六日のあやめ

「罠の戦争」最終話 感想

「罠の戦争」最終話
~権力の闇に射す光は..衝撃の結末へ~


タイトルバックのモノクロ鷲津は後ろ姿、顔見えなくてもカッコいい!
1話目の穏やかな顔から内容に合う感じに変わっていったモノクロ鷲津、10話の鋭い眼のあとでどうなるのかと気になってたらそうきたかー、序盤で顔見せない狙い?と思ったけど、ドラマ本編が後ろ姿で終わることに合わせたのかな?

権力に取り憑かれている鷲津だけど最終話には自分を取り戻すはず、と信じて観ていたものの、蛯沢くんへの冷ややかな顔ゾッとするし、蛍原さんは正しいこと言ってるのに「退職願書いといてくれ」って、ひえぇー辛すぎる。

可南子さんから差し出された離婚届。このときの会話でもしかしてちょっと心動いたかも?と感じた。
そして、いじめられている生徒を助ける泰生を観るシーン、鷲津やっと目が覚めた!と思ったのに、その後の鷹野とのシーンでは、え?まだ変わってないの?とやきもき。
でも大丈夫だった。総理に会見生中継を提案したところに挟み込まれた、鷲津と鷹野の会話を猫田秘書が立ち聞きしてるシーン観て、やっぱり戻ってる!と確信。
そういえば総理のところに行く前、警察で事情聴取されてると聞いたときの鷲津は不正発覚だけでなく貝沼さんのことを心配してるようにも感じた。

会見する前の可南子さんとのシーン、鷲津は自分の逮捕を覚悟して離婚届出したんだろうと思った。1話でも鷲津から離婚話あったし。
登場人物の気持ちだけでなく、ドラマ制作として鷲津夫妻の離婚が不可欠だったのかも?ラストシーンがよりドラマチックになったと思う
”配偶者は公設秘書になれない”と初めて知った、ワナ87へぇ(トリビアの泉)

会見途中「これが与えられた原稿です」と破り捨てる鷲津、キターーーって感じ。
中継は中断されたけど釈明会見の本編は事務所からの中継。
カメラ準備頼まれていた小鹿さん、いい仕事してるね。
「頼むね、蛍原さん」という鷲津の晴れやかな顔が素敵!「はい」と答える蛍原さんに涙。

週刊新時代オンラインでの会見シーン圧巻!
なんかもう観ていて涙ボロボロだった。
鶴巻幹事長と竜崎総理の不正を暴きながらも、自分が権力に取り憑かれていたことを赤裸々に告白する鷲津。
「マズいことは秘書のせいにしようとした」というところで貝沼さんが配信観てる映像が入ってグッときた。
他の登場人物たちも配信観てる様子すべて感慨深い。もうドラマとして怪しさ等出す必要なくてみんな本心の表情。
会見シーンに挟まれる種明かし映像も爽快。予告にあった「最後にでかい罠を仕掛けるぞ」は鷹野さんと熊谷記者への言葉だったのか。
「不正を隠蔽してまで守らなければいけない、そんな政治なんて壊れちまえばいいんだよ!」鷲津の叫びに胸を突かれた。

配信観て駆けつけた蛯沢くんに鷲津が話したのが「調べちゃったよ。花が咲いて竹が全部枯れたあとどうなるか」っていうのが凄く良かった。
「という説もあります」蛯沢くんの生真面目な返し、感涙しながらも面白い。

出頭する鷲津。市議への実弾は鶴巻幹事長の指示だったのに、言い訳なしで罪を認めて清々しい。
馬場のおっさんネコババで立件されないかもってズコーだけど良かった。

竜崎総理退任、蛭谷首相誕生、雛田可南子氏立候補、雛田可南子氏当選。
次々と新聞記事読んでいたのは農作業姿の犬飼さん!ラスト「わしづっ」を聞くことできた嬉しさ。視聴者へのサービスだね。
鶴巻幹事長の力は衰えてないけど、志を持って代議士になった可南子さんと彼女を支える鷲津はじめ秘書たちがんばって欲しい。
気持ちいいラストで満足。

初回での鷲津の人物像”仕事ぶり有能、一度会った関係者の顔と名前は絶対に忘れない”設定があまり生かされてないと感じたり、ちょっと不満部分もあったけど、毎回必ず「うわあぁー」って思うシーンがあってワクワク・ワナワナ面白かった。
なにより剛くんはじめキャストの素晴らしさ、凄く見応えあった!
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