地図が読めない女のハイキング日記

山と温泉と季節の草花と

長野・上高地~涸沢(2)      2010.9.25~27

2010-09-29 21:48:34 | 甲信越
ハイキングチームLAMNの秋山2日めは、
今回のメインイベント・涸沢紅葉ウオッチング。
朝7時、横尾山荘をスタート。
山荘前のベンチには霜が降りていた。夜、星を見に出たら、寒かったわけだ。



この日は、朝から快晴。
空気が澄んでいて、ちょっと冷たくて、歩くのにちょうどいい感じ。
歩き始めて1時間、本谷橋を渡ったあたりから、こんな岩の道がつづく。
勾配はさほど急でもないんだけど、
2泊3日分の荷物が入った重いザックを背負って登るのは、けっこうきつい。



3時間ほど歩いたところで、「涸沢ヒュッテ」の看板。
でも、あたりはまったく紅葉していない。
猛暑の影響で紅葉が遅れているとは聞いていたけど、ここまで紅葉していないとは…。


正面に北穂高。その手前に見えるのが涸沢小屋。

涸沢に到着!
紅葉はないけど、ぐるり360度、3,000m級の山、山、山。
この迫力、写真ではなかなか伝えきれないと思いつつ、
上の写真を起点に左にパンしてみました。


正面は涸沢岳。つくんととがっているのが涸沢槍。右手は北穂高。


さらに左にパンすると、ゴツゴツの奥穂高。見上げてうっとり~♪


さらに左にパンすると、吊尾根~前穂高。

紅葉はまだまだだけど、まったくないわけではない。
色づき始めた葉っぱや木の実をみつけては、紅葉狩り気分を出してみる。


ナナカマドと涸沢岳。この葉が赤くなってたら、相当きれいだったでしょうね。

 
ナナカマドの実と涸沢槍。                       ナナカマドの実と前穂高。  しつこい(笑)!

 
花の名前わからず。                          咲き終わったチングルマ


涸沢岳の手前では、草紅葉が始まっていました。

涸沢に予定より早く着いたため、1時間ほど周辺散策。
涸沢小屋の脇から、奥穂高への登山道を少し上がってみる。



緑の帯状のザイテングラート(龍の背骨)が、もう目の前。
あれを登れば、すぐそこに穂高岳山荘がある。
もう1泊できれば、奥穂高にもトライできただろうな…。
あまりにいいお天気だったので、つい、そんな欲が出てしまう。



いや、しかし、山荘から先は梯子もあるし、けっこう怖そう。
まずは、蝶ヶ岳、常念岳あたりを歩いてみてからかな。
来年こそは! 北アルプスへの憧れがますます強くなった山行でした。

●コース概要
所要時間 9時間20分
横尾山荘7:00-涸沢ヒュッテ10:15-(昼食、周辺散策12:30)-横尾山荘15:20-徳澤園16:20

●宿泊
徳澤園
山岳リゾートと言っていいのだろうか。自然の中にある宿だが、信濃白炭の湯や、地元の食材を生かした食事など、洗練されていて居心地がいい。携帯もつながらないし、9時には消灯するけれど、そんな夜もたまにはいい。

 


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長野・上高地~涸沢(1)      2010.9.25~27       

2010-09-28 07:08:20 | 甲信越
ハイキングチームLAMNの秋山企画で、涸沢紅葉ウォッチングに出かけた。
2泊3日の初日は、上高地~横尾。約3時間のゆるゆる歩き。



東京では朝まで雨が降っていたが、尻あがりに回復。
お天気の神様、ありがとう!!



梓川の美しいこと。
雨が降っても、この川は濁ることがないんだろうか。
底まで透き通って見える川、何度訪れても感動する。



上高地~明神までは人が多いが、そこから先はぐっと人が減る。
静かな森の中を歩いていくと、明神館から1時間ほどで徳沢園に到着。



小説「氷壁」にも出てきた徳澤園。雰囲気あるなぁ。
以前訪れたのは5~6年前。今回は最終日に泊まる予定。



穂高連峰をながめながら、横尾まで歩を進める。
雲がどんどんとれてきて、ゴツゴツの山容が姿を現す。



本日の目的地、横尾に到着。
堂々たる山並み。明日はもう少し近づけるのね~。

●コース概要
所要時間 3時間20分
上高地13:00-明神-徳澤園-横尾16:20

●宿泊
横尾山荘
山小屋なのに、お風呂があってびっくり! シャンプーやせっけんはもちろん使えませんが。2008年に改装したそうで、館内は清潔で快適。二段ベッドなので、カーテンを締めれば、着替えもできるし、まったくストレスなし。これは人気が出るわけですね。団体さんもけっこういらっしゃいました。




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東京・御蔵島      10.09.10~12

2010-09-13 11:34:03 | 関東
イルカと泳げる島、御蔵島へ出かけた。前回はこちら。
金曜夜10時15分、東京・竹芝桟橋を出発し、約7時間。
寝ている間に、御蔵島につく。



御蔵島は、周囲16km、人口300人の小さな島。
桟橋が海に突き出してあるため、着岸がむずかしく、
竹芝を出たときは、天候によっては着かないかもという「条件つき出航」。
毎回ハラハラするけど、今回も無事着くことができました。



宿で一服した後、午前中は、浜で素潜り練習。
御蔵のイルカは人なつっこくて、遊びに来てくれるから、
水面に浮いているだけでも、十分楽しめるんだけど、
やっぱり、もっと近くで、寄り添って泳ぎたいですもんね。



午後は、待望のドルフィンスイム。
最初の1本は、親子イルカが見られたり、1頭が近づいて一緒に泳いでくれたりしたけど、
あとは、スーッと通過していくことが多かった。
イルカさんたち、あまり遊びたい気分じゃなかったのね。
かわいいイルカさんたちの動画は、ご一緒いただいたPerikoさんのブログでどうぞ!



