六日のあやめ

「銭の戦争」最終話感想

「銭の戦争」最終話
新聞ラテ欄:「最終回20億の策略!復讐全てが終わる・・・愛の決断」

関テレからのメルマガに記されていた「ラストカットまでお話は続きますよ(!?)」という言葉通り衝撃のラスト!
多分数年後、地下金庫に積み上げられた札束の山をさらに増やし一束を手にして匂いを嗅ぐ富生。
紅谷さんからまだ借りている1万円をかざし見したあと歩き出す富生、そこで終わったら爽やかだったとは思うけど、ラストカットでのゾクッとする終わり方がうれしい。
単純にラストインパクトを狙ったのかもしれないけど^^;かなり意味深。
「一度とり憑かれた人間は金の力からは逃げられない。」という赤松の呪縛に富生が囚われていたってことなのか。
大金があーゆう形であるってことは怪しげだけど、少なくとも富生は人を死に追い込んでまでお金だけに執着するような人間ではないはずだから、赤松と同じようなことをしてもどこか違うと思うんだけど。

もし続編あり的な見せ方をしたってことなら、惹きつけられる予告映像になってると思う。
ラストカット時点での富生がどのような生き方をしているか知りたいもの。
紅谷師匠のように「金はうまく使えばめぐりめぐって帰ってくる。」という考えでの金貸しだったらいいなぁ。
桜田くんとアカネさんが一緒に働いてて、赤松の出所を待っていたらいいのに。富生は赤松と面会してたかもしれない。
私は続編を強く希望するわけではないんだけど、原作とは離れてのオリジナルでかなりきっちりした脚本だったら、また富生に会いたいと思う。

私は原作を正確に知らないんだけどチラ見してたように赤松が富生を殺すってラストにならなくて本当に良かった。
赤松と富生は互いを理解できる存在、本当に金がない地獄を味わった人間だけがわかる金の浮ウと力を知っている。
あんたと俺は違う、と赤松の胸ぐら掴んだ富生だけれど、赤松から言われたことを完全に否定できない気持ちがあるからこそ怒りを感じたのかもしれないし、抱擁シーンには2人だけがわかりあえる思いが重なってるように感じた。
抱擁後に崩れ落ちるってのがまた凄い。
ここのシーンってラストカットへの伏線だったのかもしれない。

原作では未央と結婚することになってたらしいけど、そうじゃなくてほっとした。^^;
人質になってるとき富生を信じて気丈に振る舞ってたのが良かったし、富生から抱きしめられたシーンも嫌じゃなかった、ってか抱きしめる富生が素敵!
富生が別れを告げたと気付いて帰宅、ハンコのノートめくってるときは私もウルウルしたし、ノート最後のありがとう500円には私も号泣、ってとこで、え?未央さんってばそうゆう泣き方ですか?ビックラ。^^;
あーゆう泣き方もあるだろうとは思うけど、正直ドッチラケ、すんません。^^;
三角関係の行方は?ってのが見どころだったんだろうけど、どーしても私には未央は富生との恋愛対象には見えず、富生は未央を妹のような感じで大切に思ってるってのがしっくりくる。

紺野先生の話はいつも頷けるし、先生と話すときの富生は印象に残ってることが多い。
憎しみや怒りを誰かがどこかで終わりにすべきってことを言われたとき「俺のやり方でしか前には進めません。」片目だけで流れる一筋の涙、胸がし絞めつけられた。
大金積み上げて見返したい腹の立つ相手がいるか富生に尋ね、復讐は終わったと告げてくれた。
紺野先生が人格者ってことは間違いないし、富生は一番苦しいときの紺野先生からの1万円を決して忘れないだろうけど、紺野先生は富生にお金を返す努力をすべきと私は思う。
1200万もの大金を用立ててもらったまま平気でいられる(そうゆうわけではないと思うけど)としたら、金のない地獄を味わって金の亡者になった赤松の気持ちのほうがまだ私は理解できる。^^;

ホワイト化学は光太郎の提案を受け梢さんが従業員も切らないまま大切にすることを約束してくれた。
良かったとは思うんだけど、光太郎たちに何も声をかけなかった富生が切なかった。
光太郎も従業員さんたちも多分本当に金がない地獄は味わってないはず。
断るのがメンドウって理由できちんと考えもせず連帯保証人になったとはいえ、父親失踪後に自分の貯金も全て借金返済にあて従業員の給料未払い分も補填したのに、一時期はみんなに責められた富生。
ホワイト化学を取り戻すことはできず、怒りや恨みで突き進んでいたほうが楽だったのに、それがなくなったときの富生の喪失感、富生は光太郎の成長を喜んでいると思うけど、私のほうがなんだかむなしさを感じてしまった。

早和子さん保釈でマスコミに責められたとき、富生の挑発の意味を察して見事に受けた梢さん、素敵だった。
梢さんもどん底の辛さを体験してからの強さ、富生と梢さんは恋人という関係では別れる形にはなったけど、2人の心の結びつきは単純な恋愛感情を超えて残っていて欲しい。

初回から最終回までずっと「銭の戦争」のことで頭がいっぱいで、火曜日中心で日々が過ぎている感じだったのが終わってしまった。
最終話見てできるだけ早く感想を書きたい気持ちだったけどなかなか時間がとれず、細かいところを確認しようと見返したらそのまま見たくなるし、文章がスムーズに浮かばないしで、かなり時間かかってしまった。
うまくまとめようと思っても無理だな。^^;
今回のドラマで、俳優としての剛くんの底力見た!ってのが私の一番大きい感想になるかもしれない。

コメント一覧

きーた
> SATA Kiwamuさん
コメントありがとうございます!
担保の効力なくなっちゃったんでしょうか。
ラストカットは本当にゾクゾクしました。
SATA Kiwamu
担保にとっていた「未央の良心」さえあれば富生がカネに取り憑かれることはないだろうと思っていたのですが、
ノートのスタンプの描写で完済したであろうことを匂わせた後のラストカットは効いた。
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