「北の山・じろう」日記

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アウデイーイウカ戦線とバフムト戦線の現状<ウクライナ紛争2024.05.27

2024-05-28 19:10:13 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

アウデイーイウカ戦線
2024.05.27
ロシア軍がアウディーイウカ方面で大きな前進を遂げ、ネタラブも占領
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-make-major-advances-in-the-audiiuka-area-and-occupy-netarab/

アウデイーイウカ戦線では、市街地を含め大きなエリアを占領したロシア軍は、オチェレティネOcheretyne制圧以降は周辺地域を制圧しただけで大きな動きは示していません。
占領した地域の整備と防御施設の建設を優先してきたと思います。
2022年ハルキウ大敗走の反省からロシア軍は、進撃に関しては手堅く慎重です。一旦占領した地域では、まずガチガチに守りを固めます。
それから次を攻める要領です。

それが大体済んだようで南のウマンスキーUmans'keとネタラブNetailoveを完全に制圧したようです。
北側のソロヴィオーヴェSoloviove方面からソキルSokilとノヴォポクロフケNovopokrovs'ke方面に進出しようとしています。
こうすると中央に当たるセメニフカSemenivka西部が孤立するという仕組みです。包囲されたくなければ、撤退するしかありません。
セメニフカSemenivka西部には、ウクライナ軍の中では強力な第3強襲旅団を中心とする部隊が守っています。強いところは、あえて攻めません。

やがて西に二つある湖の東側のエリアは、ロシア軍が制圧すると思います。
その後、ロシア軍の攻撃方向は北と西と二方向あります。
バフムト方面と広域で連動するなら北に向かいそうです。

マリンカ方面と連動すれば西に行きます。
ロシア軍の将軍が考えることですが、ロシアの支配地域に食い込んだ状態にあるバフムト方面やゴルロフカ:Горлівка方面とのフラット化を優先するのではないか・と思います。


バフムト戦線
2024.05.27
ロシア軍がチャシブ・ヤール東地区の南郊外に侵入、イワニフカ占領の可能性
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-invade-the-southern-outskirts-of-the-eastern-part-of-chassib-yar-possibly-occupying-ivanivka/

すぐにチャシブ・ヤールを攻撃すると思われていましたが予想に反してゆっくり攻めています。
北部でもやや前進が見られますが、今回省略。
バフムト戦線の西でもロシア軍は、前線のフラット化を優先しているようです。
チャシブ・ヤール市街の東を南北に流れる運河の東まで面的に進出することを狙っているようです。
南側では、ウクライナ軍が去年の反撃作戦で大きな犠牲の末に奪還したクリシチェフカ(高台)とアンドリーウカを制圧したようです。
このエリアはロシア軍がイワニフスキーを制圧したため補給が困難になっていました。補給の面で孤立していますのでウクライナ軍は、放棄するしかありません。

航空万能論の戦況略図を見ると分かりますが、イワニフスキーの南側も運河まで進出しようというロシア軍の意図が見えます。

チャシブ・ヤール攻撃を見せながら実際にロシア軍が優先していたのは、イワニフスキーの南側の制圧であったようです。
と言ってチャシブ・ヤールを攻めないと言うわけではなく運河東の小運河地区もジリジリと攻撃しています。
ここは、既に廃墟ですから急ぐ必要もないと言うことのようです。2週間以上前から車両での搬入は無理になっていますから人力で徒歩で補給するしかありません。
そんな処をまだ守っているウクライナ軍は、異常と言うしかありません。半分、干乾しになっているでしょう。
全員、玉砕覚悟なんでしょうね❓
それが嫌なウクライナ兵は、逃亡するか投降したと思います。
ロシアの軍事ブロガーの方が・・・
「実際には占領できていない」
「占領を宣言するのは時期尚早」
「美しい報告書は止めるべきだ」
「自軍の損害を小さく見せようとする姿勢にも苦言」

要は・・・
「大本営発表は、いかん!」
「現地からの確報を待とう!」

この余裕ですから、ほぼ運河小地区の陥落は時間の問題と言えます。

※そこから見えてくることは❓
チャシブ・ヤール市街をロシア軍が本格的に攻撃し始めたら、イワニフスキー方面のロシア軍がT-0504から一気にその西のコンスタンチノフカКостянтинівкаを攻撃し始めるであろうことです。
順番ではなく同時攻撃ですね。


その他、ロシア軍の進撃が顕著なのは南ドネツク戦線とクピャンスク戦線があります。
これは、また改めて書きます。
ほぼどの戦線でもロシア軍が進撃している状況です。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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