再就職や就活生をここのところずいぶん指導しているのだが、相談にくる人や相談できる人は、問題があまりなくて、実は周りに言えずに1人で抱え込んでしまうタイプの方が危険なのだ。
頑張ってきたのに最終面接で落ちたとか、ずっと行きたかった第1志望に落ちたとなると、メンタル的にはかなりのダメージだと思うのだが、就活は一度で決まらないと思うべきことの一つだ。
就活は「企業と自分とのマッチング」だから、「ここは私の個性がいかせる場ではなかったんだろうな」というふうに、落ちたことに意味づけができるかがとても大事だ。圧迫面接に遭遇したら、不幸にも交通事故に遭ったくらいの気持ちでいればいい。
そして、この企業とは相性が合わなかったくらいの気持ちでいい。つまり、ポジティブな思考だ。きちんと自分を活かせる職場をもう一度探そうと考えることだ。
だから、メンタル面で気をつけておいたほうがいいこととして、“自分なりの”ストレス解消法を作っておくことだ。好きな香りのアロマや、お気に入りのマッサージ店など、就活が始まる前に、自分が癒やされるものやリラックスできることを見つけておくといい。
日常生活の中で「私はこういう事が起こるとすごく気がめいっちゃう」というものがおそらくあるはずで、その分析をしておくと、就活においても「こういう場面に出くわした時は要注意だな」というふうに、自分であらかじめ予想が立てられるようになるので、心の準備ができる。
自分のやりたいことやその理由などをしっかりと見つめたうえで「もしうまくいかないことがあっても、それは自分にとって意味があることなんだろう、それでも自分なりに目標に向かって頑張っていこう」と前向きな考えを心がけるとよい。
いずれにしろ、不安定でストレスフルなことには違いないが、誰もが通る道だ。今は、再就職の方を主に指導しているが、新卒よりももっとストレスフルだと覚えておいてほしい。
