氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

おじゃみ(お手玉)

2005-11-06 08:01:25 | 懐かしい遊び
お手玉の事を大阪では「おじゃみ」と謂います。
女の子の遊びですが綺麗なはぎれで母に作って貰いました。
中には小豆が入っています。
母は女の子供が欲しかったらしいが残念ながら一人っ子の私だけでした。
雨降りなんかはTVも無いし表で遊べない私と「おじゃみ」をして遊んでくれる。

「おじゃみ」を片手で一つづつ掴み上に放投げて片手で掴む。
全部掴み終わったら両手で「おさ~ら」と言いながら両手で全部の「おじゃみ」を掴みます。
次は二つづつ掴む最後に「おじゃみ」が一つ半端で残れば「おひとつのこして~お~さら」と言い両手で全部掴む。
次は三つづつ~四つづつ~五つづつ~と難しくなる。

雨降りは憂鬱です。
絵本も読み飽きて玩具も遊び飽きると・・・退屈でした。
一日一日が長く感じて時間の過ぎるのが遅かった。
それに引き換え今の時間や日にちの過ぎ去るのが早い事には驚きます。

糸と釦

2005-11-05 07:59:42 | 懐かしい遊び
名前は忘れましたが「糸と釦」で玩具を作りました。
不要に成った洋服の大きな釦と糸を母に貰って作る。

大きな釦の穴に糸を2本通します。
糸は30cm位のタコ糸か毛糸の太い糸の両端を結び止める。
釦を糸の中心に置いて捻ります。
糸の両端を左右の手で持って閉じたり開いたりすると釦が廻り出した。
段々調子を早くすると釦はビユーンビユーンと勢い良く回転する。

釦は唸りを上げて廻りました。
単純な玩具でしたが面白かったのを思い出します。



カン馬

2005-11-03 09:46:21 | 懐かしい遊び
貴重品だった缶詰の空き缶で「カン馬」を作り遊んだ。
「カン馬」は大きめの空缶個を使います。
空缶の底に近い側面の2箇所に穴を開ける。
昔の缶切りは木製の柄が有り先がキリのように尖っていました。
空缶がへこまないように慎重に穴を開けます。
両方の穴に荷作用の麻紐などを通して手綱を付ける。

2個の空缶の底に足を乗せて両手で手綱を持ち歩く。
上手に歩くとポコポコと音がする。
其の音が馬の足音のようで面白かった。
缶詰の高さだけ背も伸びたようで視線が高くなる。
周りの見慣れた風景が視線が変わる事で新鮮に感じられた。

廃物利用で楽しく遊べる道具が出来る。
工夫次第で玩具が手に入りました。

カン蹴り

2005-11-02 08:16:04 | 懐かしい遊び
氣楽亭が幼い頃(昭和30年代初め)はカン詰めが貴重品でした。
病気のお見舞いや贈答用で高価な値段で売られています。
パイナップル、白桃、枇杷、みかん、蜜豆など普段は食べられません。
貴重なカン詰めは食べ終わっても空きカンを捨てませんでした。
子供の遊び道具に成ります。

鬼ごっことかくれんぼの合体のような「カン蹴り」をして遊ぶのでした。
道路のマンホールの蓋などが陣地でカンを置きます。
鬼が隠れた人を見つけたら陣地に連れて来る。
鬼が隠れた人を探しに陣地を離れたら見つからないようにカンを蹴ります。
カンを蹴れば陣地に連れて来られた人は解放された。
こんな遊びが「カン蹴り」です。

ビー玉遊び~5

2005-11-01 08:16:27 | 懐かしい遊び
ビー玉の俄か成金に成った氣楽亭は得意の絶頂でした。
一日にして大量のビー玉を如何して手に入れたのか?
近所の子供達から羨ましがられたり質問されたりしました。
ビー玉を手に入れた秘密を守り通す事は不可能です。

少し遠い所なので次の日曜日に皆を連れて行きました。
日曜日ならラムネ工場は休みだと思うからです。
それに私が始めて行った日も日曜日で人気は有りませんでした。

近所の友達は興奮しビー玉を見て驚喜します。
5~6人で沢山のビー玉を手に入れ喜んで帰宅しました。
皆がビー玉成金に成ってビー玉の価値も下落します。
結果的に「ビー玉遊び」に真剣に成れません。
何時の間にか「ビー玉遊び」は廃れてしまいました。

学校でラムネ工場が噂になり立ち入り禁止になります。
誰かが学校で喋り口コミで広がりラムネ工場へ行く子供が増えました。
沢山の子供が行くので割れた瓶のビー玉は少なく成ります。

まだ割れていないラムネ瓶のビー玉を取る為に瓶を割ったらしい。
工場の人から学校へ苦情が来たのです。

ビー玉遊び~4

2005-10-31 10:11:40 | 懐かしい遊び
「ビー玉遊び」に夢中だった頃の夢のような話です。
あの頃のビー玉は子供達の間で準貨幣のような扱いでとても価値有るアイテムでした。

大阪市近郊のM市に住んでいた氣楽亭は有る日、凄い宝の山を見つけました。
そこはM市の郊外で田圃や畑の中に工場がある地域です。
お使いに行った帰りに何時ものように道草をくつてブラブラしていました。
ある工場の裏には割れた緑色の瓶が山のように積んで有ります。
そこはラムネ工場だったのでした。

