kimitsuku独り言

日々の暮らしから感じたあれこれを
ひとりブツブツ独り言

百人一首の記念日

2010年05月27日 | 日記
          
5月27日が、『百人一首の記念日』だと初めて知った。
1235年(文歴2年)5月27日、鎌倉時代の歌人・藤原定家が
名高い歌詠み百人の短歌を選び編纂したことが『名月記』に
記録されており、これが『小倉百人一首』の初出ではないかと
考えられるそう。
 ファミコンなど無い時代、『百人一首カルタ』は正月ゲームの
代表格。家族揃ってカルタ取りを楽しんだ記憶がある。
北海道は本州と違い、下の句カルタで取り札は木製であった。
子供たちにはそれぞれ得意札があり、人に取られまいと必死に
頑張った。何事にも出足が遅い私は、素早い妹に得意札を取られ、
口惜しい思いをしたものだった。
                
 私が好きだった一首は、
《はるすぎて なつきにけらし しろたえの ころもほすてふ あまのかぐやま》
ちょうど今頃の季節を詠ったものであろうか、女性らしい繊細な感性が
好ましく、一幅の絵画を観るよう。
 もう一首は、
《あまつかぜ くものかよいぢ ふきとじよ をとめのすがた しばしとどめむ》
何とも美しく、女の子好みの一首。
この札は妹も得意にしており、私の手の方が早かった…と、いつも口喧嘩になった。
 今日が『百人一首の記念日』と知り、改めて全百首を読み返してみる。
素朴な万葉歌から鎌倉武士の和歌まで、歌道の入門書として読み継がれたという
『小倉百人一首』は、世界に誇り得るヤマトウタであった。 
   
コメント
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