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Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

墨を 上げる

2018-12-22 20:03:58 | よもやま話
これは建築用語なのでしょう 私達が建築現場で良く使います
自転車小屋でポジション出しの時に使う地墨が薄くなって来たので
新たに墨を打ち色を濃くします





私が自転車小屋で良く行う作業の一つに自転車のポジション測定が有ります
これは測る度に数値が変わる様な事では何の意味も有りません
何時誰の自転車を測っても毎回正確に図面が描ける程度の精度は必要でしょう






測定にはレーザーレベルと言う機械が照射する、水平垂直のレーザー光を
基準にします これに依って正確に測定した寸法は誰と談義を交わしても
納得が出来るものだと思います






ただこの様な機械を使う場合も自転車と機械を正しい位置に
セットしないと意味がありません 私の自転車小屋の前には
その為に朱色の地墨(じずみ)を打っています






この朱墨(しゅずみ)は 自転車とレーザーレベルを置く位置を示す為に
直角に交わっています 時間が経過するに従い色が薄くなって来ました
その色をはっきり見える様に濃くする事を、墨を上げると言います

墨打ちにはこの様な墨壷(すみつぼ)を使います 朱色のインクを入れ
巻き取った糸にインクを吸わせて使います




墨を上げました 薄くなって見えなくなってしまうと、建物と平行に引いた
寄り墨、それと直角に交わる矩手(かねて)の墨も測りなおさないといけません
今なら再現するだけで済むので、時期を見てやっておいた方が良いですね





建築の墨出し 建物を建てる準備の段階からあらゆる場面で使います
それは便利になった現在のどの様な機械より正確です 精密機械は
精度が狂う事が有りますが、昔から用いられた単純な方法は狂う事が有りません

この様な知恵は誰かが語り続け 誰かが受け継いで何時までも残れば良いですね
そんな事は他にも色々と有りますが使える人は少なくなる一方かな・・

正確なポジション測定の方法はここ 【 ロードバイク 正確なポジション測定 】 

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