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「二輪二脚の八重山巡り」赤瓦の竹富島

2009年12月24日 | 八重山諸島の旅
 ファリーが島に着くと、4~5軒のレンタサイクル屋が港で、マイクロバスで待ち構えている。このシステムはありがたい。けど、どこの店のマイクロバスに行くかが問題。旅行社に対して平行ではなく、手前から奥にと言った順番なのだ。
 こういった場合、みんな手前から行くよね。
 と、言うことで、まず手前のマイクロバスに行くが、もう満員で断られ、次マイクロバスの店になった。料金は均一。しかし、乗ったのは自分だけ。もっと奥のマイクロバスには誰も行った気配はない。
 これって場所的に有利・不利があるのでは? 後で、聞いたら、この順番はローテーションで変わるのだそ。それなら公平だ。
 竹富島は、起伏もないので、サイクリングにはベストな島。歩いても十分に回り切れる。
 集落の中は地盤が砂なので、自転車のタイヤを若干取られたりもするが、地図で観ると喫茶店や民宿、食べ物屋などがひしめいているものの、実際には、「ん? ここご飯屋?」みたいな感じで、とても静かで、島の雰囲気を壊すことは無い。
 星砂で有名なカイジ浜やコンドイビーチ、西桟橋等、島を取り巻く海の蒼さは絶品。
 ここは、アクティブに動き回るのではなく、何もしないで過ごすのに相応しい。心の休暇が必要になったら、やはり島に泊まって、目が覚めたら起きて海を観る。歩きたくなったら宛てもなく歩く。
 そんな優雅な時間を送るのに相応しい。

「二輪二脚の八重山巡り」西表島に思うこと

2009年12月24日 | 八重山諸島の旅
 大きな島なので、宿泊をして、カヤックやトレッキングで自然を楽しむというのがこの島での過ごし方なのだと思う。そして、やはり上原の方が開けているのだろう。今回のように、入り口だけではその自然は自由分に味わえないと言うことか。
 そして、ここは1人旅ではなく、仲間とワイワイ楽しむのがベスト。テレビ番組でタレントたちが虫を探したり、釣りをしたりしているのは、本島に楽しそうだもの(「水曜どうでしょう」参照)。
 種額旅行の学生もカヤック体験してた。
 機会があったら、今度は是非数泊して、大自然を体験したいと思う。

「二輪二脚の八重山巡り」由布島まで数十年振りのツーリング

2009年12月24日 | 八重山諸島の旅
 仲間川クルーズを終えてもまだ昼前。どうやら数時間に1本バスは走っているらしいが、次のバスまで2時間待ち。しかも待つ間に時間をつぶす場所も、居場所すら無い。加えて、人の気配すら無いのだ。さっきまで、観光客で賑わっていたクルーズ船乗り場も大型観光バスが発車してしまえが、人なんかいやしない。
 唯一ある土産物屋の店員に聞いたところ、その土産物屋ではレンタカーは併設しているのだが、この辺りにレンタサイクルは無い。どうやら、もはや、現代人は車でしか移動しないようだ。
 土産物屋から歩いて10分くらいの所に、レンタカー屋がもう1軒あり、そこではバイクも扱っていると言うので、数十年振り(以前15年振りと書いたが、思い出したら20年以上だった)に50ccに乗ることになった。
 で、由布島って何さ。知らないが、ほかに行く所は無い。折角、西表島まで来て、2時間足らずで戻るのも憚られる。行くしか無い。農道でひと走り練習後、いざ、ツーリング開始。
 おっかなびっくりだっが、走ってる車も歩いている人も嫌しない。全くの独壇場。気が付いたら、バックミラーを見ることも、メーター確認も忘れてた。これ、普段自転車しか乗らないからだよね。まずい、まずい。
 「イリオモテヤマネコに注意」って立札が出される程、イリオモテヤマネコは良く現れるのか? そして、車に引かれちゃったりしてるのか? は不明だが、1時間弱で由布島に到着。何のことは無い、舗装された1本道。
 ここでまた、大型観光バス発見。久し振りの人の気配だ。
 「ああ、そうか? 水牛車で渡る海の向こうが由布島」だった。しかし、水牛なんか嫌しない。三線を引いてのんびり構えてるお兄さんが、乗り場の人。「水牛車乗りますか?」。「乗らないです。写真撮りたいのですが、いつ水牛来ます」。
 どうやら、時間で一斉に行ったり来たりしているらしい。
 すぐに水牛の一斉帰還が始まった。これはもう、風情とかではなく、水牛車のラッシュアワー。知らなかったが、由布島へは歩いて渡ってもお金取られます。で、由布島には何があるのさ?
 今調べた。熱帯亜熱帯の生き物たちが、自然のまま生息し、海岸には、マングローブが広がり、トントンミー(とびはぜ)やシオマネキ、天然記念物のセマルハコガメや珍しい蝶に野鳥そして、鮮やかな花々などの亜熱帯の自然を観ることができるらしい。

