北野天満神社
(きたのてんまんじんじゃ)
神戸市中央区北野町3-12-1
異人館などで有名な観光地・北野の坂を登ったところにあります。
〔御祭神〕
菅原道真公
(すがわらみちざね)
神戸には東灘の綱敷天満神社や須磨の綱敷天満宮など、菅原道真公が立ち寄ったという言い伝えの残る神社がいくつかあります。ここ北野天満神社は菅原道真公を祀る神社ですが、どちらかといえば平清盛公との縁の深い神社といえるかもしれません。
北野の坂を登った上に、まだ急な石段があります。
1180(治承4)年、平清盛公によって行われた福原遷都。このとき様々な神社・仏閣が新都・福原の地に移されたことは、花隈・厳島神社のところでも書きました。北野天満神社も、それらと同じく禁裏守護・鬼門鎮護の神さまとして京都・北野天満宮より勧請されて祀られたそうです。「北野町」という町名は、この神社が由来となっています。
おもしろいのは、社殿を建てたときに管理を任されたのが信海上人という僧侶だったそうです。なんとなく、細かいことにこだわらず懐広くいろんなものを受け入れる雰囲気が感じられます。
石段を登ったところにある拝殿。舞台として使われています。
(神戸市の重要伝統的建造物)
風光明媚な北野町には、明治の開港以来多くの外国人が住む町となりました。ここ北野天満神社もそんな外国の方々の氏子がたくさんいらっしゃいます。3月には「北野プラムブロッサム・フェスティバル」「北野国際いけばな展」、7月には「北野国際まつり」「北野国際パレード」など、国際色豊かなお祭りが行われています。こういった多くの行事やお祭りを通じて、人種や宗教を越えた相互理解を実現しようとされています。
拝殿の北に建つ本殿。これも神戸市の重要伝統的建造物だそうです。
本殿は約260年前に造営されたと言われています。上記の拝殿をはじめ、透塀や鳥居、灯籠、石段が神戸市の重要伝統的建造物に指定されています。神戸市は景観条例に基づく「都市景観形成地域」の指定に併せて、異人館など貴重な伝統的建造物が集まっている北野町のこの地域を、文化財保護法に基づく「伝統的建造物群保存地区」に指定してしっかりと町並みを守っていく努力をしています。
坂や石段を登ってきて良かった、と思える景色。神戸の町は美しいです。
鳥居の脇には「叶い鯉」があります。
ここにある鯉の像に水をかけてお祈りすると願いが叶うと言われている「叶い鯉」。鯉に水をかけるということから、恋が叶うともいわれているそうです。
アクセス
・JR新幹線「新神戸駅」下車、西へ徒歩15分
・阪急電車「三宮駅」下車、北へ徒歩20分
・阪神電車「三宮駅」下車、北へ徒歩20分
・JR神戸線「三ノ宮駅」下車、北へ徒歩20分
拝観料
・無料
拝観時間
・6時半~17時頃(裏の入口からは出入りできます)
公式サイト
神戸北野天満神社ホームページ
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