真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

もう直ぐ9月

2024年08月30日 | Weblog
夏休みも終盤に近づき、北海道や東北などでは既に二学期が始まっているだろう。学校の話題に顔をくもらせる、頭痛や腹痛を訴える、「学校に行きたくない」と話す子どもは身近にいませんか?学校を休む基準のひとつを示してくれるチェックリストがあると聞いて調べた。

子どもの「SOS」をすくいとるためのチェックリストは「学校休んだほうがいいよチェックリスト」。LINEアカウントを友だち追加することで無料で利用できる。(https://branchkids.jp/lp/oyasumi-checklist)

身体の不調の有無や、気分やその原因などを尋ねる20項目の質問に「はい」か「いいえ」で回答すると、「休ませましょう」「休ませた方がいい」「親子で対話を」「『不安なことある?』と聞いてみる」の4パターンの結果が伝えられ、2023年に公開し、今月9日までの約1年間で7万2200人が利用した。

チェックリストを制作し公開しているのは、学校に行きづらくなった子どもやその保護者からの相談を聞いてきた支援者たちだ。不登校やひきこもりだったり、発達障害があったり、通信制高校に通ったりする子どもたちの学習支援をする「キズキ共育塾」、オンラインのフリースクールを運営する「Branch」、自らも不登校の経験があるジャーナリストの石井しこうさんらです。

石井さんたちが懸念しているのは「過剰適応」をしてしまう子どもです。「休みが必要なのにも関わらず、保護者や教員が子どもに登校を強いることで、子どもは本心を抑え込み、耐えようとして心理的な負荷が重くなります。その状態が長引き、負荷が重くなればなるほど、うつ病や自殺未遂などのリスクに発展します」

2023年10月~24年1月中旬までの利用者へのアンケートによると、「休ませましょう」と「休んだほうがいい」という結果に従い、実際に休ませた子どものうち65%が体調改善につながったといいます。

利用した保護者からは、「今の状態で休ませて良いものかという不安が解消され、親の心にゆとりが生まれる実感がありました」「もうすぐはじまる二学期に向けて無理させないようにしないといけない、と改めて思いました」といった声が寄せられているそうです。

夏休みなど学校の長期休業明けには、自死してしまう18歳以下の子どもが増加する傾向があることから、文部科学省は7月中旬に全国の都道府県教育委員会などに予防の取り組みを強めるように通知を出しています。

警察庁・厚生労働省によると、2023年に自ら命を絶ってしまった小・中学生、高校生は22年の514人に次ぐ過去2番目に多い513人(内訳は高校生が347人、中学生153人、小学生13人)。過去5年間の月別の死者数をみると、夏に増加し8~10月頃に年間で最も多くなる傾向があります。

SOSの出し方は、子どもたちそれぞれで違います。そして、保護者は「学校に行かせるかどうか」で悩みます。その悩みにこたえる目安のひとつをつくろうとして、できあがったのが「学校休んだほうがいいよチェックリスト」。石井さんは「チェックリストの周知によって、不登校で苦しむ子、自死にまで追い詰められる子は減っていくと思っています」と話しています。

【10代のための相談窓口】
・チャイルドライン
18歳以下の相談窓口。電話やチャットで相談できます。サイト内では、誰にも見られないように「つぶやく」こともできます。
・Mex(ミークス)
10代のための相談窓口まとめサイト。なやみに関する記事や動画も見れます。
・TEENS POST(ティーンズポスト)
手紙やメールで相談できます。対象は13〜19歳。

【メッセージ】
・国立成育医療研究センター
自分を傷つけているあなたへのメッセージ


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