ベルばか日誌

ベルばら好き主婦、Kimeの妄想満載「ベルばか日誌」
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昭和50年 11月

2007-05-15 15:35:20 | ベルばか日誌
昭和50年当時、私は小学4年生でした。

私は4年の始めに転居のため転校したのですが、3年生までいた学校では、大人しく内気で泣き虫だった私は、いじめられっ子でした。

転校した先でできた新しい遊び友達は、同じクラスで家が近かった
Pちゃん・・・頭が良くてスポーツ万能、ピアノも上手でボーイッシュな子
Rちゃん・・・Pちゃんの親友、やっぱりスポーツが得意だった
Mさん・・・ちょっと大人びた子
の3人でした。
彼女達は私をいじめることもなく、ドッジボールすらまともにできなかった私にボールの投げ方から教えてくれました。
私達は登下校も一緒、放課後も休日も一緒で、私は初めて「学校って楽しい」と思ったものです。

その年の11月、クラスに転入生が来ました。
名前はTさん。
このTさんがクラスに「ベルサイユのばら」マーガレットコミックス全10巻および宝塚歌劇団を持ち込んだのです。

Pちゃん、Rちゃんをはじめクラスの女の子達は、コミックスに群がりました。
「貸して貸して~」とみんなで回し読みし、読み終わった子達はコーフンして感想を語り合いました。
しかし、気が弱かった私はなかなかコミックスにありつくことができず、読むことができたのはクラスの子達の中でも後のほうでした。
(今でもバーゲンとか早い者勝ちは苦手です)


実は、この初読みのときの記憶は全くありません。
所詮4年生ですし、まともに理解できなかったと思います。
女だけど男として育てられたオスカルとゆー人が、アンドレってゆー恋人ができて、その直後戦争で鉄砲で打たれて死んじゃう話。
ええ、戦争と革命の区別も付かない子供でした。
もちろん7月12日の夜も、意味不明。なんか裸でちゅーしてるし・・


で、よくわかんなかったけどみんな騒いでるし・・・てことで、私も一緒になって騒ぐことにしました。

Tさんは私とは家がとても近く、妹同士も同じ学年でしたし、外遊び派のPちゃん、Rちゃんと違って私も彼女も室内で漫画を読んだり絵を描いたりする方が好きということで、私達はだんだん親しくなりました。
私達二人と上述のPちゃん、Rちゃん、Mさんは、なんとなく仲良し5人組という感じになりました。

みんなでベルばらファンになった私達は、放課後Tさんの家に上がりこみ、コミックスを読ませてもらったり、宝塚公演のテレビを録音したものを聞かせてもらったりなど、しばらくの間、ベル漬けライフを送ることになるのでした。

こうして私はとりあえず、「ベルばら」ファンのはしくれとなったのです。


(次回更新は5月17日の予定です)