uncolored wind

私に吹く風
アートとモノづくり

キアラを引き出す

2008-06-29 17:39:24 | 日記・エッセイ・コラム

キアラを引き出す
キアラを海に流して一年が経つ。

大先輩のIさんと同じ職場だった頃、石に絵を描いてチャリティーバザーに出した。思いの外、評判がよく、完売だった。Iさんはキアラバージョンが欲しかったらしく、随分前に依頼を受けた。Iさんの拾う石は河の石で、描き心地が格別。この度持参してくれた石も素晴らしい。

私が入院したときは、蓮の実などを小包で贈ってくれた。蓮の実ってずっと泥の中で成長して、ながーくながーく時を経て、やっと花を咲かせる・・・という詩が添えてあった。

Iさんが白内障の手術をした時は、遊び気分でヴォーグのサングラスを贈った。普段は棒タイを好むIさんだけど、ヴォーグをかけて運転していたという。

誰に対しても、博愛主義を自ら実行するIさんのメッセージは暖かくて優しい。

キアラが空に昇っていったことはIさんには言っていない。

もうキアラは描けないと思っていた。ところが描ける。

あの苦しそうなキアラも浮かんでくるかも・・・とすっかり脅え、封印していたのだけど、描けた。

優しい気分になった。

沢を降り、災害募金のために採った山菜よりも重い石を、私のためにしょってくるIさんを思い浮かべた。感謝。


庭とキッシュと

2008-06-29 17:26:11 | 本と雑誌

庭とキッシュと
遅ればせながら、今頃になって「西の魔女が死んだ」を読んだ。

今日は午前中にルウカが来て、絵のモデルをしてくれた。

その後で弟一家は北にある街へ義兄のお見舞いに出発。闘病生活、思うだけで切なくなる。

先週作ったハンキングバスケットをあねごにお届け。

植物が育ちきって完成されたハンキングバスケットより、その経過を見ていることが楽しい。私以外にもそういう人も居るだろうと持って行った。あねごはすごく喜んでくれた。良かったー。

帰宅して、空美だよりに着手しようとしたけれど、道具があっても、あれこれと…できないことに気づく。

めげないで、西の魔女をお手本に暫くぶりにキッシュを焼いた。

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

ルウカが夕方、ご飯を食べに寄ってくれるというから、作っても無駄にならない。

「幸い。」

味は保障できないけど、見た目はまあまあ。

来週はまたバタバタの毎日。