遊んだらいいじゃない!

平凡なサラリーマンの週末日記や映画鑑賞日記です。自分の活動の備忘録として記事を書いていきます。

劇場映画 - 風立ちぬ

2013年07月27日 | 映画
元々ジブリファンでもないけど、この映画はつまらなかったですね。

飛行機作りなのか、奈緒子との恋なのか、はたまた戦争への何かしらの訴えなのか。

この映画の主題がはっきりせず、淡々とした流れにはあくびが止まらず、中盤には少し寝てしまった。

宣伝文句の「生きねば」という言葉の意味も掴めなかった。

これもやはり、飛行機作り・奈緒子との恋、どちらに重点が置かれることもなく、漫然として話が進んでしまったせいのように思われる。

主人公二郎の声役が公開前に話題になったが、噂通りその違和感はひどかった。

キャラクターの見た目年齢と声年齢がまるであっていないので、二郎への感情移入できる余地は、まるで無かった。

淡々としたセリフは、肝心な場面でも変わらずだったので、感動もなく。

アニメにおける声は、生命線のはずなのに。

読書感想文 - 夜行観覧車

2013年07月26日 | 読書
なかなか珍しいお話でした。

高級住宅街で起こった殺人事件を軸に真相が明らかになっていく展開のサスペンスモノと思いきや。

最後には色々な問題を乗り越え、結束を固める家族の物語になっている。

事件のカラクリをあれこれ考え読んだ人には肩透かしをくらわされた感じではなかろうか。

章立てには工夫があって、それぞれの章で主観となる家を変えつつ、時間の流れと各家の関係性をわかりやすく表現しているのは、とてもいい構成だと思う。

しかし若干話の展開に無理がところが見られ、終盤の人間関係の急激な良化は違和感があった。

最後にこの違和感を与えられてしまうので、読み終えて面白かったと素直に思えないのが残念。

逆にリアル感があったのは、一般庶民が高級住宅街に無理して住むとどうなるか、という点。

遠藤家が周囲から受けたイジメの数々は、現実社会でも実際にありそうな話で印象に残った。

やっぱり身分相応の生活をするのがいいんですね。

読書感想文 - 衣笠祥雄はなぜ監督になれないのか?

2013年07月23日 | 読書
タイトルからは、衣笠祥雄が優秀な選手なのになぜ広島カープの監督になれないか、彼の人間性からリーダーシップ論などを語っている本かとイメージした。

しかし本文を読んでみると、カープファンの著者がカープ球団運営の問題点を厳しく追及した内容で、衣笠祥雄についてはほとんど触れられていない。

終章で少しだけ、著者は衣笠を監督に推しているのだが、その理由がよく分からなかった。

現役時代にスーパースターであっても、必ずしも監督には向くとは限らない、という説は、この本でも書かれていることだが、カープのスーパースターである衣笠がなぜ監督に向いているのか。

衣笠を監督に据えることで、どうカープが変わるのか、という肝心な点がとても薄い。

球団運営の問題については、分析がしっかりなされており、興味深いものばかりだが、この内容ではタイトルを変えた方がいい。


カープ球団への著者の指摘事項を読んでいると、一ファンとしてこちらも納得できるところは多く、残念ながらこれからもとても上位争いは期待できない悲壮感を募らせてしまう。