この日、海は大混雑で、ひとつの群れを何艘もの船が狙っている状態。
三宅島からも、大きな船が来てたけど、
これじゃあ、イルカさんたちも疲れますわなぁ。

イルカの後は、海に沈む夕日を見ながらビール!
心地よく疲れたカラダに、ビールがしみわたる~。
美しい夕焼けにうっとりしておりましたが、これは荒天の兆しなんだそう。



夜のうちから風が強くなり、翌日の海はけっこう波が高く。
イルカの船は出るには出たものの、揺れが激しく、かなり過酷な状況。
水温も一気に下がっており、海に入った瞬間、「つべた!」って感じ。

イルカはたくさんいるものの、海の中の視界が悪く、
すぐそばに来るまで見えなくて、突然、すぐ脇にいてびっくりしたり。
海の状況はよくなかったけど、イルカのバブルリングが見られたりして、
なかなか思い出深い1本となりました。



日曜13時、東京行きの船が着岸準備に入る。
風が強く、着岸は無理か、と心配したが、
日曜のこの便は乗船客が多く、東海汽船としても、がんばりどころ。
桟橋に集まった人々から、「がんばれ~」と大きな声がかかる中、なんとか着岸成功。


お天気がいいのに、御蔵島は霧に包まれていて、島影がはっきりしない。不思議な島。

今回も、御蔵島、堪能させていただきました。
夜は、星の美しさにも感動。
みんなで地面に寝転がって、空を見上げて。
星って、こんなにあるんだなぁと、改めて思ったり。
御蔵で過ごす時間って、ゆったりしてていいな~
島の皆さま、ご一緒いただいた皆さま、どうもありがとございました!


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東京・雲取山②        10.08.29~30

2010-09-05 18:31:39 | 関東
ハイキングチームLAMNの例会2日めは、三条の湯から、雲取山山頂へ。
朝5時起床、6時朝食、6時半出発。
宿泊者の朝は早く、6時半には大半の人がすでに出発している。



三条の湯を出て、しばらくは沢の音が聞こえる。
朝のうちの木陰歩きは、本当に気持ちいい。



こんな林の中をゆるゆる歩き、高度をあげていくと、
途中、展望が開け、樹間からきれいな山並みが見える。



出発から2時間半。三条ダルミに到着。
おお、あれに見えるは富士山!
こんなにくっきりした姿は久しぶりに見ました。



三条ダルミから、山頂へは約40分。
傾斜が少し急になるけど、道がよく整備されているので、危ないところはない。


山頂の看板右手、木の右奥に、富士山が写っていますが、見えますか~?

10時、雲取山山頂に到着!
ぐるり360°視界が開け、遠くには美しい山並み。
富士山も見えるけど、山頂についたころには残念ながら、少し雲がかかっていた。



たっぷり昼食休憩をとり、下山開始。
小雲取山あたりまでは、こんなガレ場がつづく。



正面~右手に、南アルプスや富士山を見ながらの下山は、なかなか楽しい。
しかし、照りつける日差しが、とにかく暑い。
途中、湧き水がくめる場所があり、補給できて助かった。
(しかし、この湧き水、下山ルートから外れて、少し下ったところにあり、ここでの時間ロスが後半に響くことになるのだが)



お花の時期は過ぎていたのか、あまり種類は見られなかったのだが、
下のマルバダケブキだけは群生し、あちこちにお花畑が広がっていた。
山頂で、花の分布状況を調べていた研究員の方にうかがったのだが、
ほかの花はシカに食べられてしまうのだが、
マルバダケブキは苦いため、シカが敬遠するらしい。
結果、この花だけが生き残り、群生をなしているということなのだ。



日光の千手ヶ浜でも、同様の原因で、クリンソウが群生していると
テレビで見たことがある。
シカの害は、あちこちで広がっているんだなぁ…。



けっこう快調に下ったつもりなのだが、下っても下っても、下りはつづく。
この日、登りは標高差900mだけど、下りは1,500mもあったんですね。
バスの時間がギリギリだったので、最後はかなり飛ばし、
足はガクっガク。疲れた~。

暑さもあり、後半バタバタでしたが、なんとか無事下山。
幹事さん、ご一緒いただいた皆さま、どうもありがとうございました!

●コース概要
所要時間 7時間40分
三条の湯6:30-三条ダルミ9:00-雲取山山頂10:00(昼食11:00まで)-奥多摩小屋-ブナ林-堂所13:30-鴨沢のひとつ先のバス停15:10


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