遊んだらいいじゃない!

平凡なサラリーマンの週末日記や映画鑑賞日記です。自分の活動の備忘録として記事を書いていきます。

家映画 - ハスラー

2011年05月30日 | 映画
モノクロ映画を最初から最後まで鑑賞した初めての作品かもしれない。

1962年公開のふるーい作品です。

モノクロな映像だけでなく、登場人物の衣装やクルマなどなど時代を感じますな。


とりあえず、主人公のエディがロクなもんじゃない。

ビリヤードで相手と賭けをし、負かした相手から賭金を回収することを生業とする。

常に自分のエゴを押し通し、相棒のチャーリーからの信頼を失うように自ら愚行を行ったり、愛するサラも失意の底に落としてしまったり。

最後は金持ちの標的やエディがライバルとしたミネソタ・ファッツから大勝をおさめるのだが、自分の理解者を全て失ってしまってから、やっと大切なものに気づき奮闘する、というダメな男の典型だった。

ミネソタ・ファッツやバートなど周辺の男たちは、昔ながらのダンディズムを感じたが、主人公のエディにはその魅力が見えなかったわい。


この映画の設定では、世間の人々が猛烈にビリヤードに接しているが、こんなにアメリカ人はビリヤード好きなのか?と疑いたくなる。

エディとファッツが40時間に渡り対決を行うが、その最初から最後まで観戦客がいたり、常にビリヤード場はオッサンで溢れている。

庶民だけでなく高級市民もビリヤードに燃えており、ビリヤード熱がとにかくすごい。

いい大人がそんなにビリヤードしねーだろ!とちょっと思ってしまった。


劇中で気になったのが、エディは「プール」の達人だが、「ビリヤード」はあまり経験が無い、というセリフ。

ビリヤードを最初からやってるじゃねーか、と思って調べてみると、面白いことが判明。

日本でいうビリヤードは、アメリカでいう「プールビリヤード」を指し、アメリカでいう「ビリヤード」は「キャロムビリヤード」を指すそうだ。

キャロム・ビリヤードって聞いたことねーと思ったが、確かに劇中ではそのゲームをやっていました。

また、「ハスラー」という言葉はビリヤードのプレイヤーを指す言葉だと思っていたが、正式な意味としてエディのような賭けプレイヤーのことを指すらしい。

すげー勉強になったよ。