uncolored wind

私に吹く風
アートとモノづくり

目的地と行き先

2008-06-22 14:49:55 | 日記・エッセイ・コラム

土曜日は南地区の教職体決勝。

40分ほどかけて近隣の卓球会場になっている体育館へ向かう。

前日に少しやって出場する事になった。

スポーツでも何でも、あまり勝とうと思えない性格なので、力がつりあいそうな人とだったらどうさばけばいいか考えあぐねていた。

そうしたら、相手チームの一番巧みな人と当たることになり逆に安心。

ラケットは職場の人が貸してくれて(ほとんどの人が持っていて、そんなものかと驚異)それを持参。

結果は優勝!しかし、全道中体連の運営の担当校なため出場を辞退。

よかったよかった。これで、実行委員会をクリアすれば造形に行ける。

午後は全道展会場へ行き、先日見れなかった作品の続きを見て、講評の時間帯。

会員のプレートを探して勇気を持ってお願いする。

大学の先輩にもお願いして。それからワンちゃんにも。

ワンちゃんは入り口の方に居て引っ張りだこで、きっと私のような奥のブースにはたどり着けないだろうと思っていた。そこへ行って「14番ブースなんです・・・。待っています。」とお願い。

やさしく「はいよー」と言ってくれる。すぐに自分のブースへ戻ろうと思ったけれど、ワンちゃんのほかの人への講評が素敵でしばらくメモを取りながら聞いちゃった。

私も子どもたちにあんな風に言葉を渡せるようになれるだろうか。

高校の制服を着た入選者にも、若者にも伝わる芸術観を語る。魅力的だ。

ワンちゃんは15ブースの高齢な出展者さんに引っ張られて私のブースへも来てくれた。

自分の作品には、率直に遠慮なくアドバイスをいただけたことに感謝。

自分自身で気にかかっていたことはどの会員の方にも気になる部分だという事がわかった。

自分の感覚がそんなに的外れではない事がわかって嬉しい。

精神性を語ってくれる部分は何よりも支えになる。

全道展に出す作品は、自分をあらわすカードなのだ。

帰宅して、ルウカから電話。

弟がルウカを連れて会場へ行ってくれたらしい。

ルウカ「ルウカの絵、あったよ。」

「すごいね。見つけたの?」

ルウカ「4歳のときのルウカでしょ?(ちなみに彼女は今5歳。4歳はかなりな過去らしい)

プル(私の飼っている兎)もいたね。また、ルウカ描いてね。」

「うん、また描くからお願いね」

弟「あんなにいっぱいあるんだね」

その言葉から、小さいルウカが私の絵の中の自分を探してテクテク、一枚一枚見ながら、14番目のブースまで行って、私の絵を見上げている様子をイメージした。

今はルウカはモチーフにしかできていない。けれど、私がこれまで感じてきたことを注ぐ対称として、描ききっていきたいと思う。

・・・ああ、デッサン力・・・。これに左右される。

行き先は見えているのに、目的地へ行くにはテーマに見合った表現力が足りない。

だから、目的地が定まらない。


イメージ払拭

2008-06-22 14:17:53 | 本と雑誌

東京奇譚集 (新潮文庫 む 5-26)

『東京奇譚集』 村上春樹。

奇妙な短編5編。

彼特有の陰気臭さはあるものの、どこかうやむやにしておいてそれが正しい事に感じる事ができる。結論の無いものが多い。

彼の作品を初めて読んだのは『ノルウェイの森』。どこか喉の奥に何かが詰まるような後味だったと思うけど、そういうものに耐えられるような自分になったのか、それとも、彼の作風が変わったのか、どちらもあてはまるのか・・・。

とにかく、気だるさを感じないで読めた。

『どこであれそれが見つかりそうな場所で』がおもしろかったかな。

追求しない事の美学。あるあるって思う。

『品川猿』ではカウンセラーが登場するが、こんな人になりたいなと思わせる。


視聴メモ

2008-06-22 14:08:59 | 映画

「ヘンダーソン婦人の贈り物」・・・保守的な時代のロンドン。

初めての形式でレビューを見せた婦人の話。

あんな風に大胆に生き抜いてみたいと思う。

自分の中にもああいう感覚があるから大丈夫かな。

「HERO」・・・何せ母がキムタクファンなので、内臓の精密検査が終わった日に一緒に見た。

おお、そう来たかー。というエンディング。映画としては無理やりスケールを大きくした感がぬぐえない。けど、まあいい。