日本の電気料金の高さについて、データで確認してみます。際立った公共料金の高さは、民営化の弊害とも見て取れます。
『日本の電気料金は高すぎ、海外の2倍以上、安くするには』リンク より転載します。 ---------------------------------------------------------------- 日本の電気料金は高すぎ、海外の2倍以上、安くするには 「副題」燃料費(石炭、石油、天然ガス、原子燃料)ゼロでも2倍も高い
しかるに話題にもならない、なぜか、大きな社会問題だと思う。
政治家もエコノミストもマスコミもスポンサーを大切にするからだと言わざるを得ない。
電気に限らず公的料金は、市場原理が作用しないため、高止まりになり日本は高コスト社会構造になっている、この是正は急務のはず。
※公益企業の広報に何らかの規制と外部監査が必要です
▼米国では各州に公益事業委員会があり外部監査や厳しい規制がある。 例えば電力では、賃金は業界最低に押さえる(リストラがないから)、随意契約の禁止、
それと送配電部門を分離させ企業間(発電所間)で競争させる、など
◆電気料金の国際比較、エネ庁のデータより ※最近のデータには環境税や再生エネルギーが含まれているので2001年のデータで比較
2001年 単位:ドル/kWh、日本を(100) 家庭用 産業用 日本 0.188 (100) 0.127(100) アメリカ 0.085 ( 45) 0.05 ( 39) イギリス 0.101 ( 54) 0.051( 40) ドイツ 0.124 ( 66) 0.044( 35) フランス 0.098 ( 52) 0.035( 28)
資料:IEA STATISTICS「ENERGY PRICES & TAXES, 4th Quarter 2003」 (注)1.各国の、1年間の使用形態を限定しない平均単価を計算したもの。 産業用の中には、業務用(商業用)の料金を含むものと含まないものがある。日本の産業用料金の中には業務用の料金を含む。 2.アメリカについては課税前の価格。
(参考)※レートの明示はないが約「120円/ドル」 ※2001年のデータなので環境税は含まれていないと思われる、また 太陽光や風力などの再生可能エネルギーの普及も少ないので比較には好都合 ※原発の多いフランスでも可なり安い、フランスの電力は国営 ※自動車や鉄は安く輸出している、原料はどちらも輸入、電気はどうしたことか高すぎ ※米国では州政府による外部監査があり、随意契約の禁止、リストラがないので賃金は業界最低に押さえられている。送配電部門は別会社に分離し企業間(発電所間)の競争を進めている。
▼燃料費(石油、石炭、天然ガス、原子燃料費)の電気料金に占める比率は15.1%、だから燃料費ゼロでも海外の2倍も高いと言って良い。 10電力合計(04年度)で算出、総燃料費2,178,982 百万円÷総販売電力料14,435,865百万円= 0.151
▼現状でも米国の2倍以上高い
U.S.Energy Infomation Administration Released: September 15, 2010 U.S. Total(Cents per kilowatthour) 2010年、 2009年 Residential 11.32、 11.42 Commercial 10.03、 10.15 Industrial 6.65、 6.88 次より リンク
(参考)米国BGE社の電気料請求書、
日本の電気はなぜこんなに高いのか
~中略~
▼風力発電普及国際比較 風力発電設置容量
順位 国名 容量(GW)
(2008年末) (2010年末)
1 米国 25.170 1中国 42.3 2 ドイツ 23.903 2米国 40.2 3 スペイン 16.754 3ドイツ 27.2 4 中国 12.210 4スペイン 20.7 5 インド 9.645 5インド 13.1 6 イタリア 3.736 6イタリア 5.8 7 フランス 3.404 7フランス 5.7 8 英国 3.241 8英国 5.2 9 デンマーク 3.180 9カナダ 4.0 10 ポルトガル 2.862 10デンマーク 3.8 11 カナダ 2.369 その他 26.5 12 オランダ 2.225 13 日本 1.880 世界全体 120.791 世界全体194.4
※中国はの伸びは著しいですね
次より リンク風力発電所
▼太陽光発電、容量(MW)08年末 ドイツ5340MW、日本2144MW、アメリカ1168MW 出所 IEA
日本は04年までは世界一と自慢していたがドイツに抜かれた ※ドイツは太陽光発電の電力を電力会社に単価の3倍で購入することを義務付ている、だから大幅に増加した
日本もドイツに見習うだけで国が太陽光発電に関与する必要性は一切ない。(現状は、電力会社は昼間に発電した高い電力を受電し、安い夜間電力で返えしているのは不公平ですね)
▼電線地中化(日本は可成り遅れている、海外では30年以上も前に地中化している) ロンドン、パリ、ボン100% ベルリン 99.2% ニューヨーク 72.1%
東京23区5.2%、大阪市2.2%、全国(市街地等)1.5%
(注)1、海外の都市は1977年の状況(電気事業連合会調べ、ケーブル延長ベース) 2、日本は2003年3月の状況(国土交通省調べ、道路延長ベース)
(資料)国土交通省 リンク リンク
~中略~
◆家庭用ガス価格の国際比較
国際エネルギー機関(IEA)の統計を日本=100として換算、日、独、豪は1997年、ほかは98年
日本 100 イタリア 55 ドイツ 32 オーストラリア 26 イギリス 25 アメリカ 22 カナダ 14
出所、朝日新聞01年1月29日(※棒グラフの長さをはかり数値に変えた)
※(参考)ボルチモアの例(2003年)、ガス水道料は家賃に含まれている、だからベランダで子どもの温泉プールができる、各室同時の冷暖房でかつ暖房のガスは無料(冷房の電気は有料)だから米国の2酸化炭素排出量CO2/人は日本の2倍で世界最大(産油国を除く)、米国に文句を言う必要がありますね
家主との契約書に「家賃の金額には、ガス、水道費が含まれる」と明記されているのです。約1000軒位の大きな住宅団地です。ユニットバストイレ2カ所、駐車は何台でも無料、家具完備(テレビは別)、家賃は1000ドル
次より アメリカの消費税
~中略~ ---------------------------------------------------------------- 続く |
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あんな便利なもの、1万円で買えるなんて安くないですか?
国外と比べてもしょうがないですし。