一番印象に残ったのは、カープのイメージと現実のギャップについての指摘。

カープは「市民球団」というイメージが強くのこっており、企業の所有物と感覚は薄い。

戦後の球団創立時は、市民から募金を募り、複数の企業が共同出資して資金としていたことから、広島市民による球団というイメージが今でも残っている。

しかし時が経つにつれ、マツダの創業家が代々継ぐようになり、プロ野球団では貴重な毎年黒字を確保するような、優良「企業」になっている。

ファンが望む勝利よりも企業としての利益を確保することを優先する球団になってしまった。

資金力が無い、という免罪符をたてに、チームの戦力強化よりも、利益を確保できる低コスト球団に仕上がってしまっている、ということであった。

カープは潜在的にファンは多いはずだが、ホームゲームにおける空席ぶりは目に余るものがある。

やはり万年Bクラスのままでは、この空席具合が解消されることは無いのではないか。

衣笠を監督にしたから強くなるとは思えないが、球団の戦力強化に対する姿勢を改めてもらうことは、是非期待したい。

旅打ち競馬 - 福島

2013年07月21日 | 競馬
いっしー・ブルーマンと久々の競馬を初の福島競馬場にて。

直線が300m弱とローカル競馬な数字だが、やはりJRAの競馬場、小さい感じはしない。

でも馬場の幅が狭いのか、東京などより近くで競馬が観れます。

個人的に嬉しかったのは、障害飛越が目の前で見えたこと。

芝の直線部分であまり障害って用意されないですよね。

飛越失敗による落馬シーンまで見てしまった。


朝から並んで指定席を確保。

若干数だが、コンセント付きの席があって、馬券をネット購入する我らには嬉しい。

1Rから最終Rまでやって的中は4Rも、入魂のメインレースを逃したので、金額では敗北。

さすが福島、堅そうなレースが大荒れし、明らかに荒れそうなのが堅い、と馬券的にはなかなか難しかった。


これで残る中央の競馬場は函館のみとなりました。

読書感想文 - 騎手の一分

2013年07月20日 | 読書
JRA藤田騎手が日本競馬の将来を憂い、現在の問題点の数々を挙げている。

問題事例がかなり具体的に記されており、それなりに競馬をかじったファンならば、容易にその内容がイメージできる。

なかなか知ることのない競馬界の内部が色々暴かれており、興味深く読むことができた。

騎手関係の話などは実名を挙げて紹介しており、どのように内部調整をしてこの本は出されているのか、ということがむしろ気になったりする。


騎乗の上手い下手について書いてある章は興味深い。

リーディング上位の岩田・福永両騎手の乗り方を実名を挙げ、かつ図解まで用いて批判している。

ここまで書かれると、あまり今まで気にしていなかった騎手の騎乗スタイルというものを観察したくなる。

自分の中では、小牧太騎手の乗り方はとても独特だと思うのだが、藤田騎手的にはどうなのだろう。


外国人騎手の登用についての言及も理解できるところは多い。

オルフェーブルが凱旋門賞に参戦した去年、これから参戦する今年と、どちらもあっさりと外国人騎手に代えてしまった話はニュースでも見た。

明らかに外国人騎手で勝てるのであれば分かるが、去年は外国人騎手でも敗れている。

「日本人は外国人騎手を過信しすぎている」というくだりがあるが、確かにわけの分からん外国人騎手が、短期免許期間中にたくさんレースに乗っている。

「外国人だから」という理由で重宝されているような雰囲気も、ファンはなんとなく感じていたのではないだろうか。

実力主義だから、とか国際化、とかの理由で外国人騎手を乗せるのは分かるが、日本競馬のファンとしては、やはり日本人騎手が活躍してほしい、との期待を持っているのでは、と思う。


エージェント制度や馬主との力関係により、競馬全体がダメになっている、という主張が全体の多くを占めている。

エージェント制度は、最近存在を知ったが、部外者からすると何だか変な制度ですな。

しかしこの制度をどう変えるのか、対案みたいなものが読み取れなかった。

どうすれば、より魅力のある競馬界になり、我々ファンがもっと競馬場に行こう、馬券を買おうと思えるか、その案が藤田騎手の目線で描かれていなかったのが、少し残念。

今年のダービーは、武豊のキズナが制し、ファンはその人馬に興奮し、盛り上がった。

騎手と馬の組み合わせでファンはドラマを求め期待をすることで、馬券の売り上げにつながっていくのでは。

そういう観点から見ると、この本に書かれている状況では、ファン離れが進みそうな予感は確かにするね。

【日本百名山登山】二十七座目 仙丈ケ岳

2013年07月14日 | 登山
気づけば午前4時半、10時間半も爆睡していた。

周囲の人も起き出し、御来光を見るためにぞろぞろと外へ出ていきます。

今朝は雨は降ってないけど、雲が多いため残念ながら御来光は拝めず。


5時からまさに和食な朝食をいただいて、5時半には山頂に向けて出発。

15分ほど歩けば、尾根に出て周囲の眺望が一気に開けるのだけれど、雲は取れていないので、あまり下界の景色は楽しめず。

仙丈小屋に着いた頃には、もう周囲は霧だらけになってしまった。

風が強く、かなり体が冷えてしまったので、小屋でコーヒーを一杯飲んで再出発。

この辺から、ちらほらと色々な花が咲いており、写真撮影で忙しくなります。


花を見たり、滑り落ちるのに恐怖を感じる雪渓をいくつか渡ったりしていると、登頂達成!

馬の背ヒュッテから山頂までの道のりは、全然険しさを感じなかったな。

せっかく3000m超のポイントにいるのに、相変わらず周囲は雲に包まれており、残念な状況。

せっかくの山頂だけど、寒さもあってそそくさと下山を開始。

小仙丈ヶ岳までは尾根を下る歩いて楽しい道。

小仙丈ケ岳に近づいてきたところからだんだん霧が晴れてきた。

姿を表すのは富士山・北岳・間ノ岳の高峰たち。

贅沢な組み合わせをオニギリをほお張りながら眺める幸せは、やはり登山の醍醐味。

さらに下ると甲斐駒ケ岳や鳳凰山も目の前にドンと現れ、まさにアルプスを感じる道です。


すれ違う人を見ていると、みんな苦しそうに登っているように見えます。

きっと登りは馬の背経由の方が楽な気がしますな。

11時ごろに北沢峠に無事下山。

山小屋泊のおかげで全然疲れが溜まっておらず、帰宅も余裕。

これからも山小屋利用を積極的に使っていこう。

【登山】仙丈ケ岳 - 北沢峠~馬の背ヒュッテ

2013年07月13日 | 登山
今回の山行は、いつもピストン登山の我々には珍しく山小屋泊経由。

三連休初日ということもあり、仙丈小屋は予約がとれず、馬ノ背ヒュッテにお世話になりました。


芦安駐車場には7時半頃到着したものの、すでにかなりの駐車場が満車で、芦安小学校下の駐車場にギリギリ駐車。

幸い小学校から広河原行のバスは用意されたけど、席に座れなかったのは痛かった。

北沢峠にはなんやかんやで11時過ぎに到着、やはり人出が多いと時間がかかる。


長衛荘にてスープカレーで腹ごしらえして、12時から登山開始!

