「北の山・じろう」日記

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大谷翔平、今季「右肘靭帯損傷」で登板なしとWBCのアメリカの投手メンバー<2023年8月

2023-08-25 17:40:45 | MBL & プロ野球

大谷翔平「右肘靭帯損傷」で今季残りの登板なし 第2試合前には本人に報告 手術を行うかは未定
[2023年8月24日15時0分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202308240000555.html

こうなることを心配していましたが、ついに来るべきものが来ました。無理をすれば必ずこうなります。右ひじはTJ手術をしてやっと回復した箇所です。もう、投手は止めなさいと野球の神様が言っているような気がします。

普通に無理でしょう?専門の投手ですら、先発なら中4日のサイクルで登板します。メジャーは15連戦が普通ですから、翔平君は休みなしで登板しながら15連戦に出場していました。打者だって、途中どこかで休養日を入れます。投手をやりながら15連戦出場を続けるのは、誰が考えても無理です。無理を続ければ故障が発生するのは当然です。早いか遅いかだけの違いです。翔平君も打者にするのか、投手にするのか選択するべき時に来ていると思います。

※さてWBCについて、不思議なことを言っている人がいました。WBCで日本が優勝したから日本の野球が1番強いのだそうです。
今回のアメリカのメンバーは、野手は一流の選手が参加していました。メジャーでは、珍しいです。故障や調整遅れを嫌ってこれまでは、参加はありませんでした。
日本では、ヤクルトの村上選手がその例です。不調をシーズンに持ち越して、去年の好調時には戻りません。キャンプ~オープン戦と続く調整期間がなくなりますから、余程うまく調整しないとレギュラーシーズンで調子が出ないケースは、日米ともあります。

だから野手は兎も角、一流の投手はアメリカの場合は絶対に出ません。
今回のアメリカの投手のメンバー。
  マイルズ・マイコラス  6勝9敗 防御率0455 35歳
  ランス・リン     9勝9敗 防御率0560 36歳
 メリル・ケリー    10勝5敗 防御率0313 34歳
アダム・ウェインライト3勝9敗 防御率0861 41歳
カイル・フリーランド 5勝13敗 防御率0502 30歳
ブレイディ・シンガー 8勝9敗 防御率0504 27歳

アダム・オッタビーノ 0勝4敗 防御率0312 37歳 12ホールド7セーブ
デビン・ウィリアムズ 7勝3敗 防御率0149 28歳 30セーブ
デビッド・ベッドナー 3勝2敗 防御率0208 28歳  27セーブ
ライアン・プレスリー 3勝3敗 防御率0277 34歳  28セーブ
ライアン・プレスリー 3勝3敗 防御率0277 34歳  28セーブ 
  ダニエル・バード   4勝2敗 防御率0440 38歳 6ホールド1セーブ
アーロン・ループ   1勝2敗 防御率0587 35歳 8ホールド1セーブ
ニック・マルティネス 5勝4敗 防御率0394 33歳 15ホールド1セーブ
ジェイソン・アダム  3勝2敗 防御率0288 32歳 10ホールド11セーブ 
ケンドール・グレイブマン3勝6敗 防御率0336 32歳 10ホールド8セーブ 

救援投手は、比較的一流に近いメンバーです。
先発投手は、どちらかと言うとベテランの複数年契約をしている投手で、一流の投手は出ていません。先発の3~5番手の投手だと思います。

日本チームは、ほぼ全員エースでしたね。先発投手を比較すると全然、違います。日本チームからエース級を除外すれば、大体アメリカと同じになります。野球で一番、大切な先発投手のレベルが全然、違いますから日本がWBCで優勝したと言っても、かなりアメリカからハンデイをもらっています。

だから実力勝負なら、日本も先発投手は3番手4番手にすれば同じ土俵で戦うことになります。それで優勝したら立派だと言えます。

メジャーの一流どころは、バーランダー、マックス・シューザー、カーショー、ゲリット・コールその他10人くらいいます。この投手陣で先発を組まれたら、ほとんど得点できないと思います。メジャーの強打者で打線を組んでも難しいでしょう。日本の非力なバッターが得点できると思ったら大間違いです。

将棋なら飛車を落としてもらって勝ったようなものです。互角の勝負をして日本が勝ったのではありません。むしろレギュラーシーズン前に各チームのエース級の投手をWBCに登板させる方が、故障やパフォーマンスの低下と言う意味で問題がありすぎると思います。

だからメジャーの大物投手が、WBCを避けるのは当然です。故障や不調を避けようと思えば、当然そうします。だって、給料が40億円~60億円ですからね?
そんな虎の子のようなエースにWBCに出られて、故障でもされたら所属球団は、大損害でしょう?

だから、WBCでアメリカと日本が同じ条件で戦うことは将来もありません。飛車落ちの将棋に勝っても自慢にはなりません。

※メジャーと日本の違い
鈴木誠也で比較するのが良く分かります。
鈴木誠也は、広島時代はどの項目でもずば抜けて良い成績です。それこそ非の打ちどころがありません。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E8%AA%A0%E4%B9%9F
シカゴ・カブスでの1年目。
OPS:0770(良い) 出塁率0334 打率262 HR14

日本では「素晴らしい=A」評価の選手が、メジャーに行くと「C=良い」評価の選手になります。

吉田 正尚
OPS:0806(良い) 出塁率0348 打率294 HR13(途中経過)

どちらも日本では、「素晴らしい=A」です。
メジャーでは、「C=良い」評価です。
これが日本のプロ野球とメジャーの違いです。
もっとも、レギュラーになれるだけ立派だとも言えます。なれない選手が野手の場合、ほとんどだと思います。

この違いを無視して、「WBCで日本が優勝したから1番だ!」と言うのは、ごまめの歯ぎしりでしょう?
それで日本の野球のレベルが上がることは、ありません。むしろ、差が開くばかりです。現状認識がなければ改善も向上もないのは、野球も一般社会も同じです。

日本の野球がこれ程弱いのに、自己満足に浸れる人は幸せです。私は、到底そんな気になれません。


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