて落ちていました。

仙台の父母は、震災でたいへんだったろうと思うが、意外に元気。
ただ、母は一目でわかるほどやせていた。
本人は「このくらいでちょうどいい」とまったく意に介していなかったけど(^^;

震度3程度の余震は、まだひっきりなしにある。
テレビでは、まだCMを自粛している企業が多いせいか、
ACの「♪ぽぽぽぽーん」が、東京に比べ、ずいぶん入っていたし、
地元企業による「がんばろう! 東北」的なCMもいろいろ制作されていた。


「2週間後、また来るからね」ということで、翌日午後、仙台~新潟へ移動。
途中、ツイッターで、会津若松・鶴ヶ城の桜が見頃であると知り、
急遽、立ち寄ることにした。


城内には1000本の桜。散りはじめでしたが、お城と桜、見事でした。

仙台~富山へ一気に行くと、けっこう距離があるので、
この日は、新潟・麒麟山温泉に一泊。


霧雨の夕刻、阿賀野川には霞がかかり、幻想的~。川辺の桜、満開~。

麒麟山温泉がある阿賀町では、毎年5月3日に「狐の嫁入り行列」なる催しがあり、
たくさんの人でにぎわうそうなのだが、今年は震災のため中止になった。
阿賀町にも避難所があり、被災された方を受け入れているからだそうだ。
被災者を受け入れている町の方々は、
祭りを催し、大勢の観光客をさばく余裕なんてないんだろうな…。


今回宿泊した「絵かきの宿 福泉」の部屋から見た阿賀野川。建物のすぐ下をこんなに水量豊かな川が流れてるとは…。

麒麟山温泉は、山歩きのお仲間に教えていただいたのですが、
町のたたずまいが凛としていて、温泉宿もぽつぽつしかないのがいい感じ。
あまり調べもしないで訪れたのですが、なかなかの温泉でした。
震災が落ち着いたら、またいつかゆっくり訪ねてみたいな~。

●宿泊
麒麟山温泉 絵かきの宿 福泉   新潟県東蒲原郡阿賀町鹿瀬5886
建物のすぐ下を阿賀野川がごうごうと流れ、そのすばらしい眺めに「つい絵筆をとりたくなる」と言われる、景観の宿。雪解け水で水量豊かな阿賀野川は、見ていると吸い込まれそうなほどの迫力。阿賀野川に面している露天も名物のひとつ。




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