工場の裏手の空き地には鉄条網で囲いがしてあります。
その中には破損したラムネ瓶が幾つもの山に成っている。
その周りにはビー玉がキラキラと太陽の光に反射して輝いていました。

鉄条網の破れから囲いの中に入った氣楽亭はビー玉を拾い集めます。
瓶の欠片で手を切らないように注意しながらズボンのポケット一杯にビー玉を詰め込みました。
宝の山を見つけて宝を取り放題の幸運に喜び驚喜したのです。

ボケットが一杯で入らないので考えました。
肌着の丸首シャツのすそをパンツの中へ入れ其の上からズボンで押さえベルトでしっかり留めます。
其の上にシャツの裾をズボンの上に出して着ました。

ビー玉を丸首シャツの首から中へ次々と入れます。
お腹や脇腹にビー玉が直接当たり冷たかった。
ビー玉を入れる度にカチャカチャと音がします。
財産が増える音のようで大変に幸せで興奮しました。

余りビー玉を入れすぎると重たいし歩くたびに音はするし適当な所で切り上げます。
鉄条網の破れから囲いの外へ出て何食わぬ顔で道路を歩きました。
何食わぬ顔をしようと思えば思うほどニヤケタ変な顔に成ります。
走り出したい気持ちを抑えて(ビー玉が重くて走れない)歩きました。

歩くたびにお腹やポケットのビー玉はカチカチと音を立てる。
其の音を聞く度に夢ではない現実の音と重さに感激します。

道で友達が声をかけて来たり遊びの誘いかけをしたりしますが無視しました。
しかしお腹のビー玉が冷えてお腹は痛くなるし帰宅するまで大変です。
やっと家に帰り着いて座敷でズボンを脱ぎ下着のビー玉を出してトイレへ駆け込みました。
大量のビー玉を見つけた素晴らしい日の思い出です。

ビー玉遊び~3

2005-10-30 07:57:44 | 懐かしい遊び
空き地に直径5cm位の浅い穴を5個サイコロの5のように掘る。
穴と穴の間隔は1m位でした。
ちょうど野球のダイヤモンドのようです。
この穴にビー玉を順番に入れて遊びました。

敵のビー玉を自分のビー玉で当てて穴から遠くへ飛ばします。
もし当たらなかったら自分のビー玉が敵に当てられて飛ばされる。
このビー玉遊びの名前は「ポリスポリス」でした。
名前の意味や所以は解りません。

地域で名前は異なつたと思います。

ビー玉遊び~2

2005-10-29 08:23:55 | 懐かしい遊び
「ビー玉遊び」の真剣勝負ですが「三角出し」をよくしていました。
空き地に三角を書いて賭けるビー玉を入れます。
参加する各自が同数のビー玉を賭ける。

4~5m離れた場所に線を引きそこから三角に向かってビー玉を投げる。
三角の中のビー玉に当たり出たビー玉は貰えます。
自分の投げたビー球が三角の中に入ればそのビー玉はもう使えません。
賭けたビー玉と同じ扱いになる。
もう一度スタートラインに戻り新しいビー玉で参加出来た。

三角の中のビー玉に当ててもビー玉が出なかったり自分のビー玉が三角の中に入ったりしないように慎重に投げた。
面白くて毎日のように夢中になって遊んだ思い出が有る。

ビー玉遊び

2005-10-28 09:33:15 | 懐かしい遊び
駄菓子屋で売っていた「ビー玉」には二種類ありました。
薄緑色や青色の無地の物と透明なガラスの中に赤や黄色のカラフルで綺麗な模様が有る少し高価な物です。
ラムネ瓶の中に入っていた「ビー玉」は無地の物でした。
中には空気の気泡が無数に有る。

そんな「ビー玉」をズボンのポケット一杯に膨らませて「ビー玉遊び」に興じた。
勿論「ビー玉」を賭けて取り合う真剣勝負です。

この「ビー玉」は子供達の間では通貨の意味を持つ品物でした。
「ビー玉遊び」で負けて手持ちの「ビー玉」が無くなると駄菓子屋へは買いに行きません。
その場で勝って「ビー玉」を沢山持っている子供から直接「ビー玉」を買うのです。
駄菓子屋で売っている「ビー玉」の半値位で売買しました。

「ビー玉遊び」には各地でローカルルールが有り異なった遊びが有る。
明日からのブログで大阪ローカルの「ビー玉遊び」を紹介します。

電車ごっこ

2005-10-26 09:47:46 | 懐かしい遊び
長いロープを輪にし電車に見立てて遊んだ。
先頭が運転手で後ろは車掌です。
間にお客が乗車しました。
ロープを長くして特急列車にしたり、短いロープを輪にして連結したり工夫します。
道路の電柱が駅でした。
勝手な駅名を付けて町内の電柱を巡ります。
暗い路地はトンネルでした。

電車や汽車が大好きだったので玩具の「乗り物遊びセット」(電車カバン)を買って貰い得意だった。
「乗り物遊びセット」には黒い肩から提げる車掌カバンが有ります。
中には切符や笛に検札用の挟みが有りました。

切符は直ぐに無くなり自家製の切符を作ります。
色紙を細く切って母の裁縫道具で目打ちを入れ回数券のように作りました。
「電車ごっこ」の乗客に切符を渡し挟みで切ります。

電車や汽車の運転手や車掌は憧れの職業でした。