遊んだらいいじゃない!

平凡なサラリーマンの週末日記や映画鑑賞日記です。自分の活動の備忘録として記事を書いていきます。

読書感想文 - ペンギン・ハイウェイ

2013年02月24日 | 読書
突如ペンギンやシロナガスクジラが現れたりと不可解な事象が次々と起こる街を舞台に、小学生のアオヤマ君が友達と事象を「研究」しながら、謎を解明していく、というお話。

SFなので、各シーンごとに空想をしっかりしながら読む必要がある。

状況が文章で非常に詳しく描かれているが、細かいが故にあまりちゃんと読めず、イメージを膨らませられない。

読力不足な自分を痛感しつつ、訓練と思って頑張って読む。

とは言え、全体的にはストーリーの理解は平易で、ラストも奇をてらったものではなく、予想通りの内容。

終盤まで大きな展開も特に無く、淡々とした内容である印象を受けるかもしれない。

そのため、帯に書いてあった「ラストに涙」は自分は出なかったが、のんびりと読むにはいい小説。

不思議なお姉さんと「おっぱい」が好きなアオヤマ君、このコンビの独特の会話で引き込まれる。

小学生観、というのがよく描けていて、ウチダ君やハマモトさんとの小学生同士の会話を読んでいると自分もこうだったなと、ニヤニヤできたりもする。

常に研究課題を持ち、どんなことでも記録をつけるという癖をつけているアオヤマ君は立派で、記録をつけることをやっと覚えた自分にとって彼の信念は多いに共感できるところがあったり。

自分の子供は、彼のように常に探究心と向上心を持っているような子供に育てたいですな。

ゼロックススーパーカップ2013 広島×柏

2013年02月23日 | スポーツ観戦
@国立競技場

Jリーグに優勝すると、色々なスペシャルマッチが組まれるので、ファンとしては嬉しい限り。

とは言え、スペシャルマッチはだいたい関東圏で行なわれるので、広島在住のファンは大変。

しかし、休日の天気の良い日中帯の試合だからか、客がかなり入っており、広島からもたくさん来てるみたい。

みんなタイトル戦で気合い入ってますなぁ。


今日の試合は、攻め手に欠き、真ん中でゴチャゴチャとボールを回そうとして、パス繋がらなくなったところを相手に攻め込まれる、というパターン。

お得意の両サイドからの展開が全然出来ず、シュートにすら持っていけない感じで、正直あくびが出る内容。

今日は厳しいなぁ、とウトウトしかけてたら、突然飛び出たエース佐藤寿人のスーパーボレーシュート!

キャプテン翼の世界であるような見事なボレーシュートで目が覚めた。

後半もオーバーヘッドキックが飛び出したし、シュートに持っていく能力はさすが。

なんか、スライディングタックルがとそれによるファールがとても多い試合ではあったが、失点も0に抑え、きっちり勝利したところを見ると、今年も期待出来そう!

家映画 - スラムドッグ$ミリオネア

2013年02月20日 | 映画
アカデミー賞を総ナメしたというこの作品。

イギリスで制作されたとのことだが、ストーリーはすべて2006年以降のインドで展開される。

つまり、「ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の争い」や「ギャングの幼児虐待・利益利用」、スラム出身者への差別などは、現在のインドで発生している問題事象である、と捉えていいのだろうか。

とすると、この映画はインド社会に存在する負の部分を世界に明らかにするための作品にも見える。

それともそんな厳しい環境の中でも、インドの子ども達はたくましく成長し、教育を受けなくても、生きるための知識を自然と得ていく人間力の強さを見せたいのか。

億万長者の夢を掴むというサクセスストーリーが主眼ではないはずだが、人によってテーマの捉え方がだいぶ異なりそうな内容に思える。

ジャマールが億万長者になり、ライカと結ばれるラストはそれまでの経緯からするとハッピーエンド。

しかし、金を稼ぐためにギャングに盲目の路上歌手にさせられた子供のシーンは衝撃的で、彼のような子供へ社会が何も対応しない状態の方が、この映画が意図する問題提起のように見えた。

