なかなか珍しいお話でした。
高級住宅街で起こった殺人事件を軸に真相が明らかになっていく展開のサスペンスモノと思いきや。
最後には色々な問題を乗り越え、結束を固める家族の物語になっている。
事件のカラクリをあれこれ考え読んだ人には肩透かしをくらわされた感じではなかろうか。
章立てには工夫があって、それぞれの章で主観となる家を変えつつ、時間の流れと各家の関係性をわかりやすく表現しているのは、とてもいい構成だと思う。
しかし若干話の展開に無理がところが見られ、終盤の人間関係の急激な良化は違和感があった。
最後にこの違和感を与えられてしまうので、読み終えて面白かったと素直に思えないのが残念。
逆にリアル感があったのは、一般庶民が高級住宅街に無理して住むとどうなるか、という点。
遠藤家が周囲から受けたイジメの数々は、現実社会でも実際にありそうな話で印象に残った。
やっぱり身分相応の生活をするのがいいんですね。
高級住宅街で起こった殺人事件を軸に真相が明らかになっていく展開のサスペンスモノと思いきや。
最後には色々な問題を乗り越え、結束を固める家族の物語になっている。
事件のカラクリをあれこれ考え読んだ人には肩透かしをくらわされた感じではなかろうか。
章立てには工夫があって、それぞれの章で主観となる家を変えつつ、時間の流れと各家の関係性をわかりやすく表現しているのは、とてもいい構成だと思う。
しかし若干話の展開に無理がところが見られ、終盤の人間関係の急激な良化は違和感があった。
最後にこの違和感を与えられてしまうので、読み終えて面白かったと素直に思えないのが残念。
逆にリアル感があったのは、一般庶民が高級住宅街に無理して住むとどうなるか、という点。
遠藤家が周囲から受けたイジメの数々は、現実社会でも実際にありそうな話で印象に残った。
やっぱり身分相応の生活をするのがいいんですね。