内閣府男女共同参画局による、男性の家事参加を促す「“おとう飯(はん)”始めよう」キャンペーンが、ネット上で議論を呼んでいる。
ツイッター上で拡散した画像には、「これまで料理なんかできないと思っていたあなた、立派な料理を作らなければいけないと思っていたあなた。いいんです。“おとう飯”ならいいんです!」「簡単に、手間を掛けず、多少見た目が悪くても美味しければ、それが“おとう飯”」という。
「おとう飯」の定義の説明や、「おとう飯(はん)の心得」として「手早く」「簡単に」「後片付けは最後まで」などの項目とともに「おとう飯、見守っててね、おかあはん」というメッセージが並んでいる。
なんだかこの言いようは、団塊世代以上で定年を迎えた男性に向かって言っているならなんとなく理解できるけど、今の若者には違和感あるだろうと思う。対象の世代がどこかによっても変わってくる。
今時の若者はお料理できる人が多いし、自分の食べたいものは自分で作るという若い男性が多い。料理は男女の区別なくやれるもので、やれば楽しいこともわかるはずだ。
何が問題かというと、「『女性は繊細で丁寧でなければならないが、男性はガサツでいい』みたいな極端さが女性差別」「『おとう飯“なら”いいんです』って言われると、おかあ飯だって許して~って言いたくなる」「料理に男も女もないし、このキャンペーン自体が時代遅れ」といった意見もある。
政府がこのキャンペーンに込めた思いとは、政府広報室の担当者は「キャンペーンが始まったのは2017年。2015年の『第4次男女共同参画基本計画』で、男性の家事・育児関連時間が欧米諸国と比べて短い状況にあり、家事や育児等に対する知識等の不足と男女間のギャップを埋める一環として始まり、子育て世代に向けてのものだったと聞いています」と回答している。
男女の別なく働く時代に「おとう飯」は時代錯誤かなって思う。「誰が作っても食べる人が美味しければいいんです」キャンペーンにしたらどうかしら?