天気予報とは裏腹に、それなりの雨が降っていたので、初のレインカバーを使用。

しかし、登山道が五合目までは森だったおかげで、全然雨に濡れることはなかった。

そして五合目に着いた頃には雨は止んで晴れ間もでてきたのでラッキーだったな。


五合目に分岐があり、馬ノ背に向かう登山道へ。

つい最近まで残雪量が多くて進入禁止の道だったこともあり、雪の上を何度か歩くことに。

しかし、雪渓上は道幅が広く取られているので、全然問題なく歩けます。

ヒュッテに近づくにつれて眺望も少しずつ開け、鳳凰三山や甲斐駒ケ岳を楽しみながら歩けるように。

雪渓や周囲の山にテンションが上がってきたところで、馬ノ背ヒュッテに到着。


到着は早いほうだったようで、荷物整理は容易にできたけど、一時間もすると荷物置き場は大混雑。

そして、夕方には豪雨も降りだしたので、早めに小屋に着いて良かったと、一同一安心。


17時から夕食で、メニューは山小屋らしいカレーライス。

なんとお代わり無料というサービスっぷり。

大仙丈という超大盛を頼む人もおり、自分もちゃんとお代わりをいただきました。

今晩は満員なので、激狭スペースで寝ることに。

昨晩の宿泊者数がたった6人ということに驚きつつ、久しぶりのトランプを楽しみつつ、18時には就寝です。

家映画 - ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT

2013年07月05日 | 映画
ワイルドスピードシリーズに東京が舞台の作品があったなんて知らなかったな。

CGなのか本当にロケしてるのか分からんが、ちゃんと実際の東京の街が舞台になっている。

人がごった返す渋谷のスクランブル交差点を3台のクルマがドリフトしながら曲がるシーンは、迫力あっていいシーンだった。

もし本当にロケしたなら、観衆役に混ざりたかったね。

ドリフトがテーマということで、ドリキン土屋圭一がちょい役で登場していたのは驚き。

しかし東京が舞台なのに、日本人俳優達はドリキンばりのちょい役ばかりで、その配役に違和感を覚えた人は多いのでは?

北川景子は割とずっと画面に映っているが、セリフは無いわ端っこでしか映ってないわで、存在感ないポジションなのが残念。

まぁ配役は残念でも、ドリフト走行の爽快感と主人公が通う高校のムチャクチャ加減が個人的に満足な一本です。


読書感想文 - 長友佑都の折れない心

2013年07月03日 | 読書
世界で活躍する長友選手のサッカー人生を振り返り、どのように自分を鍛えていったのか、を記した一冊。

小学生の時からインテル入団まで、それぞれの時代に起こった課題にどう対応したか、それによりその後どう成長につながったのか、がよく分析されて書かれている。

この本で一番読むべき所は、中学時代の話だろう。

サッカー部顧問との言葉のやり取りを通じて人格形成が養われている。

顧問からの指導の三本柱「自分作り、仲間作り、感謝の心」のくだりは、感銘を受けた。

自分がどうなりたいのか、を明確に持ち、それに向かってどう行動すべきかを考える自分作り。

全ての人は、必ずコミュニティで生きていくことになる以上、そこで発生する課題または目的に、どう仲間と共有し解決するか。

そのために日々コミュニケーションを取ることで仲間作りも進める。

感謝の心は、自分が何かを目指すことが出来る環境に感謝し、それに応えること。

この三本柱が若い中学時代にきっちりと身についたことで、その後の高校や大学、プロでの困難に対応出来ていったように感じた。


サッカーやその他スポーツ競技においては、人より秀でた技術を持つ者が上に行けるのが普通だろう。

しかし長友選手の場合は、技術(スキル)では人に勝てないとあっさり認め、勝負するポイントを自分が得意とするフィジカルに定めた。

それを徹底的に鍛えたことで、他の誰にもない個性としてのアピールポイントになり、トップクラブ入団まで到達した。

人よりも大きな目標を定め、その実現のための過程と方法を一般的な内容ではなく、独自の内容で積み上げ日々こなしていく姿勢が見習うべきところであろう。

しかし行動するための膨大なエネルギー源をどう確保するか、モチベーションの維持という切実な課題にどう対応するか。

その点をもう一度読み直して探してみたい。