貴族専用

先日、引越しをした知人の新居を訪問しました。
今まで通ったことのない道を車で通ったのですが、その道中のことです。

道沿いに、「貴族」という名の焼き肉レストランがありました。
チェーン店などではなく、きっと数十年も前からあって地元の皆さんに親しまれているような、ちょっと片田舎の古いたたずまいのお店です。

「貴族とは・・・、恥ずかしいものだ・・・な・・・」
とは、オスカル様の名台詞でありますが、そんなことを思い出している私の目に次に入ってきたのは。

レストランに隣接した駐車場に掲げられた看板、

「貴族専用駐車場」

ここでとたんに妄想モード。

貴族専用駐車場に停められた、華やかな貴族用の馬車。
それを取り巻く暴徒たち。
「貴族の馬車だ、ひきずりだせ！！」
焼き肉を食べに来ただけなのに、暴漢に襲われるＯＡ・・・。

私の乗った車はもちろんその駐車場に車を停めることはなく、数秒でスルーしましたが、少しの間、妄想を楽しんでしまいました。



帰り道、再び「貴族」と「貴族専用駐車場」の前を通りました。
そして再び妄想モード、

「アンドレ、中にいろ！」
紙エプロンをつかむＯ様。
「待て、オスカル、お前こそ出るな！！」
トングをつかむアンドレ。
「冗談ではないぞ！俺を連れていかないならお前も行かせない！」

・・・焼き肉奉行なのは、やっぱアンドレの方だよね。

心の中でニヤニヤしながら、妄想の止まらない私でした。