Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ロードレーサー ポジション測定

2012-11-14 20:22:26 | ロードバイク スプートニク
今度のフレームで新しく自転車を組みますが やはり大切なのは自分に
合ったポジション 現在使っているロードレーサーのポジションを
詳しく測っておきましょう




現在のロード LATIDO ラティード これは選手時代の
ポジションを再現していますが 今回もこれに合わせて
組んで行きます






その為にポジションを詳しく測定しますが その方法も
併せ今回はご案内します 使う道具はこの写真のレーザー
レベルと呼ばれる機械です






この機械は水平と垂直線をレーザー光で照射します
この垂直のレーザーは天井まで照射しています
水平ラインは機械をこの三脚にセットする事で
任意の高さにセットする事が可能です






まずレーザーレベルを正確にセットします 自転車に対し
斜めにレーザー光を照射しては正確な測定が出来ません

その為、倉庫の前の床には直角に交わった墨を打っています
自転車はこの横に伸びる線の真上に レーザーの垂直光は
この縦に伸びる線に合わせます






前記の手順に従い レーザーレベルと自転車を設置
したらこの様な状態になります 天気の悪い日を選び
後ろのシャッターを閉めているのは レーザー光を
見易くする為です






ここから自転車を水平にセットします これはとても
大切な事です 

自転車の水平 これは前後同じホイールを使う自転車なら
前後のハブシャフトの中心が同じ高さになります この
メンテスタンドの上では レーザーの水平光に前後の
ハブ芯のセンターを合わせます これでこの自転車は
水平と言う事ですね






前記と同時に行うのは ハンガー芯をレーザーの
垂直光に合わせます ハンガー芯に合わせた垂線は
この様に天井まで伸びています

これは私の場合 全ての寸法、測量をハンガー芯を
基準に行いますので必要な作業です 基準はこれに
限らず必ず何か必要です 他に良い基準が有れば
それでも良いでしょう しかし自転車の場合 B.B芯が
現実的では有ると思います




レーザーと自転車を正確にセット出来たので 必要な
寸法を測って行きましょう これは ハブ芯水平線からの
サドルの高さを測っています






これはサドルの B.B芯からの後退寸法の測定です
ここの距離は UCI規則にも記載された大切な寸法ですね

水平器を使っているのは 測定に使っている曲尺(かねじゃく)
を垂直に正しく使う為です 曲尺=差金(さしがね)とも言いますね




B.B芯から上へ垂直に伸びたレーザー光が B.B芯
の位置を教えてくれます ここで読み取れるのは
B.B芯からサドル先端の後退寸法は 37mmと読めます
(この後、正確に差金をセットしたら 32mmでした)

※ ここで何か難しい測り方をしていますが 他の事を
  考えながらの作業でした 普通サドルの後退寸法を
  測るだけなら 下の写真の様にスケールの先を
  サドル先端に当てれば簡単です 即座に 32mm
  と読めます




サドル先端からステムのハンドルクランプまでの
距離を測っています スケールの 32mmの所に
レーザー光が有ります 

これを測っておく事で新しいフレームのトップ長と
兼ね合せ、ステムの長さを決める事が出来ます






この様に色々な寸法を計測しました ついでに
サドルの平行度も見ておきましょう これが意外
完全に水平にセットしていましたが やや前上がりに
なっています

これに気が付かなかった自分自身が情けないですが
体幹の筋力が落ちてしまっている私には 前上がりの
サドルが上半身やお尻の位置を維持するのに都合が
良かったのかも解らないですね




固定力が弱い一本締めのシートポスト 動かない様に
細工し、イモネジまで揉んでいますが ここはやはり
二本締めが良いですね







測定したポジションを図式にしておきます もうドラフターも処分してしまったので
先程の差金で線を引きました 

いかがでしょうこの図面と寸法でセッティングの再現は出来ると思いませんでしょうか
このラティードのフレーム ハンガー下りが 60mm フロントセンターも短く私の好みです
新しいフレームが到着するまでに出来る準備はしておきましょう

※ このフロントセンター 675mmは書き間違いですね、正確に測る為にスケールを
  100切りで測りますが(100mmの目盛りから測る)記入の際 100引きを忘れていたのでしょう
  正しくは 575mmですね 良く起こす間違いです

前回の記事 【 フレームの塗装が 始まりました 】

次の記事 【 スプートニク 塗装が進む 】

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする