遊んだらいいじゃない!

平凡なサラリーマンの週末日記や映画鑑賞日記です。自分の活動の備忘録として記事を書いていきます。

【日本百名山登山】二十六座目 常念岳

2013年06月23日 | 登山
初の北アルプスの本格登山に挑戦。

北アルプスの小手調べ、という意味合いで今回この山に挑戦してみたが、なかなか登り甲斐のある道のりでございました。


一の沢登山口を5時半に出発。

登山道は常念乗越までほとんど森の中で日があまり当たらず、道が沢沿いであることもあり涼しい状況で歩くことができます。

雪解け水なのか、いたるところで小川が流れており、何度も沢の上を歩きます。

こういう道は、滑らないように注意しつつも、楽しいですな。

登山口から胸突き八丁までは緩やかな登りでウォーミングアップになります。


胸突き八丁は、まだまだ雪がたっぷり。

登りの時は、気温がまだ高くなかったためか雪が締まっており歩きやすかったが、下山の時は柔らかくなっておりかなり滑りやすくなっていました。

崩れた土砂が雪渓の上で道を作ってくれていた部分があり、そのおかげもあり無事クリア。

でも胸突き八丁の雪渓よりも「最後の水場」の雪渓渡りの方が難易度が高かった。

アイゼンは無くても大丈夫だけれど、軽アイゼンは常に持っておいたほうがよいって改めて再認識。


登山口から4時間、常念乗越に到着すると、おもわず歓声をあげる。

歓声の理由は、槍ヶ岳を中心とした北アルプス連峰がバッと現れたからで、それはもう見事なモンです。

しかし常念岳山頂は見えず、まだ乗越から400m近くの標高差がある。

常念小屋にザックを預けさせてもらい、山頂に向けて出発です。


乗越から山頂までの道のりが一番大変だったな。

右に左にクネクネとした岩登りが長い間続き、高度の影響から息もすぐに荒くなる。

小屋に荷物を預けさせてもらって良かった。

乗越から1時間、登山口からは5時間強かかって無事登頂!

なかなかの長旅だった分、山頂からの眺めはやはり期待通りの素晴らしいもんでした。

いつか歩きたいずっと遠くまで続く山々、いつか歩きたい北アルプス連峰をじっくり眺めて、山頂を後にしました。


小屋に戻って食堂でカレーをいただきました。

このカレーがすごいボリュームで、お腹が減っているとはいえ、女性にはなかなか食べきれない量。

でも下山も長い道のりなので、このカレーで十分なエネルギー補給が必要でした。


下山まで丸々12時間山中におりました。

いやー、疲れた!

ぶらり松本・安曇野

2013年06月22日 | 旅行
明日の登山のために松本にやってきました。

何度かバイクで走ってますが、しっかり観光をしたことのない街です。

というわけで前から気になっていた国宝松本城を観光。

決して巨大なものではないけれど、後方にアルプスを従えた松本城は、魅力的な佇まいを持つ美しい城でした。

お堀には、鯉だけでなく亀も優雅に泳いでいたが、この亀はいつから松本城を見ていたのか、などと思いつつ城内を巡る。

内装もほとんど昔とそのままということで、しっかり触り込まれた柱などが時代を感じさせます。

観光客がとても多く、最上階で下に降りるための長い列ができるなんて初めて見た。

武者と記念撮影して松本城を後にし、次に向かったのは安曇野のわさび農園。

広い園内は、とにかくわさびだらけで驚いた。

わさびはきれいな水でしか育たないのは知っていたけど、ここの水もとても清冽で透明感のある水で、触ると気持ちいい冷たさ。

わさび入りコロッケだのソフトクリームだの食べてしっかりわさびも堪能し、夜のわさび入りおつまみも買って農園を後にしました。

読書感想文 - 小銭をかぞえる

2013年06月19日 | 読書
作者の西村賢太をたまにテレビで見たことがあったが、初めてその作品を読むことができた。

180ページほどの薄い本ながら、二作品収録おり、どちらも今までの自分の人生をモデルに描いた私小説とのこと。

平成の話だが、文章は割と古風で、読めない漢字や意味がよく分からない言葉もちらほらあり、日本語の勉強になる。

どちらの話も同じ男の主観で描かれているが、とにかくこの男が酷い野郎。

自己中心的で恩義は薄く、金銭は自分の努力ではなく人にひたすら頼ることでその場をしのごうという考えが根本にあるようなダメ男。

相手には自制を求めておきながら、自分はわがままを通し、気に入らないことがあれば、誰彼構わず激高してしまう最低っぷりを幾度となく披露してくれる。

読んでいてうんざりしそうなものなのだが、不思議と面白い。

この男のダメっぷりな行動を苦笑しながら読んでしまう魅力がこの作品にはあるのだ。

また男の様々な行動の動機づけを、作者が過去の自分をしっかりと客観的に分析して表現しているので、醜さや酷さがグッと伝わってくる。

男と同棲する女の悲哀も痛いほどよく分かるので同情するところだが、一方でなぜ男の元を離れないのか、という不思議さも感じるのである。

決して愉快な話ではないのだが、絶対に自分には出来ない男の行動にある意味痛快さを味わえることもあり、別の作品も是非読んでみたくなった。

読書感想文 - 噂

2013年06月10日 | 読書
全然知らない作家さんの長編ミステリーだったが、読みやすい文体に、続きが気になるストーリー展開で、予想外に面白かった。

人間の噂、というものを題材にした点が新鮮で、噂が女子高生たちを通して特定の範囲にのみ広がり、その噂を操る者と振り回される者がいる状況を巧みに描いている。

ハンバーガーの肉がミミズの肉である、という噂について書かれたくだりがある。

現実に自分もよく耳にしたものだが、こういう話がどうやって広がっていくのか、を説明しながら、事件の核心を明らかになっていく。

いかに自分たちが根も葉もない「噂」で一喜一憂し、それがいかに思わぬ社会的影響を与えるか、その威力を痛感させられる。

WOM(word of mouth)なんて言葉があるのもこの小説で初めて知った。

事件解決の糸口が男性では気づかない女性の目線で見つかるところにある、というのも面白い。

警察が男中心では解決しない事件がこれからたくさん出てくるのでは?と思わせるほどの、男では想像しえない証拠で事件の解決を迎えている。

しかしこの作品で一番衝撃なのは、事件の解決では無い。

最後の章はある女子高生たちの会話のみで構成されるが、何気なく読んでしまうと危うく誤った理解のまま読み終えてしまう。

本当の最後の一文、たった6文字の文章だが、これが猛烈な破壊力を持ち、思わずマジかっ!とうならせられた。

このラストは急に表に出てきた感じだが、このラストに至るまでの経過が気になるので、再読の必要があるなぁ。


東京の地名や公園などが実名で出てくるので、事件現場や会話がなされている場所をイメージしやすかったのが、読みやすさの理由の一つかも。

また時代背景が今と近く、現実味あふれる話であったことも、読書意欲を切らすことなく読めた要素かな。

劇場映画 - 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点

2013年06月01日 | 映画
http://www.tantei-bar.com/sp/

今回も笑いとアクション満載の内容で、エンタメ映画として十分に楽しめる一本。

路面電車の中での大乱闘や峠道でのカーチェイスは、話の流れはムチャクチャでも面白かったので問題なし。

冷静に相手をノシていく高田は憧れるなぁ。

前作で鼻を潰されてしまった花岡組の兄ちゃん、カーチェイスでのスタントマンか!と突っ込みたくなるアクションぷりが一番印象に残ったシーンかも。

相変わらずカスリもしないセクシー攻撃を続ける喫茶店の店員峰子や入院先の看護婦など、女性の脇役がしっかり笑いを演出。

峰子を演じる女優さんは、今の朝ドラあまちゃんにも登場しているが、どちらの作品でもセクシーズレしたキャラ設定なので、自分のなかでは一番ホットな女優であったりする。


主となる殺人事件の展開は、突然真犯人が見つかってしまい、その動機も真犯人の背後にある事情も特別なものはなく、厚みの無さを感じてしまった。

しかしマサコと弓子の関係の真相を明らかにすることで、ちゃんとオチが付いたので、事件の薄さが作品全体への不満につながることは無かった。


三作目の製作も決まってるとのことで、楽しみにしておこう。