「二輪二脚の八重山巡り」西表島で冠鷲に遭遇

2009年12月24日 | 八重山諸島の旅
 西表と言えば、イリオモテヤマネコが有名で、島のあちこちで観ることができる…のは石像とか看板。道には、「イリオモテヤマネコ注意」の写真入り看板。橋の欄干や郵便局前にまで石像がある。もちろん、本物にお目にかかれはしなかったが、 95羽しかいない冠鷲(特別天然記念物)がマングローブの中にこつ然と姿を現した。通りすがりだったのきっちり写真に撮れなかったが、これはラッキー。
 

「二輪二脚の八重山巡り」西表島

2009年12月24日 | 八重山諸島の旅
 石垣島発着の西表島ツアーはだいたい1万5000円~。内訳は、石垣島からの往復フェリー運賃と、仲間川か浦内川のクルーズ、それに由布島観光や、小浜島などがセットになっているのだ。昼食込みが多い。カヤックやトレッキングなどのツアーも各社売り出しているが、観光主体だと、こんな感じのコースになる。
 石垣島から西表島までは上原港なら片道およそ2000円。大原港なら片道およそ1500円。それに仲間川クルーズが1500円。浦内川のクルーズは1800円。個人で行けば約1/3くらいで済む。
 これは個人で行かなくては…。実は浦内川の方がピナイサーラの滝等興味深い見所も多いのでそちらにしたかったのだが、面倒なことに、上原港から浦内川クルーズへの乗り場まではバス利用となる。もしかしたら、石垣港にある「西表島観光」に申し込めばクルーズ会社の送迎があったかも知れない。
 が、前日、例のANAクーポンで仲間川クルーズ無料のクーポン券を発見。「これはもう使うしかないよね」。と、早々、申し込み、ファリーに乗船。沖縄特産の紅芋タルトとサンドイッチなんかも買い込んで、ちょっとした遠足気分で上機嫌だったのだが、その機嫌はすぐに憤りに変わっていった。
 同じファリーの後方に座った20代半ばの男性と、60歳前後のおばはん。とにかく、乗って来たときから、しゃべりっぱなしで、「うるさい」。一時も口を閉じちゃあいない。「おまえらは焼き蛤か(口開きっ放しだから)」と心の中で叫びながら、「しかし、そのうちに大人しくなるさ」。など、なんのその。
 30分以上の乗船中ずーっとしゃべくりまくり。しかも、声がでかい。聞きたくもないのに、若者は、石垣島の出身で東京の学校を出てアメリカ留学。しかし、家の事情で帰省。そして、その友人の母親が1人で石垣島旅行中なので、アテンドとして西表島まで行くらしい。と事情把握。これ、みんなに聞こえてたと思うよ。とにかく特に、おばはんの声でかかったから。
 何度も、「うるせぇ」と叫びたくなるのを、「ほんの数十分。自分の人生数十分を共有するだけの人だ」と言い聞かせていた。
 上原港からクルーズ発着場までは徒歩7分程度だが、送迎があった。
 個人でクルーズだけ参加の人は少ないらしく、クルーズの船着き場には大型観光バス数台と、おそろいのかりゆしウェアを制服にしたドライバーが数人待機。その中の1人のドライバーが60代のお母さんと参加中の娘さんを気に入っちゃって気に入っちゃって、「お母さんこの島には独身の男はいくらでもいますから…」。どうやら未亡人らしい。「親孝行な娘さんでいいねぇ…」。お母さんじゃなくて、独身の男がいくらでも選べるのは娘だろう。おまけに、お菓子かなんか手渡して、クルーズから戻るのを待ってるかと思いきや、なななんと、クルーズの船長(?)といつの間にか交換してやがった。
 そして、「私はバスのドライバーで船の運転は始めてです」って、いいのか?
 さらに、うるささ爆裂の例の息子の友達がアテンド中のおばはんとアテンド君も乗り合わせることになった、我が、仲間川クルーズ。
 マングローブも何もありゃしない、おばはんはまたどうでもいい話しをしゃべくりまくりで、「うるせぇ」。さすがにドライバーはきっちりガイドしてくれたが(始めてにしては上手かった)、折りに付け、自己アピールも織り込むことは忘れていなかった。
 天気悪くて、肌寒い西表島。違う意味でも寒かった。