流氷ツアー3日目 - 網走

2013年02月17日 | 旅行
今朝はゆっくり寝て、朝食をいただいたら、ウトロを離れバスで知床斜里駅へ。

ここから観光列車の流氷ノロッコ号に乗車。

人気の列車なので、もう指定席は無いと思っていたが、かろうじて席が空いていて良かった。

車内には暖炉があり、なかなかオツなのが暖炉の上で干物を炙って食べることが可能であること。

あまり乗車時間は長くないのに、慣れている人は短い時間で干物を楽しんでおりました。


自分はのんびりオホーツク海を見て、途中の北浜駅で下車。

この駅は、オホーツク海に最も近い駅で、この時期は流氷と列車、というコラボ写真を撮る撮り鉄達が集まる駅。

二年前の旅行ではこの駅に立ち寄ることが出来なかったので、今回の旅でここは楽しみにしていたポイントの一つ。

しかし海風が強く、メチャメチャ寒い!

雪を巻き上げ暴風が吹き荒れる状態で、撮影までの待ち時間がとても辛い。

頑張って寒さに耐え写真を撮ってみたが、なかなか構図が難しい。


北浜駅でもう一つ楽しみにしていたのが、構内の喫茶店「停車場」でのランチ。

無人駅にある喫茶店でどんなんだ?と前々から気になってたが、観光客だけでなく、地元客にも人気みたい。

ゆったりとした雰囲気でシーフードオムライスをいただく。

まだ時間があったので、ケーキも頼もうとしたら、残念ながら売切れたとのことで残念。


北浜駅から路線バスで網走の中心部まで移動し、砕氷船乗り場へ。

網走の海は、ウトロと違って沖まで出ないと流氷が無く、砕氷シーンが短かった。

ゴマちゃんやワシにも出会うことなく、ちと寂しい砕氷船だったなぁ。

これで今回の旅は終了。

3日間しっかり雪と氷に触れる旅となったが、サングラスを持参しなかったのが、今回の旅の反省点。

流氷ツアー2日目 - ウトロ

2013年02月16日 | 旅行
-10℃の極寒に雪が吹きすさぶ午前6時半から活動開始。

ウトロの海に浮かぶ流氷に乗る遊び、流氷ウォークにチャレンジ。

服を来たままドライスーツを纏い、いざ氷の上へ。

海に落ちてもドライスーツなので大丈夫、と分かっていてもやはりプカプカ浮いている氷に飛び移ったり、他の氷へのジャンプはスリルがあります。

結構小さい氷塊でも人間が乗って沈まない浮力には驚き。

スーパーマリオの感覚を味わえますわ。

ドライスーツの性能はすごくて、海中に入っても中は全然濡れないし、つめたさもそこまで感じないので安心してプカプカ。

薄目の氷を肘で叩き割ってみたり、流氷を手で押して動かしてみたり、なかなか出来ない貴重な体験の連続。

コンデジを持っていなかったのが、唯一の失敗。

コンデジを持ってくれば、ガイドさんが写真を撮ってくれたんだがなぁ。

耐水性のあるコンデジ一台買うかな。


宿に戻って朝食をがっつりいただいたら、そそくさとまた宿を出発。

宿のスタッフさんに知床自然センターまで送ってもらい、雪原・森林ウォーク開始。

センターでスノーシューを借りて、まずは二時間コースから。

雪が降ったり止んだりで天気は良いとは言い難い状況だが、まだ誰も歩いていない雪道を自分でガンガン踏み開いていくのは楽しい。


センターに戻ってランチを食べようと思ったら、残念なことに食堂が冬季休業中。

二年前に食べた鹿肉カレーがまた食べたかったのになぁ。

ランチはもう一歩きするまで我慢するとして、フレペの滝を目指す。

広大な雪原にたくさんのエゾシカがいることを期待したが、今日は海沿いに数頭いる位。

でも幸いなことに天気が良くなり、鹿と広大な流氷オホーツク海のコラボを今回も見ることができてよかった。

流氷を見るならやっぱりここだな。


バスに乗ってウトロの街に下り、食事処で遅いランチをいただいたら、また別の観光ツアーへ。

ガイドさんが日によって最適な観光スポットを車で連れて行ってくれる内容。

最初に夕陽台に連れて行ってくれたが、こんな場所があるのを知らなかったな。

ウトロの街と海が一望できる素敵な場所。

オシンコシンの滝とウトロの街の間にある岩山に住み着く鳥(オジロワシだったか?)がいる、というのをガイドさんに教えてもらって初めて知った。

密かに有名らしく、渡り鳥なのに、一年中一羽寂しく座っているそうな。

今日も極寒の中、岩山でジッとしてたが、何を思っているのであろう。

沈む夕陽を眺めて、ツアーは終了。


宿に帰って、今晩も豪華な夕食を平らげる。

今晩は、知床鶏やら冷凍鮭の刺身、ほっき貝の酒蒸し、カレイの煮付け、などなど。

旅行の醍醐味である食事を満喫して、本日は終わり、ではなく、またお出掛け。

お目当ては、ウトロの港で開催されるオーロラファンタジー。

昔は自然のオーロラが見れたそうで、このイベントはそのオーロラをイメージしたショーとのこと。

会場に入ってからイベントが終わるまで40分くらいいたが、やはりマイナス10度の世界に立ち続けるというのはなかなか厳しい。

宿の方が言っていた通り、足元から冷えがやってきて、この冷えは、厚着をしていても防げない。

オーロライベントは20分、立体的な美しいレーザーショーを楽しませてもらいました。

熊の着ぐるみの人、シュールで面白かったな。

流氷ツアー1日目 - 網走

2013年02月15日 | 旅行
二年ぶりの冬の道東。

旅の始まりは、網走天都山の北方民族博物館から。

デカイマンモス像の出迎えを受け、日本だけでなくアラスカやグリーンランドの人々の暮らしをお勉強。

ダイナミックにモリなどで魚を捕まえる映像やクマの彫物が興味をそそられる。

無料で学芸員さんのガイドが頼めたらしいが、時間が読めなかったので頼まず。

意外に早く一周してしまったので、ガイドさん頼んでも良かったかも。


次はオホーツク流氷館へ。

他に客があまりいなかったので、のんびり見れると思っていたら、後から大量の中国人観光客の団体がなだれこみ!

小さい流氷館がすっかり埋まってしまい、ミニシアターも見にくくなってしまった・・・

冷凍室の体験とクリオネの鑑賞が出来たので、そそくさと退出。


ランチは網走監獄博物館の食堂で、注文するのはやはり網走ご当地料理のザンギ丼。

二年前と同じようにオシャレな皿に盛りつけられており、味もやっぱり美味しい。

魚の唐揚げとは思えないジューシーさと白魚醤油の味付けが素晴らしい。

他の店のザンギ丼を食べる機会も欲しいのだがね。


路線バスでウトロまで移動して、二年前にもお世話になったつくだ荘にチェックイン。

二年前は時期外れだったこともあり、夕食時は静かなものだったが、今日は平日にも関わらず他の観光客達でかなりの賑わい。

やはり2月は流氷シーズンなんですな。

大きなほっけにホタテに毛がににお刺身、海の幸がたっぷり!

鍋物や鹿肉料理もあり、豊富なおかずに御飯も止まらない。

知床ワインも飲んで酔っ払ったら今日はおしまい。



読書感想文 - サヴァイブ

2013年02月10日 | 読書
サクリファイスに登場する数人を主人公に展開する短編集。

サクリファイスではあまり明かされなかったオッジのメンバーたちの人物像が、時をサクリファイスの過去またはエデンの後に移して描かれている。

ショートストーリーは、物足りないのでは、というイメージがあったが、本作はキャラクターの認識があることもあり、どの話も楽しめる内容だった。

ほとんどの話は、はっきり結論を明らかにせずに締めているのもショートストーリーだからできることかもしれない。

レースに出場するシーンがあまりなく、レース外での人間関係が話の中心なので、どういう過去にどういうやり取りがあって、サクリファイスでのあの行動につながったのか、を考えたりしながら読んでいると、サクサク読めてしまう。

サクリファイスでは裏の主役だった石尾に関する二話の短編は特に面白かった。

ただ、最終話のチカポルトガル編のラストだけは、物足りなさを感じた。

サクリファイスやエデン同様、チカ自身に何か起こるわけではなく、周辺で大事件が起こり、その当事者だけ運命が変わる内容なので、一番の中心人物なのに、一番薄い感じが最後まで残ってしまった。

氷上ワカサギ釣り

2013年02月09日 | Weblog
@赤城大沼

昔からいつかやりたいと思っていた氷上ワカサギ釣りを初体験。

路線バスを降りてすぐの名月館で釣り道具一式をレンタル。

今日は天気はいいが、風がものすごくてとにかく寒い!

カタツムリ型テントを借りるつもりは無かったのだが、必須でした。

このテントがよく考えられていて、ソリがついているので、荷物も乗せて紐で引っ張れば楽に釣りポイントまで行ける優れもの。

さらにこのテント、ビニールがしっかりしてて風を全然通さず、太陽さえ出てれば、割とあったかくなるので、極寒でも大丈夫。


暴風に耐えながらソリをひいて、釣りポイントを適当に選択。

ポイントを決めたら、ドリルで穴掘りを開始。

この作業がかなり腕力を消費するので、もやしっ子の自分には結構重労働。

特に貫通する直前の最後の掘削が最も力を使いますな。

人の分もお手伝いすると、もうヘトヘト。


さて、おもりやら仕掛け、エサをつけていよいよ釣り開始。

早速おもりを穴の中に入れてみるが…
沈まない。

沈まない原因は、穴の中にある細かい氷で沈ませようにも隙間が無い。

仕方ないので、手を冷たい穴に入れて氷をすくい出す。

しかし上の方の氷はすくえても、底の方はすくえないので、結局おもりはスムーズには沈まない。

あとで調べたら、専用のすくいさじがあるそうな。

これもレンタルできるようにして欲しいなあ。

おもりは釣り糸を手で上げ下げしているとだんだん下がって行き、氷部分を抜けるとスルスルと落ちていく。

ここまで来るのにすでに1時間半はかかったか。

ワカサギ釣りは何年か前に一度ボートでやったことがあり、その時は入れ食い状態だったが、今回は全くかからず。

魚がいないのか、あたりをちゃんと引けていないのか、仕掛け糸が絡まり過ぎてるせいなのか、結局釣果は無しで終わってしまいました。

原発事故の影響で釣ったワカサギは、回収ボックスに入れることになっているが、帰りがけに見たところ全然入っておらず、今日は他の人も釣果は悪かったみたい。

太陽が下がってきた頃から、カタツムリの中も寒くなってきたので、泣く泣く撤収。

一通りの要領は分かったので、また来年リベンジしようかな。


釣り道具を返して、そのまま切込みうどんを一杯。

猛烈に冷えた体には、やはり汁物が最高。

釣れなかったワカサギのフライも食べて、雪の赤城山を後にしました。

読書感想文 - エデン

2013年02月02日 | 読書
サクリファイスの続編で、今度は舞台をツール・ド・フランスに移し、主人公チカを中心に選手間の人間模様が描かれる。

本の内容は一応サスペンスであるが、前作同様「ロードレース」というものがしっかり楽しめる内容になっている。

レースにおける、逃げやプロトンの動き、選手同士の駆け引きなどもさることながら、三週間という長丁場のツールで、選手の肉体的精神的疲労とどう向き合いながら過ごしていくか、というオフの部分もサスペンス要素を絡ませてしっかり表現されている。

チームの分裂や日本人女性写真家の登場、チカが山岳賞を取ったことなど、後にポイントになることを想起させる要素を散りばめながら、ラストは急展開の悲しい結末。

ロードレースには切っても切り離せない「ドーピング」が絡んだラストにはやはり、という思いがあった。

しかしニコラから一気に語られるそこに至った理由がとても切なくラストとしては十分印象に残った。

残念なのが、主人公のチカが直接的に絡むラストでは無かったことかな。

チカは結局アシストとしていい働きをした、という結果だけで物語が終わってしまった感がある。

逆にラストの重要人物であるドニの存在が終盤まで薄かったようにも思えた。

もうちょっとチカを事件の核心部分に関連させ、ドニの存在についてもっと述べてあると、より効果のあるラストだったのではないだろうか。